2012年9月27日木曜日

「iPhone 5 その後」


iPhone5発売当日の、超速攻なスピードテスト対決はもちろん、その後の各種媒体による、各種スピードテストでも、「KDDIのLTEが目の玉飛び出るほど圧倒している」と、いうわけでは決して無いことが見えてきた。

また、“文字通り”、日々基地局の整備が進んでいるのは間違いなく、一週間前のデータでさえ、すでに“古い”状況であることもよ~く分かった。


<でもauがSBMの広報へと正式にクレーム入れたよう、「来年3月の自社の基地局数と、今年8月のライバル社の基地局数」を“今(9月19日)”ってことで並べて「ウチらは勝ってる、勝ってるぅ」とか言っちゃダメなのではないでしょうか……、フツー。Nipponでは……。ねぇ、マサヨシさんっ!!!>

さらに「東京都心に強いKDDI、まずは郊外からのSBM」という構図も間違いなさそう。

これで、結果が“SBMがてんでダメダメ”というのなら、「やっぱし……」みたいなことだけれど、個人的な印象では「SBM善戦しているぢゃないの」みたいな判官贔屓なキモチに正直なっているところではあります……。<cf.社長の言動除く>

特に「山手線内側はいつまでたってもLTE掴まないSBM」なんて可能性もあるかな~、とか予想していたけど、決してそんなことはなく、宮川CTO以下技術陣は、ソートーに頑張っているなーという印象を抱いています。

そもそもKDDIはトライバンド(800MHz、1.5GHz、2.1GHz)を駆使できる上に(効率よくユーザーを分散できる、という意)、ドコモほどにはユーザーが多いわけではないのだから(ユーザー数は約1/2ですよね)、絶対優位なのは目に見えているし、そもそも「非プラチナが繋がらないヨ~」って猛烈な宣伝かけているのはどこのどいつだってオハナシでもありまして……。


ともかくぅ、結果は意外に健闘中な、なSBMのiPhone5。

auの田中社長も「我々も現在はLTEは立ち上げたばかり。今後の二年間を信頼してもらえるかどうかに、かかっている(← どっちにするか、という“選択”のこと)」と言っている。

そう、圧倒的多数派は素人だし、正確なデータとか、通信に対する技術なんて比較検証する暇なんぞないのだから、結局は「信頼感」みたいなものに対する「賭け」となる。

そういった状況下ではやはり「トップが衆人環視の下で何言うか」が一番大きいはず。

実質4Sの初動では“負け”の烙印を押されたauの田中社長としては、そのあたりのことを反省して、今回は“広報の長としての責務”も積極的に果たしている印象。

“社長として進化”したということでしょうか。

もちろん媒体は厳選している印象はあるけれど、積極的にインタビューにも応えている。

たとえば昨日の「ケータイ Watch」で面白かったのは……

なぜか知らないが、『iPhone5のLTEは、2.1GHzだけ』みたいなレギュレーションとなった日本のiPhone5に関して、auは「iPhone 5 専用チューン」を端末側ではなく、基地局側に施したらしい。

“基地局側でも最適化”
しちゃった、と。

これ、2.1GHz帯でAndroid端末とかにも対応しなくちゃいけないキャリアでは絶対に真似のできないこと。受信性能だけでなく、端末の電池のもちとか、様々な部分で“違い”が現れてくるシロモノなのです。

「Xi」で典型的な、「ローミングのためのLTEと3Gの電波を探しまくって“電池はダダ減り”」みたいなものに超・効く、と。

もちろん「2.1GHzのLTEも整備途上、900MHz帯も整備途上」なキャリアも同様の傾向がでるはず。

ただし、iPhone5の場合は「3G固定スイッチ」みたいなのあるんで、それだけでもまったくもってSBMは良心的と言えるのですがぁ。

ちなみにauは、800MHzと1.5GHz帯ももっているから「iPhone5のための2.1GHz」なんつー、超男前のことが実現可能なわけなんですね。もちろん他にもauが取り組んだ省電力セッティングはありますが、端末側の設定ならば、SBMとしてもキャッチアップは可能ですね。

あと基地局の「オムニ方式」と「3セクター方式」の違いも、auとSBMの根源的な違いのようですね……。

まあ個人的には「パっと見は同じ端末。しかもバンドの条件もほぼ同一」で、そんなにスペックが変わってくるものなのか?、みたいなトコロでiPhone5には興味津々ですね。
 

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