2015年9月19日土曜日
差額800円。それでもau スーパーカケホの3GBプランを他が追従しなかった理由!
au がiPhone 6s / 6s Plus 導入に際して、真っ先に発表した新・通話定額プラン、『スーパー カケホ』。
通話基本料が1,700円 / 月。5分まで通話無料。1日何度でもOKという内容。
実質、1,000円 / 月 の値引き、と。
マサヨシさんは案の定パクってきました。ドコモもパクってきました。
けど、あるところが、auとは根本的に違う。
auは、3GB / 月 のデータ容量でも、スーパー・カケホを適用するのに対し、ドコモもソフトバンクも、5GB / 月 からのプランでないと適用されない........。
たった、800円 / 月 の違いと言うことなかれ。
仮に、100万人が3GBプランを選んだとしましょう。
月間、8億円。これ、ほぼ“純益”のマイナスに直結ですわ。年間で約100億円........。
格安SIMのデータ通信費の安さを考えれば、月800円の差は、売上とか、営業利益とかではなく、肝心要の“純益”に直結のはず。
そもそも、月 3GBか、5GBかって、“デリケート・ゾーン”。
とあるリサーチによれば、国内で月3GB未満のデータ使用量ユーザーは、約6割とされています。
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カケホーダイで、想定以上に利益を落としたドコモも最近は、「5GBプランを選ぶユーザーが増えたので、ひと心地ついたところ」とのこと。
ちなみに、月5GBプランをチョイスした場合でも、1,000円/ 月は飛ぶわけです。これも、ほぼ純益に直結。
なので、月 3GB プランを有効化すると、1,800円/月が “飛ぶ”。
100万人単位で掛け算すると、すっげー数字になっちゃうのではないでしょうか?
つまり、です。
ドコモ、ソフトバンクの場合、マイナス1,000円/月 は我慢ギリギリだけど、マイナス1,800円/月は辛抱たまらんっ、てなことでありましょう。
ここでの思考のポイントは、ひとりあたり月2GBの差なんて、最新の通信インフラからすれば、3大キャリアにとっては痛くも痒くもないってこと。
au田中社長のインタビューで「この新・定額プランのことをApple の担当者に言ったら、超ビックリしていた」というのを読みました。
初めは「?」だったんです。
ただし、それは一個人の視点だったから。
10万単位、100万単位........ なんていう分母で考えると、とんでもない額になっちゃう。
なにせ、3GBとか、5GBとかは、先にも述べたよう、日本のスマホ・ユーザーにとっては、デリケートゾーンでありつつの、ボリュームゾーンなのですから......。
最初はピンと来なかったワタクシですが、au田中社長は、超微妙なところに手を突っ込んできたんだな、とワタクシ思い至ったわけです。
もちろん、auだって、販売最前線では、「月たったの800円の差なんだから、3GBプランではなく、5GBプランへと、お客様を誘導するように」ってお達しは出ているに決っている。
けど、冷静に考えるに、今回のauと、ドコモ&ソフトバンクの“違い”は、超デカイっすね。
やっぱり、“侠気”あるほうにMNPするのが、心意気ってもんでしょう。
とりあえず、いぢょ!
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