2014年6月14日土曜日

Appleが売っているのは、きっと“体験”。最新の商品こそ、 『Apple Store Omotesando』っ!



そもそも、10時開店の30分前くらいに到着する......なんちゅーの、ハードコア系な方々からは“ナメてる”呼ばわりされても仕方ないっスね....・笑

2014年6月13日オープンの『Apple Store Omotesando』(アップルストア 表参道)の行列に参加してみた件、でございます。

ただし、そのタイミングこそが 行列MAX だったかもしれません。

表参道の旧モリハナエ・ビル正面から行列は始まり、246の交差点を左折、ななんと行列の最後端は、青山のブルックスブラザーズの前を通りすぎた先まで.........。



ハッキリ言ってワタクシの場合、表参道で地下鉄降りるよりも、銀座線の青山三丁目で降りたほうが近かった.......みたいな状態でした。

まあこの行列の想定外の長さっぷりに、『ダーターの記念Tシャツ』をもらうために並ぶという決断を下した己に、かなりのムムぅ....状態・笑

あ、もちろん、新しいアップルストアが表参道に誕生したことを一緒にお祝いしたいという熱烈なるアップル・ファンの皆様が多数派だったとは思いますけど~。






で、開店の20分前くらいに、今回の新規オープンに仕込みの段階からご苦労があったであろう、お馴染みブルーの制服着たスタッフ(数十名です)の皆さんが、行列のお客さん全員に向かって、ハイタッチ攻撃・笑



ワタクシは恥ずかしいので、ずっとiPhone 5sを構えて写真を撮っているフリしてました・笑

ただ、スタッフの皆さんが、「こんなに待っている人たちがいる~」みたいな感じで楽しそうなのが印象的でした。楽しい人達眺めているとこっちも楽しくなってくるものです。


で、ワタクシの場合、約40分ほど行列に並んで、やっとこさ「アップルストア 表参道」のゲートにたどり着きました。メディアとかも含めたところでスッゴイ人であります。

で、目的の記念Tシャツもゲット【本誌関連記事は、こちら】。

果たしてこれだけ並んでいて、Tシャツゲットできるの? とか思っていたのですが(予告では5000着)、ブルックスブラザーズ先までで約1.000名くらいだったそう。結果、午後一時くらいまで、訪れた人は、誰でも限定Tシャツもらえたそうです。

表参道界隈で働いていらっしゃる人のバヤイ、昼休みの時間を利用して、あっさりとゲットしちゃったって方も多いことでしょう。

で、表参道界隈は、特にファッションブランドの変わったデザインのビルが多いわけですけれど、それらと比しても、アップルストア表参道のカタチは、斬新ですよねぇ。


超屋根が高くてガラス張りの1階部分(夏場はクーラーの電気代が月に幾らになるのかナ?などという野暮な事は言いっこなしです・笑)、


そしてフロアの中央に配された螺旋階段、


で、地下1階に降りると、これまたワンフロアの落ち着いた空間が......。

こんなクラブとかディスコとか、イベントスペースあればいいのにな....... みたいな事を考えてしまいました・笑。

まあ、Apple製品やサービスを体験するための器(うつわ)なわけですが、建築物としても、訪れた人が、新鮮な体験をするのは間違いないところでしょう。

しかも平日でも人でごった返している表参道ですからねぇ。まさに宣伝媒体としてもインパクトあり過ぎなアピアランスってな印象です。


で、最近になって、手元にあるiPhone 5sを眺めて思うことがあります。

「よくこれで今までスマホのマーケットを引っ張ってきたな、と」。しかもAppleの株式の時価総額はアメリカ企業、No.1のはず......。

今の4インチモニタでもかなり小さいのに、ちょっと前までは3.5インチでした(もちろんデカけりゃイイってものではないわけですけど......)。

で、Appleの利益を支えているのはiPhoneなので、どうしても人は、その価値を端末そのものに向けてしまいがち。

iPhoneが素晴らしいから、Appleの今があるのだ、と。

収益面からすれば確かにそうなのだけれど、果たしてそれがAppleの本質なのか? と。

ここでiPhoneがハードウェア的には、大して価値はないと仮定してみましょう。思考実験のための、あくまでも仮定ですよ。

ぢゃあ、Appleの最大の価値って何なのだ? ということになるわけです。

今回のアップルストア表参道のオープンに参加してみて思ったのは、楽しさ、とか、ワクワクすること、とか、面白いって思うこと、とか、キレイって思うこととかいった、総じて“うれしい体験”なのかな、ということでありました。

もちろんGeekで堅物っぽいGoogleも、結構、ギャグを飛ばすの好きだったりしますけれど、それって、オースティン・パワーズの一発ギャグっぽいかも・笑。マイク・マイヤーズが“普段はマジメ”っぽいのと似ているかも・笑

Appleの場合は、それとはまるで違う何か......。

Googleの場合、便利とかおトクとか、そういう“理”が先行してて、Appleの場合は“情”が先行している感じかなぁ........。

そのどっちがエライとかエラくないとか言っても始まらない。どっちも大切がゆえ。

そもそも特にテクノロジーギョーカイって理が支配的になりやすい体質をもっていると思います。

そもそもそんなギョーカイにあって、ユーザーフレンドリーなUIをもって、パーソナルなコンピュータを世に問うたのがAppleだったわけですよねぇ。

ジェンダーとか、学歴とか、人種とか、宗教を飛び越えたところで、多数派が、パーソナルPCのパワーを享受できるようになること.......。さすれば世界はより良くなる、と。

そしてその延長線上にiPhoneはあるし、iPadもある。

素敵、です。

ただし、現在のAppleのビジネスモデルからすると、比較的富裕なる先進国とかの一部の階層のシアワセとか楽しさを主に追求している.......と言われても仕方がないと思います。

果たして銀座とか表参道に、どれだけの世界の物質的な価値が集中していることでしょうか。

Googleは“理”をもって、こう言うでしょう。



「まだまだPCのパワーを手に入れることができない人々は世界にたくさんいる。彼らが端末を手に入れてこそ、真に世界は変わる。まずは、それなりのスペックの端末を、可能な限り低価格で提供することこそ肝要なのだ」と。

ただし、ある程度、物質的に満ち足りてしまっているマーケットでは、“理”だけでは、人の心は動かせなくなるってのも真理、と。

あと豊かになればなるほどリスクテイクを嫌うから、安心とか安全とかいう要素を重視するというか、敏感になる傾向があるっちゅーか......。

ともあれ、です。

表参道は人が戻りましたよねー。

2007年のリーマン・ショック直後の冬なんてガラガラでしたもの。日曜の昼間だってのに人がいない。まるで白日夢、あるいはSF映画の中にいるようなキブンになりましたっけ。

「まい泉」。のとんかつ食べに行ってもガラガラ。カウンターの若い女性店員に「なんか全然、人がいないよね?」って言ったら、「こんなの原宿じゃありません!」って泣きそうな口調で返答されたのを思い出しちゃいます(ここは原宿ではナイのでは? とオッサンは思ったのでよく覚えています・w)。

そんなのを思い出すと、超・斬新なカタチのアップルストアが表参道に完成しつつ、人がわっさわさいて、とりあえず楽しそう~、なんていう光景は、美しいケヤキ並木の風景もあわせたところで、単純に“嬉しい”気持ちになったこと、否定できないワタクシがいたりします。

とりあえず、いぢょ!


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