2015年10月23日金曜日

楽天モバイルのスピードが遅いのは、契約者数の激増が背景にアリっ!【格安SIM】


格安SIMの御三家といえば、OCN(NTTコミュニケーションズ)、IIJmio(インターネットイニシアティヴ)、BIGLOBE の3社が不動だと思い込んでいました。

つづいて、b-mobile(日本通信)とか......。

なので、MMD研究所の最新の調査結果を眺めて、何のことか分からなかったのでした。

楽天モバイル(フュージョン・コミュニケーションズ)の最新のポジションが.......。

だって、2位とか3位とかなんですもの......。

えっ? てな感じ。

そもそも楽天モバイルって、2014年10月からリスタートな、実質、後発組。

似たような後発組に、mineoとか、NifMo とかありますけれど、いまだ後発組らしいポジションに位置しているというのが実際のところ......。

特に、ショックだったのが、9月からドコモ回線による新プランを始めたmineo(マイネオ)。

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ワタクシも一応ユーザーですけれど、“ほとんどタダで月 3GB”みたいなキャンペーンをしているのに、9月から1ヶ月の新規ユーザーは、たったの二万人だったそう。

逆の意味でビツクシしました。えっ、タダでSIM配っているようなものなのに、たったの二万人なの? って......。

もしかすると、激安で訴求する時代の終焉ってのが、明々白々になったのかも。

もともと格安SIMのニーズって大したこと無いのかもしれないし、拡散の時代とは言っても、情報が広まるスピード、すなわち広く認知させる力って大したことないのかもなー、と。

あと、ワタクシ的には、格安SIMの各種スピードテストってのはウォッチし続けていて、特に楽天モバイルとPlaySIM(So-net)が、ここ2カ月くらい、超絶遅くなっていたのが気になっていたところでした

本田とか使って宣伝してて、てんでやる気ナイぢゃん、と。

けど、MMD研究所のリポート読みつつ、「そうだ!」と思い、ちょっと前の楽天モバイル副社長、平井氏のインタビューなどを読み返して、やっと理解できましたわ。

他MVNOがビビるくらいの勢いで、新規契約者数を、間違いなく増やしている!

インタビューで平井副社長が、すっごくお茶を濁していたことが、やっと分かった.......。

早い段階で、ギョーカイ内では、すっごく話題になっていたみたい。MVNO各社だけじゃなく、ドコモ、au、ソフトバンクなんかのMNOなんかも含めたところで.......。

「楽天(モバイル)が、凄いみたいよ!」的な......。

平井副社長は、2015年2月に、扱う端末のラインナップをグッと増やした時から手応えを感じていたそうです。

ここでのポイントは、楽天の、そもそもの知名度。

OCN。知らないよね、フツー。IIJ。知らないよね、フツー。日本通信。知らないよね、フツー。BIGLOBE。オッサン世代でダイアルアップとか知っている世代なら知っているかも。NifMoのNIFTYだって、今やそんなものでしょう。ケイ・オプティコム。関西に住んでいる人なら知っているかもしれないけど......。

プロ野球球団もっているって、やっぱりデカイ。格が違う。

えっ、ソフトバンク?

今や、ARPUを死守するのにそれどころぢゃないでしょ? 「三木谷のところが格安SIMで調子いいってよ.....」なんて噂聞いたら、心中穏やかではないでしょうなー。

しかも、楽天は楽天市場を核にするネットベンチャーであって、自社メディアを楽天モバイルへの導線にすることができる。もちろんダーターで。

格安スマホや格安SIMという、商材との相性もバッチリ。

で、今年の夏からは、楽天モバイルのキャラに本田投入ですよね? これはやっぱりデカイでしょ。おそらくマツコ、エリカ様、ベツキ&有吉よりも、格段にギャラも高いはず。

あと、これも不思議だったのですが、家電量販店系とかに販売ネットワークを広げる意志を感じられなかった

楽天モバイルの直営店というか、リアル店舗は、渋谷から始まって、初夏にニコタマ、盛夏に名古屋といった具合に、直営店にこだわりつつ、店舗展開そのものは、遅め。

そもそも楽天がリアル店舗経験が無かったというのはあるにしろ、家電量販店系に食指を伸ばしていなかったのは確かでありまして、それが不思議だったわけです。

平井副社長も「楽天モバイルの場合、リアル店舗は絶対に必要」と明言していたにもかかわらず....。

各種家電量販店とか、イオンとか、ゲオとかに間借りしたり委託したりするのではなく、佐藤可士和監修のコストの掛かった直営店にこだわっているところが不思議でした。

つまり、中途半端に委託するつもりは毛頭なく、ごっそりいただいちゃおう、という腹積もりなのでございましょう。

OCN、IIJ、BIGLOBE なんかが、コツコツ開墾してきた原野を、楽天がごっそり頂いちゃう......。知名度の圧倒的な差からすれば、あり得ないオハナシではない。

マーケで言えば、イノベーターとか、アーリーアダプターとかの時代が終わると、アーリー・マジョリティ以降は、MVNOそのものの役者も変わっちゃうのかも。

DeNA だって、参入してもおかしくないしぃ。

ワタクシはIIJmioの大ファンですが、IIJmioそのものがハード・ヲタ(“本物”ってことです。よしなに♡)ですよね? 果たしてそこから、商売人として脱皮できるのか?

ポイントはネットで各種スピードテストの結果を比較検討して、どのMVNOにするか決める......みたいな人ばっかりで、この世は構成されていないってことでしょう。

楽天、本田、スマホ激安、契約、以上っ。みたいな、シンプルな方々のほうが多いはず、実際問題....。

アーリー マジョリティの段階に入れば、ますます端末とセットで、みたいなユーザーも増えるはず。来年はもっと、SIMフリー端末が国内投入されるのは間違いないから、そもそも物販な楽天の場合、有利に事が運ぶはず......。

ただし、まともな通信品質を維持できるか?は甚だギモン.....。

現状の、激・遅っ は、百歩譲って仕方ナシとしても、であります。

楽天がL2接続を開始して(現状では、L2接続そのものも未発表ですので、念のため....)、半年くらいは、様子を観る必要はあるでしょうね。

ちなみに、楽天モバイルの平井副社長は、最近はau回線の卸も、ドコモ並に安くなっていて、ソフトバンクもかなり安くなってきている、と語っています。

まあ、楽天さんには暴れていただきたいものでございます。

とりあえず、いぢょ!

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