2015年9月5日土曜日
ソフトバンク、直近三日間のスピード制限をやーっと緩和。iPhone 6s 対策ですけどね!
ワタクシの手元には、2台のiPhone 5s がございます。
1台は、2014年3月に一括ゼロ円・キャッシュバック2万円にて手に入れたソフトバンク版(月々の支払は、約3,000円♡)。
もう1台は、2014年4月にAmazon にて手に入れた白ロム・新同品のドコモ版でございます。
ソフトバンク版に関しては、2015年4月にソフトバンクからポートアウトして、格安SIMの『BIC SIM(ビックシム≒IIJmio みおふぉん)』へと“即日MNP”してしまいました。
現在は、ドコモ版iPhone 5s と、『BIC SIM(ビックシム≒IIJmio みおふぉん)』を組み合わせつつ、メイン回線として、日々持ち歩いています。
実は、2014年3月の時、ワタクシ、ソフトバンクをチョイスしたのですが、同一条件で、au版も選ぶことができました。仮に、その時、au版を選んでいたら、ワタクシ、“そのまま”だったに違いありません。
では、なんで、ソフトバンクからわざわざポートアウトしたのか?
それは何より、ソフトバンクだけが実施している『直近三日間で1GBを超えた際のスピード制限』が、めっちゃ不快だったからであります。
直近三日間で1GBを超えるとどうなるか?
翌日から、下り 128kbps というスピード規制が入ります。
実測では、100kbps程度.....。マジで使い物になりません。
一方、ドコモもauも、“直近三日間”の制限については、お題目として、「入ることがある」としてますが、実際は、ほとんど実施しておりませんでした。
そう、ソフトバンクだけ。
1日で、500KB とか使う日があると、その前後二日間くらい、データ使用量をすごく気にかけねばならなくなるわけです。
しかも格安SIMでさえ、低速モードは200kbpsがフツー。IIJmio の場合なんか、「バースト転送機能」まで付いているので、結構、イケちゃうほど。
ソフトバンクの規制後の128kbps とは雲泥の差なのです。
使いすぎに対する警告というよりも、懲罰的スピード規制です。
で、規制の入っていない通常のソフトバンク回線のバヤイ、試しにスピードテストなどをしてみると、ワタクシの生活圏では、常に下り 40Mbps とか出ているわけです。イーモバイル買収後の“ダブル倍速LTE”の効果は絶大なのでした。
つまり、です。
帯域にかなりのヨユーがあるのに、やたらとスピード規制をしたがるソフトバンクなわけです。
果たしてその理由とは?
公平なる通信環境を維持するため?
ちゃいますよ。
素人が勝手に推測するに、各種スピードテスト、接続テストの結果を少しでも良くするためでしょう。
ドコモより繋がる、auより速い。そう宣伝活動で連呼したいがためでしょう。
でも、その差は凄~く、僅かなもの。微差、ですよ。
そのためにユーザーに不便を強い、IIJmio が実現しているような低速モードでの使い勝手に対する配慮もない.......。IIJの場合、テクノロジスト集団ですから、技術でユーザビリティを上げようという努力はするものの、かたやソフトバンクのそういう取り組みは無い......。
しかも、繰り返しますが、直近三日間のスピード規制を実際に実施していたのは、ソフトバンクだけ、だったのです。
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2.1GHz帯のLTEだけでカッツカツでやっていたiPhone 5時代は、まだ良しとしましょうか。2012年秋以降、のことですね。
2012-2013 年末年始はドコモ、auが、やたら通信障がいを起こして社会問題化してもいました。
今回は、ソフトバンクをdis.ってますが、iPhone 5 時代、未整備すぎる2.1GHz帯LTE で通信障がいを起こしまくっていたau もソートーな狸だと思います。まあ、Jobs - マサヨシのホットラインが機能していた時代もあって、au もiPhone 5 は、2.1GHz帯LTEのみの対応を、半ば強要されたのだと予想します。
マサヨシさんがJobsさん に、auとイコールフッティングにしてくれ! って泣きついたのでしょう。
ぜひ思い出してみてください。
iPhone 5 登場直後、マサヨシさんは、天敵だったはずの千本会長に頭を下げて、イーモバイルを買収しております(注: 今のワイモバイル)。
びっくりするような突発的動きでした。
この理由も簡単。ユーザーのためではない(きっと)。
端末の仕様は、一年前にほぼ決定されるわけです。iPhone 5 発売のタイミングと並行して、キャリアは当然、“来年のiPhone”の具体的内容を詰めているわけです。
つまり、ソフトバンクがイーモバイルを買収した理由とは?
