2012年10月12日金曜日
「ドコモ 2012冬モデル 発表会」
ドコモの発表会見終わると、孫さんが「善人」に感じられてしまう……そんな印象・笑。
去る5月のドコモ夏モデルの発表会では、見終わった後「これって一体……?」と三日間くらい考えてしまったのですが、今回はその理由がハッキリした。
それは、ドコモが「肝心のことを一切言わない」からなのでした。
もちろん「何を喋っているか」は理解できる。にもかかわらず、絶大なる違和感とかギモンが残る。
この場合、聞いている側に最低限の事前知識がないと、即座には“違和感の原因”が分からず、結果的に調べたり、考えたりといった作業が必要になってしまうってわけですね。
まず大前提にあるのは通信キャリアなのですから、本業は「通信品質」なわけです。
そこで今回のドコモは大全面に「100Mbps」という数字をもってきた。
『今までは75Mbpsでした。でも我々は進化します、今年の冬からは100Mbps(上限)』ってわけですね。
分かりやすいです。
で、加藤社長は「今までの2GHz帯に加えて、1.5GHz帯、800MHz帯でもサービスを開始します」と。
ただし、既存の600万人以上にものぼるXiユーザーとしては、「Xiは100Mbpsにも対応するのかぁ」とか思ったりすると思うのですが、果たしてお手持ちの端末が「100Mbps」に対応するかどうか?はソートーにギモンです。そのあたりのアナウンスはゼロ。基本的には対応しないはず。
100MHzに対応するのは「新1.5GHz帯」だと思うのですが、そのあたりの説明はなし。
まあ、冬モデルのほとんどは「100Mbps対応」でおしまい。
ただし、事前の発表(CEATEC@幕張)にもあったよう、100Mbpsにスタートインで対応するのは、岩手とか富山とか香川とか高知とか、そういうところばかりですね。
2.1GHzなXiが超都心から始まったのとは真逆の構図。
また800MHz帯、すなわちプラチナLTEがすっごく気になるところですが、プレスリリースでは「冬モデルの一部機種」との表示であり、製品個別のスペック表を眺めてみても「果たしてどの機種が800MHz帯に対応しているのか?」、「つまりトライバンドなのか?」は、まったくもって判然としない状態となっています。
発表会では「トライバンド」はもちろん100Mbpsに対応した「デュアルバンド」なる言葉も一切用いられませんでしたね。
これは2.1GHzしか使えない既存Xiユーザーに対する配慮・笑、あるいは、今発売されたばかりの秋モデルも同様でして、それらはまさに「冬モデルとは別物」だからでございましょう。
ぶっちゃけユーザーに気づいて欲しいくない、というのが本音。
だから、知らせたくないことは言わない。都合の悪いキーフレーズは使わない、わけです。
余計なこと言って「ツッコミされまくるタイプ」とは真逆のタイプ・笑。
もちろん800MHz帯がどの地域でサービスインするのか……なんて情報はゼロ。まっ、これはきっと先に上げた1.5GHz帯対応の地域からだと推測はしますが……。ハッキリしたアナウンスはなし。
土管屋にとって肝心要なオハナシの詳細はゼロに等しかった、と。
で、NFC対応機種なんて2機種程度なのに、「NFCと家電」の連携とか、「マスターカードとの提携」とか……で発表会の限られた時間を費やす。
個別の端末の印象については今後気が向いたら書きたいと思うのですが、総じて感じたのは「重量140グラム以上のメタボ端末が目立つ」ってことですね。
これは加藤社長も強調していましたが、電池の大容量化が直撃したのは間違いなく、この大容量化もユーザーニーズっていうよりは、“中途半端なマルチバンド化によって、ますます電池消耗が激しくなると予想される”から……が正解なような気がします、
つまり、またしてもユーザーに責任が転嫁されたという次第。今回は日々の“重さ”。
想定内のモデルばっかりだったし、なんか夏モデルのほうが面白かったです。
まあ「AQUOS PHONE ZETA」搭載の「IGZO液晶」はどういったものなのか……は超興味ありますけどね。
あと、後半の「質疑応答」も酷かった。肝心の質問する人はゼロ。孫さんの場合は結構、いやがらせ系の質問あるんだけど、ドコモの場合はゼロ。
質問する人の問題なのか、それとも大本営にはやっぱり遠慮しているのかわかりませんが・笑。
早くKDDIの発表会が見たい・笑
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