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ミッション・インポッシブル2、ではない。
「Xiomi MI-Two」が今回のお題。
メーカー名は小米科技。Xiomi。
来る10月発売予定。
ISP液晶の4.3インチ。
CPUは最先端のクワッドコア「APQ 8064」。GPUは「Aderno 320」。
メインカメラにはソニーのCMOSセンサーを使用。
OSはAndroid4.1ベースの「MI UI」(オリジナル)。
で、お値段、1999元。日本円にして……約25,000円也。
ちんっ。
どう考えてもハイエンドモデル。サプライヤーは一流。また雷軍CEOの話によれば、組立もHTCやLGなんかが使っているところで行なっているらしい。
で、B2Cによるダイレクト販売。
ほとんど儲けはないらしいが、2012年はトータルで600億円の売上を見込んでいるらしい。
ちなみにもちろん中国国内でもスマホは戦国時代。
大別すると勢力はこう。
外資系。アップル、サムスン、ノキア
家電系。Hisense、TCL
PC系。Lenovo
通信設備系。Huawei、ZTC
パチモノ系。
パチモノ系は中国のお家芸としてともかく、他は他国でもよくあるパターン。
しかし、なのです。
「小米 Xiaomi」は違うのでした……。
いうなれば……「Web系」。
雷軍CEOはもともともソフトウェアカンパニーあがり。1969年生まれ。
育てた会社をGoogle売ったりしてリッチに。エンジェル投資家として名を馳せていたそう。
またAndroid用のUI、「MI UI」などを作ったりもしていた、と。
スマホメーカー各社は好きにUIを作って独自性を打ち出そうとしているけど、どれも雷軍CEOのお気に入りでなかったらしく、極めてJobsさんに対するオマージュに満ちた独自UIを開発した、と・笑。
で、次なる野望は「だったらスマホ作っちゃえ」と。
2010年4月に「小米」立ちあげ。
2011年10月。小米第一弾「MI-One」発売。バカ売れ。
ちなみに……
2012年8月。後継機「MI-One S」発売。30分で20万台完売。事前予約は130万台。
で……
表題の「MI-Two」は来る10月発売、と。
ポイントは安定版のOSと、開発版OSとの二本立てである点。
独自のフォーラムでユーザーから改善点を上げてもらい、小米側が対応。すべてのやりとりはオープン化されている。
で、開発版OSは毎週金曜、ヴァージョンアップ版がリリースされている。
毎週、です。
で、小米の社員は100人くらいしかまだいないし、本気で25000円の端末って原価に近いらしいのですが、なにせ2012年で年商600億円らしいので、「とりあえずあと二三年は、ぎりっぎりの利幅でOK」と雷軍CEOは言っている。
ただし、2012年度中には台湾には進出したい、と。HTCはあるし、ホンファイはあるし、何より同じ北京語圏だしで、商圏を広げるというよりは技術的なメリットが大きいからなのでしょう。
まあ何より中国国内でもメチャ安らしい。
また会社設立当時の資本金は日本円で1億ちよっとであって、つまり、そんなに大資本は必要なかったということ。
ただし、雷軍CEOは中国国内から腕っこきのプログラマー引き抜きまくったらしい……。
つまり人材、プログラム能力、と。
また一般の酔狂なプロもダーターでバグフィックスとか開発を手伝ってくれる仕組みにもなっている、と。
基本的にはApple愛にあふれたUIだったり、ホームページのデザインだったり、製品のパッケージに至っては「これって無印良品?」みたいな印象だったりもします。MUJIとMIUIってパッと見似ているからなぁ・笑。そもそも無印良品の考え方ってZENっぽいしね。Appleとの相性も悪くないな、と・笑。
そもそもAndroidがダーターってところから始まっていて、ウェブ経由で利用したいのはGoogleの各種クラウドサービス。サードパーティ規制で性能が制限されているOSではなく、やっぱり最新のAndroidでGoogleのフルサービスを享受したいってのが多数派の願いのはず。
あるいはダーターのAndroidの上に未熟なUI乗っけて個性を演出しつつ、さらに囲い込みのガラパゴスなハードウェアを実装しつつ、はじめからトラブル続きで、正規にヴァージョンアップしたにもかかわらず文鎮化しちゃう……みたいな世界と比べても合理的ですね、極めて。
Androidスマホに最適化した開発プラットフォーム……といった点で、今後も「小米」には注目していきたいと思います。
中国国内では「百度」とかも同じ線、狙っているらしいしぃ。
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