PCとはまた違うメディアを作りたい、とJobs は考えた。というか、ずーっと考えていた。
画面サイズは、ラップトップPC よりは若干小さめ。UIはタッチパネルで、これまでのMacOS とは別物とする、と。
より直感的なUIとして、子供の学習用ニーズとか、PC苦手な高齢者なんかも新たにターゲットとする、と。
なので、9,7インチってサイズはハナから、ほぼキメキメだったんだろーな、と思うわけです。
ということで、改めてワタクシ、最新のiPad Air 2をチト真面目にイヂってみたのですが、UI とか、フォントの各種サイズだとか、やっぱり、9.7インチ用が基本の基本なのでしょう。
7.9インチのiPad mini の場合、9.7インチの画面をそのままスケールダウンしているものがほとんどで、バランス悪いし、文字が小さすぎる場合も多いしで.......。
老眼だから、iPad というより、フツーに閲覧できるから、9.7インチのiPad という考え方で良いのではないでしょうか？
ちなみに、開発スタートはiPad が先だったのです。
iPad 開発中、開発者が、ピンチインとかアウトとか、フリックとか、タップとか、具体的なUI案をJobs さんに見せた、と。
すると、Jobsさんは、「！」。
そもそも当時、日本のガラケーは世界の先進。ただし、閉じまくりの擬似インターネットだったわけでして、まあ、Jobs さん以外にも、ドコモのビジネスモデルを何とか.....と思っていたわけです。
ラリー・ペイジとか日本に来ると、Google Japan の社員のガラケーかき集めて、イヂリ倒していたそうですしね。
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で、Jobs さんは、iPad 用のUIを応用して、まずはiPhone の開発・販売を先行することとした、と。
結果、2007年１月、初代iPhone が発表。もちろん3.5インチモニタ。
Jobs さんの頭の中には、既に9.7インチのiPad らしきものが、具体的に存在していたはず。ホットモックなんかも存在していたはず。
なので、iPhone に関しては、思いっきりミニマムに振ってみたのでありましょう。
で、初代iPad は2010年１月に発表。
iPhone から遅らせること３年か.......。
iPhone の立ち上げに各種リソースを投入していたことと、大画面でも余裕あるプロセッサーの進化を待っていた可能性もありますね。
なので、Jobs 的には、あくまでも、3.5インチのiPhone と、9.7インチのiPad がワンセットであって、美学的にも、その中間は無かったのでは？
なので、iPad mini は出したら売れちゃったけれど、Jobs の本意ではない。そんなもの(＝mini)出すか！ との言説は、半ば本気だったと思いますね。
デカイし、重いし、みたいなマーケットの声に逆らえなかっただけか、と。
発表会でのiPad mini 3 とか、mini 4のシカトっぷりに関しても、クックさんも似たような感情を抱いているのではないか？ と感じさせるところ。
ただし、3.5インチのiPhone が、やはりこれ小さすぎやしないか？ となるのも必然。
あくまで、スマホ単体で、果たしてどのくらいの画面サイズが最適なのか？ と。
その答えが、2011年11月に発表された、Galaxy Nexus だったと思うわけです。
4.7インチのモニタサイズだけでなく、スマホとタフレットのOSを統合した、Android 4.0 初搭載のリファレンスモデルだったわけ。
当時、バカデカすぎって揶揄されていたのでした。笑っちゃいます。まだ４年も経っていないし。
この頃から林檎っ子たちは、Android の大画面をチラ見しつつ、気になり始めるわけですね。
Jobs の美学からすれば、きっと、常に持ち歩くシロモノ的には美しくないサイズなんだと思います。
ちなみに、Galaxy Nexus が出た当時は、iPhone 4s の時代が始まったばかりのタイミング。
クック新体制が本格化した時代とも言えるのですが、Jobs さんは、iPhone 5 のコンセプトワークまでは、絡んでいたと勝手に予想します。
で、Jobs が残した呪縛というか、フレームワークって未だに強固なんぢゃないかなーって思うわけです。もちろん遺産と表現してもいいのですが......。
４インチに引っ張られ続けると、4.7インチの完成度が向上しないんぢゃないかなー、とか。
まっ、じつは、iPad Air 2 でも買ったろかいっ、と思っていたのです。やっぱり良い。見やすい。ベゼル広くて親指の引っ掛かりいいし、すっげー軽く感じられる。良い。が、時間が経ってくるとですね、やっぱりジワジワと腕の筋肉が........。Wi-Fiモデルで、437グラムか......。ムムム。
とりあえず、いぢょ！
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