2012年10月14日日曜日

「Sprint 買収」について


なんか、怒涛の買収劇だし、今度はアメリカだしぃ、ということで、暫し、この件に関しては。脳ミソ停止状態だったワタクシ……・笑。

Softbankの米「Sprint」買収の件でございます。

金額的には、かつてSoftbankが、Vodafone Japanを買収した時と似た感じ。

当時もクレイジーそのものだったわけですが、今となってみれば、iPhoneが世界を変えるのは必然だったのかも、と。もちろん経営者としては“賭け”以外の何物でもないわけですが、“CPUの進化”とか、“いつでもどこでもインターネットのニーズ”とか、やはり類推はできたはず。

もちろんクレージーだと思いますけど・笑。

で、イーモバの買収に関しては、買収額もそこそこだし、凡人でも十分に納得できる素材だとは思います。今までの延長線上にある、みたいな。

KDDIと伍してdocomoを草刈り場にするには、この程度のバックボーンは必要だろう、と。

ただし、今回のSprintの件は、現在の発想から離脱して、具体的な「次の世界」が見えていないと、ちよっと無理でしょ、買収の理由を説明するのに……。

5期連続赤字の会社だしなぁ。なんかタマないと黒字化できんぞ。

まず、現在もほとんど実現できているけど、ほとんどの流通が端末経由になるのでは? ということ。

音楽、動画、書籍なんてのはすぐに思い浮かびますね。

ここで無視できない動きが、auの「ビデオパス」とか「スマートパス」とか「うたパス」とか。

ユーザーひとりひとりはわずかな額を月々支払うだけでいい。にもかかわらず、そのほとんどが「使い放題」みたいなビジネスモデル。

これってキャリアだから有利に運べたビジネスモデルであって、AppleStoreやGooglePlayStoreでも、やっていなかったこと。

で、そこそこ成功している雰囲気。ただし、“絶対数”が必要であって、スマートパスとかは確か400万人が最低ラインとか言っていたような……。

課金の容易さとかも含めたところで携帯キャリアってめちゃくちゃ有利な立場でしょう。しかも携帯キャリアって一国に100も200もあるわけではない、と。

あと、これからは加速度的に携帯経由による“リアル店舗でのEC”が普及してゆく。

ここでもハブになるのは携帯端末。あくまで移動を前提として“無線で繋がっているアイデンティティのしっかりしたメディア”が必要となるわけです。

で、銀行って必要なくなるんぢゃないかな、と。実質。

デジタル化可能なコンテンツとしては、マネーのほうが、映画や音楽や書籍より、よほど先に行っているわけですね。

個人の家のローンとかクルマのローンとかも、比較的審査は簡単でしょ。

企業間取引とかは分かりませんが、こと個人レベルの金銭のやり取りなんてのは、ほとんど携帯端末を支配したところが請け合うことになるのでは? と。

Softbankが名実ともにSoftBANKになるみたいなぁ。

また先に上げた「◯◯放題」みたいなビジネスモデルに関しては、絶対的なユーザー数が多くて、月々のキャッシュ・フローが多いほどに優位になる。大前提として、数が勝負ということ。

確かにGoogleが天下を取っている印象が強いけれど、やはりそれは“雲の上”のオハナシなのであって、もうちよっと下界に近いドロドロしたところでは、個人個人に対するリーチって、まずは「携帯キャリア」なのではないかな?ということ。

もちろんGoogleは「ネットの進化を妨げている要素」として各キャリアを意識しているところは強く、アメリカ本国ではGoogle Fiberとかも開始している。

けど、それがECを大前提とした全国津々浦々ってオハナシになると、さすがのGoogleさんでも、現状では手に余るのではないかしら?

ということでSoftbankのSprint買収ってのは、このあたりを睨んで勝算ありってことなのか、と。

まあ凡人にはやっぱり推測不能ではありますが……笑。

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