iPhone 5s / 5c が、auの800MHz帯LTEへと対応することが水面下決まったからでしょう。そうなると帯域のヨユーという面で、ソフバンはauに完敗となってしまいます。
auは、2012年冬モデルから、Android 端末のLTE化を実施し、同時に、満を持して800Mhz帯LTEをスタートさせています。けれど、iPhone 5だけは、800Mhz帯には非対応だったのでした。
しかし、iPhone 5s /5c の仕様決定の段階では、既にApple はティム・クック体制へと変貌を遂げていました。
クックさんは冷静というか冷徹に判断しただけだと思います。
「このままでゆくと、日本では、iPhone は繋がらず、遅いイメージがつきかねない」と。
下手すると、具体的に「イーモバイルを買え」、とまで指示(命令?)した可能性さえある。
また、Apple にとっても“ドコモ攻略”は、長らくの懸案事項だったはずです。
そのために用意したタマが、日本市場初となるSIMフリーiPhone 5s / 5c の投入でしょう。しかも、単一モデルで、ドコモ、au、ソフトバンク回線に対応してしまうというスーパー・マルチバンドです。
ドコモのAndoid ユーザーが買ってくれればそれでよし。
一方、ドコモとApple との正式契約のための核弾頭にもなるわけです。最初っからドコモ仕様を用意しておくことで、ドコモとの交渉をギリギリまで伸ばすことができるからです。
ドコモとAppleが正式契約を交わしたのは、2013年6月とされていますから、その時点から開発&調整をスタートしたら、iPhone 5s / 5c の発表には間に合わないわけです。
ドコモは既に東名阪限定の1.7GHz帯への対応を明言していましたから、日本用iPhone 5s は1.7GHz帯にも対応していましたし、ワイモバイルの周波数も1.7GHz帯だったのでした。
だから、きっとAppleというか、クック体制が“大きな絵”を描いただけで、マサヨシさんは、言われるままに動くしかなかったのでは? と。
しかも、です。Appleは、ドコモとの正式契約まで果たしてしまった!
Appleとしては、ドコモの各種パテントが欲しいのです。
で、何か2013年秋に起こったか?
マサヨシさんはiPhone 5s / 5c の発表会を欠席しました。ぢゃんぢゃん。
このあたりで、マサヨシさんのブチ切れぶりはエスカレートとして、Sprint を買収したりしたわけですけれど.......。マサヨシ様と言えども、いっつも賭けに勝つとは限りませんよねぇ。
本当は、イーモバイルの買収なって、システム的にも“ダブル倍速LTE”が実現化した、iPhone 5s / 5c あたりから、ドコモやauを見習って“直近三日間のスピード制限”を実質廃止することもできたはずです。
なにせ帯域、超ヨユーですから。
ただし、ソフトバンクの肩をもてば、2013年秋からはドコモを交えてのiPhoneユーザー争奪戦のゴングが鳴った、と。2014年3月末日までの狂乱の“キャッシュバック祭り”は、これも社会問題化するほどでした。それどころじゃなかった、とも言えそう。
続けて2014年初夏からの、ドコモのカケホーダイ一択・路線がスタート、と。
この路線に関しては、結構、素直にマサヨシさんはドコモに追従しました。簡単。ARPU が増えるからでしょう。
従来プラン(ホワイトプラン)は、ドコモ同様、廃止しようとしていた素振りさえあった。
が、です。
auがそしらぬ顔して、従来プランを継続し続けたわけです。
なのでソフトバンクは嫌々、従来プランを続けただけ。だって、期日区切って何回もホワイトプランはヤメるって言ってたんだもの.......。
ここでもソフトバンクの主体性は無い。
で、2014年9月のiPhone 6 / 6 Plus の発表会。Appleのカンファレンスに、この年もマサヨシの姿は無し。クック大っ嫌いなのでしょう。
で、国内販売の現場はどう振る舞ったのか? と言えば.......
多数派の顧客は、ドコモがカケホーダイ一択なんで、ソフトバンクも同じなんだ......って思い込んでいるパターンが多かったのですって!
