2012年10月20日土曜日
続「トライバンド LTE」について
まず言えるのはフツーの人の場合、実測で「10Mbps」程度出ていれば、テザリングするにしろ十分なわけで、単純な“数の大きさ”に惑わされてはいけない……ということ。
それよりも、“いつでもどこでも10Mbpsくらいのスピード”が出ているほうが大切です。
つまり、最大100Mbpsだろうが、トライバンドであろうが、一消費者にとっちゃ基本的には関係ないってことなのですね。
ps.トライバンド対応モデルが判明した。ドコモ冬モデルのみ。機種は、「Xperia AX」「AQUOS PHONE ZETA」、スマホでは以上2モデル。他にタブレットの「ARROWS Tab」、Wi-FiルーターのLG製「L-03E」。
以上、大前提。
■ 「Xi」というニックネームのLTEを国内で初めて導入したdocomoのバヤイ
莫大なユーザーを抱えていて、しかもスマホ端末を扱うのも決して遅くはなかった、と。
ただし、最初のうちは3G回線でスマホに対応していたので、あっという間に回線はパッツンパッツン。速度低下はもちろんのこと、山手線が通勤ラッシュ時とかに止まっちゃったりすれば、簡単にシステムダウンの憂き目に合ったり、と。
で、ドコモが打った手は、“2.1GHz帯のLTE”へと新型スマホは全部シフトさせるというもの。事実上、この政策は2011年暮れから。都心部、それもびっくりするほど狭いエリアにもかかわらず、ガンガン新製品を投入してガンガンCF展開もした、と。
なりふりかまわず、とはこのことか、と。
2012年夏モデルも同様の政策。さすがにドコモだけあって回線もどんどん込んできた、と。
さらに2012年秋モデルでも同様の政策。対応するのは2.1GHz帯のみのモデルばっかり。
累計700万人くらいの人が2.1GHz帯のそれも上り下り5GHz×2みたいな世界に閉じ込められているのが現状です。
で、2012年冬モデル発表。
基本的には、「デュアルバンド」端末がウリ。
従来の2.1GHz帯に加え、帯域を贅沢に使った1.5MHz。この1.5MHzが「下リ100Mbps」対応可能な帯域となります。ただし、運用は地方都市からパラパラ、と。
同時に、800MHz帯でのLTE運用を発表しているドコモではありますが、冬モデルのどの端末が800MHz帯にも対応する「トライバンド」であるかは発表しておりませんし、プレスリリースにもないし、そのあたりを突っ込んで発表しているメディアなんかも見当たりません。
ぜひ知っている方がいらっしゃったら教えてほしいものです。
じつは一番濃いぃ機種は「Xperia AX」なのですが、詳細は不明。これ「With シリーズ」ですし、下手に対応バンドの違い(広さ)が明確になると、ハイエンドであるにもかかわらず、デュアルバンドというモデルに不利にも働きますしね。「NEXT シリーズ」の意味が希薄化する、と。何より、2.1GHz帯しか使えない既存Xiユーザーが暴動起こすかもしれませんし・笑。
※ なんでこんなエントリーを書き始めたかといえば、最近ドコモ秋モデルの「AQUOS PHONE si」のPVが上がっていて、なるほど今頃、欲しくなっている方も多いのだろうな……的な。もちろん「sv」、2.1GHz帯のみ、です。為念。
auの動きも睨みつつ、チラっと「800MHz」という数字を出してみた……ってことでしょうか。
どうせ都市部では運用できるわけもなく、800MHz帯も1.5GHz帯同様、地方都市から、となるのは必至ですね。もちろん場所どころか、開始時期も不明です。
ということで、以上を“東京のプチ田舎に住まい、都市部でうろちょろしている”ようなライフスタイルの自分自身に落としこんでみれば……冬モデルの通信環境スペックほとんど関係がないのです・笑。
いやそれどころか、3GとLTEの切り替えも上手に出来ず、電池ダダ減り状態の既存モデルよりさらに、LTEをデュアル化することで、さらにさらに電池ダダ減りとなる可能性が高い。
なのでドコモ冬モデルは電池増量モデルばかり。
結果、150グラム前後があたりまえのメタボ端末ばかり……となっております。発表会では「お客様のニーズ」とか言って、客のせいにしていたけど、ここでユーザーは誰もが“軽いほうが素敵”と思っているニーズはどうなのでしょう? 人のせいにするのはやめたほうがいいと思うのでございますが……。
しかもドコモ、LTEのエリア展開がどうみても激・遅っ。
二年後のドコモがどうなっているのか知りませんが、“これから2年”のドコモの通信品質を考えると、個人的には、「加入する理由がみつからない」のです。
個人的には……です。金沢とかにお住まいで超オイシイという方はいらっしゃると思いますけどね。
さて、次。
■ 「ソフトバンクのバヤイ」
2.1GHz帯だけでよくここまでノシてきたな、と。感心します。
ただし、プラチナLTE、つまり900MHz帯でのLTE運用開始は、2014年の夏から。
つまり二年後……。
あと、3Gのプラチナバンドの基地局の設営にも莫大なる設備投資が必要。
今回のiPhone5では、自社のギリっギリの回線を守るために、初動では守勢丸出しだったSBM様ではございますが、さすがにユーザーもSoftBankファンばかりではない……ということが明々白々となり、慌てて「イー・アクセス」を買収して、「1.7GHz帯」もゲットという流れ。
ただし、2.1GHz帯とのデュアルバンドLTE化は、難易度いろいろな意味で高し、でしょう。
あとSBM冬春モデルのAndroidは、あくまで2.5GHzの特殊なネットワーク内で運用されているということもお忘れなく。
待受け時間の激・短さも含めたところで、900Mhz帯を持たないという、“一年前のSBMの状況”から導き出された「結果としての2.5GHzなAndroid勢」と捉えるのがいいかと存じます。
ある意味、ドコモと環境は似ているんですよね。
既存ネットワークはパッツンパツンってところが……。
まあ、今回ウォッチしてて感じたのは、iPhoneファン≒SBMファン、的な世界観でしょうか。
でも、世界はガンガン変わってゆくぞ、と。
で、「次」いきます。
■ KDDIというか、auというか。
2012年・冬モデルのAndroid軍団。
800MHz帯メインのLTE。でもって、帯域は全国的に10MHz×2。つまり大前提が「下リ 75Mbps」。
そもそもプラチナバンド、“繋がる能力”が、高周波帯とは異なります、ね。
で、2012年秋冬モデルは、800MHzと1.5GHzのデュアルバンドのみ。2.1GHzにも対応するトライバンド・モデルは来年からとなるそうです。
まあこんな感じかな、と。
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