2012年11月5日月曜日

最近の「Glaxy Nexus」


「Galaxy Nexus」の重量は138グラム。

初めて手にとった時、「軽い」と感じた。

その理由は間違いなく、「iPhone 4S」と無意識のうちに比較していたからだ。

iPhone 4Sは140g。

似たような重さなら、きっと見た目がデカイほうが「軽い」とヒトは感じるのだろう。iPhoneユーザーがGalaxy Nexusを手に取ると異口同音で「軽っ」とリアクションしたので、まあ、その感覚はワタクシ個人だけのものではないと思う。

昨今、Android端末のシェアが加速度的に伸びているようだけれど、iPhoneがスマホの「原基」として君臨してきたのは間違いない。

お世辞にも広いとは言えない3.5インチモニタと結構ヘビメタな140gの組み合わせ。

iPhoneという原基が広く受け入れられているのなら、「重さはそのままに、もっと広い画面を」と考えるのは当然としていい。

同時に、9.7インチもある「iPad」以外、実質、素敵なパッドはナイに等しいという時代だった。俄然、Androidスマホの大画面化に拍車がかかる、と。

大画面化はユーザーにその価値を伝えるのに便利なフィーチャーであると同時に、利幅の大きいハイエンド化を進めたいメーカーにとっても好都合な要素である。

さて、今年の春、丁度、桜が満開の季節、個人的にこんな体験をした。

初めて出会ったヒトが、古いAndroidをもっていた。曰く「ダメダメ」と・笑。当然、Galaxy Nexusを持っているワタクシとしては、その安定した高性能を自慢したりしたわけだが・笑、Nexusを持たせた瞬間、そのヒトは「否定」したのだった。

「重すぎる」と。

じつは嫌な感じはまったくしなかった。だって個人個人のニーズは違うから。そのヒトはきっと肌身離さずスマホを身に着けているヒトなのだと思った。また確固たる「携帯端末に対する重量に対する尺度」が存在しているのだな……と感じられた。

またドコモ夏モデルの「Xperia SX」に初めて触れた瞬間、その軽さに驚くと同時に、「そのヒト」のことを思い出したりもした。

そしてGalaxy Nexusと初めて過ごす猛暑の夏がやってきた。

当然、薄着の日々。

そんな日々が続くと同時に気になり始めたのが「Galaxy Nexus」の重さだった。サイズも含め。

発熱問題は判然としないけれど、兎に角、あの猛暑の日々、「Xperia SX」とかが猛烈に気になって、アブナイところで購入するところだった・笑。SXの供給が潤沢だったらほんと、危なかった。

またその頃となれば、iPhone5はリークダダ漏れであって、重さのことはほとんど話題にはならず、4インチ画面のサイズのことばかりが注目されていた。

けど、きっとiPhone5の真骨頂は、その「軽さ」にあると思う。

ただし、Appleはモックを販売店に提供しない方針のようだし、Appleストア以外の稼働機の展示は、盗難対策もあってガッチガチにワイヤードされている。軽さを実感しにくい。一番いいのは知り合いのiPhone5を持たせてもらうことか。

140gと112g。

似たようなもの。と一言で済ませることができそうだが、個人的には絶対に世界が違うと感じている。

きっとヒトの皮膚感覚で“境界線”が明確に存在しているのだと実感しているところ。

質量を忘れさせる境界線。

で、新しいNexusスマホ、「Nexus4」。

Galaxy Nexusユーザーであるジブンが一番驚いたのが、モニタサイズと重量をほぼ同一に仕上げてきたことだった。

「Googleが考えるスマホ基準」が明確に提示されていると感じられた。ただし、LTEナシでこの重さ。

重さは目で見えないので、どうしても軽視してしまいがち。

またドコモの冬スマホに典型例なのだけれど、10gくらいだったらいいでしょ? みたいな感じで無節操に重くしてゆくほうが容易だったりもする。

逆に、単一機種でありつつの圧倒的な販売量を大前提として、ここまで精度高く美しく筐体を仕上げてきて、しかも112gという世界は、きっと他では真似が極めてしにくい、はず。

もちろん4インチ画面を補完する意味での「iPad mini」という存在も絶大。

iPhone5の112gという「新基準」はこれからジワジワと浸透してゆく。

一方、「Nexus 4」には軽量化への努力が見当たらない。

軽量化には不利なガラスを背面にも用いて、高級感を演出しているほど。ガラスは冷たい。よほどGalaxy Nexusのプラスチッキーな背面のほうが、裸持ちには便利。サンフランシスコって暖かいのかなぁ、とか思って調べたけど、やっぱり寒暖の差は激しいけど、今の東京よりは暖かいみたいですねぇ……。

Androidな携帯端末各社はソニーも含めて5インチのFHDの開発にしのぎを削っている気配。

小さくして単価を上げるって難易度高いもんなぁ。

するとますますiPhone5の本質部分を真似をするのは難しくなってゆく、と。


AppleとGoogleがいがみ合いながら共存しあっている世界が、我々消費者にとっては、都合がいい世界なのかもしれませんね。

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