なので、従来プラン(ホワイトプラン)がまだ存在している事を積極的にアナウンスすることは無かった、と。いや、それどころか、従来プランで契約をまとめようとすると、現場の管理者の判子みたいなものが必要だったそうです。
当然、査定に影響出ることを暗に匂わせていたのでしょう.......。
そういった背景を知ると、従来プランのメリットを増幅させることなんぞ、とんでもなかったことでしょう。
“直近三日間のスピード制限”の緩和などもっての他、と。
なので、そもそも実施もしていないのに、ドコモが2014年末、auが2015年2月に、“直近三日間のスピード制限”の廃止、及び緩和を正式発表しても、ソフトバンクはナシノツブテ。
しばらくしてから、おっとり刀で、通話定額プランのほうは、緩和するよ、と。
これも簡単。通話定額プランにユーザーを誘導して、少しでも多くのARPU を獲得することを目指しただけ。特に、最もスマホが売れる年度末には、何としても、と。
ではなんで、2015年9月に入った途端、やーっと、ソフトバンクは、“直近三日間のスピード制限”の緩和を実行することにしたのか。もちろん月7GB までのホワイトプランに関してです。
簡単。
iPhone 6s / 6s plus 対策。
特に、auへのポートアウトを防ぐためだけのものでしょう。
カケホーダイに代表される通話定額は、実施から既に1年以上が経過しており、通話定額に大いなる魅力を感じた人は、とっくに何らかのカタチでプラン変更しちゃったはず。
あと、もうひとつは、今年春から続々始まった、音楽のストリーミング配信サービス。LINE ミュージック、AWA、そしてApple MUSIC。
今まで、てんで“直近三日間のスピード制限”に引っかからなかった人たちが、簡単に引っかかる時代へと突入。ゆえに、通話定額より、少しでもデータ容量が欲しいという人は増えているはず。
あと、今年に入ってからの、ソフトバンク契約者数の純減という事実。
みまもりケータイとかフォトフレームの積極的な抱き合わせ商法はヤメたというのはあることでしょう。ウィルコムのPHS の純減も響いているとは思います。タダでバラ撒いていたワイモバイルのNexus 5 のユーザーが、こぞって格安SIMへとポートアウト中というのもあることでしょう。
が、です。
iPhoneのユーザー数が最も多いのは、ソフトバンク。ことiPhoneに関しては、守勢。
個人的には、au『Xperia Z3 SOL26』の白ロムが、ドコモ『Xperia Z3 SO-01G』の白ロムに比して、圧倒的に安値であり続けているのを驚いているところ。
mineoだって、UQ mobile の格安SIMだって、評判は悪くない。にもかかわらず、ドコモ端末とくらべて、ここまで人気無いってのも.......。
ドコモ信仰、ドコモ神話、ドコモのブランド力って想像以上に凄いのだろーなー、と。
カケホーダイで良いのなら、ドコモへMNPしちゃえばいいぢゃん!
で、ドコモは既に従来プランが無いのですから、データ容量が多くて、月々の支払いもチトお安くなる従来プランが良いのであれば、auへMNPしちゃえばいいぢゃん!
しかも、auは直近三日間のスピード制限が実質ナイ。
だから、ただ、その部分にソフトバンクは合わせてきただけ。主体性はないのです。
まあ、一度でも“直近三日間のスピード規制”を受ければ、ほとんどの人が「ゲッ、ナニコレ、ソフトバンク、キライ」となるに違いありません。
ただし、ずっとソフトバンク・ユーザー、みたいな人は、ドコモもauも、同じことやっていると思う人も少なくなかったみたいなんです。
これまでは........ネ♡
くどくど書きましたが、Apple、ドコモ、au といった役者たちの中にあって、最も主体性の無い存在なのが、じつは今や、ソフトバンクなのでは? ということ。
そうそう、最後に。
au は、iPhone 6s / 6s plus から、WiMAX 2+ によるキャリアアグリゲーションにも対応してくるはずです。
4G lTEのほうは、800MHzと2.1GHzを束ねて、下り最大 225Mbps。
WiMAX 2+ のほうは、下り最大 220Mbpsへ。
WiMAX の帯域を9月末までに減らすことをUQが正式発表したのも、そういうことでありましょう。
二年前くらいに、2.5GHz帯の許認可を巡って、当時の孫社長と宮川専務が、総務省乗り込んで「こんなの出来レースだ~」と騒いだのは、ここに繋がってくるのでありますね。
うーん、au、魅力的♡
とりあえず、いぢょ!
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