2012年10月31日水曜日

「Nexus 10」について


鬼だな、Google & Samsung ……と特にこの「Nexus 10」で感じた。

で、ちょっと前、「Appleがモニタの納入価格もっと下げろ」とキレてSamsungに言ったら、ケンモホロロだったので、「ぢゃ。お前んとことは金輪際付き合わねー」となった経緯の引き金がこれなのかも…… と。

Retina超えのハイレゾで、この価格。

考えてみれば、賑々しくRetina 版 iPadが出たのは、今年の初夏。まだ出たばかり。

なのでアメリカでは、Lightning ケーブルへと変更なった「超新型 Retinaモデル」と、新型Retinaを交換してくれる……などというAppleのプログラムもあるそうな。

分かってて、あえて話題づくりのために、旧Retinaモデルを投入したのかなぁ。iPhone5から始まる「新コネクター体制」って、Appleにとっては、一大事業ですよね。分かっていないはずがない。

分かっていて、賑々しく発表した……と考えるのが理性的かもねぇ。

で、「Nexus 10」の価格は、限りなく「フツーのiPad」に近く、「Retina iPad」よりも6000円位安いっ。

Googleがコレしてくると、Apple以外の端末メーカーもヤバい……。

説明しよう。

そもそもGoogleのビジネスモデルは100%近くが広告収入なのです。つまり多くのヒトが各種端末を手に入れて、クラウド経由で様々な情報に触れる“機会”が増えるほどに、Googleは潤うという仕組みなのですね。

なので自社プロデュース端末の利益率をギリギリまで下げることができる。

しかも冒頭のスクショにあるよう、「Google Play」による直販が大前提。他メーカーだけでなく、既成の販売流通業者も素通りなのでした……。

「Nexus 7」の16GBで19,800円のほうが、多数派には「安さ」を訴求しやすかったと思うのですが、「Nexus 10」でも明らかにそれをやってきている。

最先端なのに激安、というビジネスモデル。

これとほぼ同じ構図がAmazonの「Kindle シリーズ」なのは皆さん御存知の通り。AmazonもAmazon経由でいろんなもの買ってくれるヒトが増えれば、それでいい、と。最新端末はバナナの叩き売りでいいと。

翻ってAplleのビジネスモデルを確認してみれば、明らかに「ハードウェア」がビジネスの根幹というか、そこで利益を出している。

特にiPhone。

台数が出ているのはもちろんなんだけれど、きっと“利益率”が爆裂なのだと思います。

ひとつは、単一モデルで爆裂な販売台数による利益率の向上。

もうひとつは、日本に限らず、世界の携帯キャリアが“2年縛り”という、端末価格の高さを通信費で誤魔化して、ユーザーの乗り換えの負担を最小限にする……という“幻想のお得感”な業界固有のビジネスモデルを構築しているので、ここに「iPhone扱うと契約者が伸びる」という大前提がキャリアの共通認識だったりすると、まさにAppleとの共同謀議が成立しやすいってことなのですね。


つまり、「高値安定」ということ。結果、超オイシイ利益率。


まあこれはAppleに限ったことではないのですが……。

たとえば「5th iPod touch」。16GBの設定はなく、32GBからで24800円。

確かに機能は落とされていますよ。でもこの2倍しないと、通話機能とかGPSとか800万画素のカメラとか付けられないか?って問われればソートーにギモンだと思いますね。

ましてやiPhone5にはある16GBモデルが存在すれば、19,800円みたいな価格が実現することでしょうよ。← そのうちきっと出るぜよ・笑。

で、確かにハードウェアとしての美しさとか、iOSの安定性とかで、iPadは今のところ“唯一のパッド”として実質、君臨している。

ただし、価格はどうかとみれば、既に「五万円から」とか言われたら「高っ」と思わず言っちゃうご時世になっていると存じます。

「六万円から」とか言われたら「はぁ」ってほとんどのヒトがリアクションするんじゃないかな。

もちろんキャリア用iPadはminiでも設定されましたが、iPad全体からすれば、少数派でしょう。なので、キャリアに価格を守ってもらう……ということができない。

そこに「Nexus 10」がドンっ、と。「Kindle」がドドンっ、と。

で、Googleは携帯キャリアも「ネットの進化を阻害するもの」と認識しているようなのですね。

その答えが「Nexus 4」の性能と価格。← これは追々・笑。

好きとか嫌いとか、どっちが正義でどっちか悪かとか言っているわけではない。

10年前、似たようなことをGoogleやAmazonが出来たかと言えば、出来なかったでしょう。

ハードウェアを売りつつ、iTuneとかのクラウドサービスを提供して、自社製ハードウェアの魅力をいや増していったのがApple。Appleには出来た。10年前でさえ。

ただし、たとえばAmazonがレンタルストレージサービスでノシてくるとはきっとAmazon自身、10年前にはピンと来なかったかもしれない……。

やはりクラウドを制するものが、世界を制す流れか、と。進化の流れ。

ユーザーは、便利でオトクで、ちょっと美的なものであればいいというか、それが根源的な“欲望”。これは普遍。

その結果、ひとりひとりのユーザーが財布と相談してiPhone5を選択するのなら、それはそれで個人の自由、それでいい。

ただし、某国では、キャリア三社が一律横並びの料金プランに近く、国民の多数派がビンボーとはいっても、後進国のビンボーとはレベルが違うわけで、なにしろ最近になってやっと人口が10倍の国にGDPで追いぬかれたとはいっても、それはグロスの数字なのでして、相変わらずひとりひとりのGDPでは、世界トップレベルを維持しているわけでして、「高いっ」とは言いつつも、結構、毎月7000円とか8000円とかヨユーで払い続ける世界のジョーシキが、果たして根拠あるものなのかは、かなり疑わしいのでありまして、これは基軸通貨を相変わらず堅持しつつ、世界最高のGDPを維持している某国でのジョーシキと似たようなものなのでありますね。

ということで、「世界は間違いなく変わる」というオハナシでした~。


なんちって・笑

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