なるへそね、もう既に5月の段階でドコモは、トライバンドと、1.5GHz帯を利用した下り100Mbpsの対応を発表していたのか。
もちろん2012年冬モデルから、として。
説明しよう。
現在流通しているドコモ版LTE「Xi」は、2.1GHz帯のみの「カテゴリー3」モデル。
ほとんどの基地局が5MHz幅の下リ37.5Mbps。宣伝文句では最大下リ75Mbpsという言葉が踊っているが、これは孫氏もツッコんでいるごとく、都内でも数カ所しかない。たとえばワンフロアがまるごとスマホ売り場になっている有楽町ビックカメラとドコモ・スマートフォンラウンジが近接している場所とか・笑。あくまで……“最大値”である。
なので今は、ほとんどXiな人は、下リ37.5Mbps環境下にいる、と。
ただし、基地局たいして増えておらず、何だかんだ言って、Xiユーザーは増えているわけで、実際のスピードと言えば……身近なXiユーザーに聞いてみよう・笑。
まあ、個人的にも尋ねてみるのだが、相手は「3GのFOMA」と比較して「速くなったよ」ということが多く、実際にスピードテスト等のアプリを入れて計測してみると、「これだったらWiMAXのほうが速いんぢゃないのかなぁ……」と独り言をつぶやくケースのほうが多い。
またLTE化なると「PING値」が跳ね上がるので、その部分で「体感的に速くなった」と感じるケースとか、そもそも端末が新しいので、端末そのものの性能で速いと感じている場合も多い。
ここではひとつの目安として「LTEなら10Mbpsくらい出ていて当たり前」という素人の勝手な尺度を提示しておこう。
まあ大したスピードが出ていないし、ユーザー増加と反比例してスピードも停滞気味か、と。
このまま放置していればドコモが「草刈り場」になるのは必至。とりあえず残るのは、FOMAをもったガラケー・ユーザーだけ……みたいな。
そこでドコモは今年の冬モデルから「新しいXi」を投入する、と。
ここであえて“新しい”としたのは、CPUと受信回路が融合したスマホ用チップセットの場合、これまでの2.1GHz用Xiと、新Xiではほぼ互換性がないと推測されているからだ。
つまりこれから年末年始に繰り返されるだろうCF等の華々しいXiの宣伝文句を、現行Xiユーザーは享受できない……という運命にある。
で、まず「トライバンド Xi」。
800MHz、1.5GHz、そして2.1GHz。文字通り「3つの周波数帯に対応した端末となる。
ここには受信性能がすこぶる高いプラチナな800MHz帯が含まれていることに注目。やはり屋内とか半地下とか、郊外とか、LTEとなってもプラチナな電波はユーザーにとって超オイシイはず。
次に「100Mbps」。
ドコモの場合、これは1.5GHz帯で実効されることとなる。なんでこんなスピードが出るかと言えば、5MHz帯×3=15MHzもの帯域を使用するゆえ。
もちろんこのモデルも従来の2.1GHzとの併用となり、呼称は「デュアルバンド」となると思うけれど、ポイントは超ハイ・スピードということ。
以上、2012冬ドコモのポイントでした。
ただし、端末がいくら高性能でも対応する基地局少なかったら、まさに“絵に描いた餅”であることは、ゆめゆめお忘れなく、と。
ただし、宣伝では「100Mbps!」とか連呼すると思いますけどぉ・笑。
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