2017年12月6日水曜日

早っ!スマホメーカーとしてのFREETEL 、民事再生法適用を申請。【格安スマホ / 格安SIM】


■ 結果、真の勝者がファーウェイだったらマジこわい

ということで、格安スマホねた。

楽天モバイルに通信事業としてのFREETEL を売り払ったばかりのプラスワンマーケッティング。

予想どおり、スマホメーカーとしてのFREETEL もほぼ終焉....。残念ですな。

あの、佐々木希をメインキャラに据えて大々的に売り出した、SAMURAI 麗 - REI っていつ出したんだっけ? と調べてみたら、昨年2016年5月でした。去年っ!

今年2017年7月には、楽天との交渉を開始したらしいので、あの“勝負”から実質、1年も保たなかった、と。早っ。 

ここでプラスワン・マーケティングの歴史を

2012年10月。プラスワン・マーケティング設立。

2013年11月。SIMフリーAndroid「freetel」発売。

※ 格安SIMムーブメントの後押しもあって、国産を謳いつつ、2万以下の格安Android が当たったのは間違いないところ。当時は一括販売がフツーで、2万以下というのがポイント。

※ この辺りで我慢しておけば.....、などと思う素人のワタクシです。低価格に特化して製品を磨き上げてゆく的な.....。けど、野望強くないと社長業は無理なのかなー。

※ あとIIJmioもそうですけど、2014年の段階では、格安SIMブランド(MVNO)が、SIMフリー端末の販売に積極的ではなかった。今はMVNOが用意したスマホを気軽に分割で買えちゃいます。スマホの価格設定も一括2万以下に拘りすぎる必要はなくなった、と。

2015年6月。freetelブランドを大文字のFREETELへ。通信事業者としての格安SIMにも参入

※ 2015年4月からIIJmioは、格安SIMの相場を900円/3GB へと値下げ。本格的に格安SIMブームに火が付いた、と。その波にFREETEL は上手に乗り、つまり“当てた”、と。実績出しているのでファンドは甘ーく出資、と。

※ 低価格路線成功と先行者利益は認める。

※ さて、2015年。さてどうするか? ここで禁断の果実に手を出してしまったか.....。まさに二兎追うもの一兎も得ず、か。FREETEL はヨドバシカメラも出資している。ビックカメラがIIJmio と昵懇になって格安SIMギョーカイで数字を伸ばしているのも知っている.....。もちろん端末とセットで急成長を遂げつつあった楽天モバイルの存在....。

※ ヨドバシカメラが出資したので、他の家電量販店はFREETEL の端末販売にそっぽを向く。これ当然。一方、FREETEL はMVNOにもなったので、絶好調の楽天モバイル(MVNO)はFREETEL端末を扱わない...。

※ 2015年以降、FREETEL は価格帯の高い端末のラインナップを拡充してゆく。“ひとり楽天モバイル”を実現したいがごとく.....。

※ あと2015年は楽天モバイルが急成長した年。Android端末と格安SIMとのセット販売がウケた、と。

※ やっぱり2015年は節目の年。大変化ともいえる。

※ ただし2015年、爪を研ぎ続けていたビックプレーヤー(たち)がいた。ワイモバイルとUQモバイル。ワイモバイルがワイモバ版iPhone 5s を発売開始したのは、2016年3月

※ ソフバンとauのサブブランドたる、ワイモバとUQモバイル。彼らが本気出しちゃうと、テレビCFの量、端末調達能力、定額通話とか、最早....。しかもワイモバのリアル店舗数は飛び抜けているぞ、と。ワイモバのシェアは、楽天モバイルですら敵わくなってしまったほど.....。

2016年5月。FREETEL SAMURAI 麗 REI 発売.......。

※ 夏のボーナス商戦って、以前ほど盛り上がらないみたいなんだけどなー。わざと狙った?

※ そもそも楽天モバイルだって、2017年度は単月での黒字化とか言っているわけでして、そもそも格安SIMは薄利過ぎ。楽天本体がバラ撒いているスーパーポイント分とか含めると、自称黒転とかも怪しいのです。

2017年9月。楽天へとMVNO事業を売却。

同年12月。スマホ・メーカーとしてのプラスワン・マーケティング(FREETEL)が民事再生法適用を申請

■ まとめ

まあ素人が思うに、MVNOに手を出したのが大きな敗因でしょう。

IIJmio系MVNOだけぢゃないのかなー、ぎりぎり黒字ってるのは.....。ドコモの卸値が、2015年あたりから、あまり下がらなくなり、利益率の低下を招くどころか、赤字がダダ漏れ...みたいなところも多いらしい。

楽天モバイルでさえ、楽天グループ経済圏への入り口みたいな位置づけで、楽天モバイル事業部に関しては“腹をくくった”印象あり。なにせ楽天のバアイ、既にスマホ経由で買い物する人がPCを上回っているです。

そんな状況の中で、2016年からは、ワイモバとUQのモバイルが本気出してきたわけで。

あと、もうひとつ大物がいて、それはスマホメーカーとしてのファーウェイ。じっと日本国内の各種プレイヤーを観察し続けてきた印象。んで、P9 lite とか、P10 lite とか、“日本のSIMフリーAndroidマーケットは、いただきっ”的な商品をブッ込んでくる。

次のP11 lite とか、どうもおサイフケータイとか防水とかに対応するみたいな雰囲気あり

もちろん楽天モバイルをはじめ、MVNO各社はP10 lite とか扱っているし、ワイモバとかUQモバも併売店では扱っている......。人気あるからでしょう。

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販売の現場が安心して売れるってのも大きい。併売店のスタッフに教えてもらったんですけど、FREETEL 端末は、何度か地雷入りのヤツがあったので、新製品だからといって強く売りたいとは思わないと申してました。売ってから面倒な端末って嫌ですよね。だって人ですもの....。

そもそもAndroid端末は儲からないって事実のことでしょう。そしてさらに儲かりにくい国内MVNO事業にも手を出してしまった。出資ファンドは、のこのこ80億とかあげちゃったわけで.....。大川総裁の名言(迷言?)を思い出してしまう.....。

ちなみに、FREETEL の通信品質はかねてより問題視されていましたっけ。

2015年6月以降ってことだから、二年ちょっとしか経っていない。特に悪質なのが、混雑時のスピードブースト疑惑。ドコモからの仕入れをケチりまくっているので実際は超遅いのにSPEEDTEST 等のスピード計測アプリだけ、速くするみたいなヤツ。

ネットで話題になっているので、新製品発表会みたいなところでITジャーナリストの人が、疑惑を質問したら「そんなことするわけがない!」と。

ネットでは多方面から“ネタ”は上がっていてワタクシはそれらを読んでいたので、「やっぱりヤバイ....この人」と思ったものでしたっけ。

ゴールドラッシュで一番儲けたのはリーバイスだ。なーんてオハナシがありますけど、格安SIMムーブメントで、一番得したのは実はファーウェイだったみたいなオチは避けて欲しいものでありんす。



とりあえず、いぢょ!

【追記】

     ひとくちに“格安SIM”と言っても、その中身は天と地っ!




ワタクシが、NifMo → IIJmio → mineo へと至った、マイネオ、コスパ最強“10の理由”を書きました。ぜひ


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