2015年11月5日木曜日
【ソフトバンク】2016年3月期 第二四半期決算。具体的なMNP転出に誰も触れず...
2015年11月4日。ソフトバンクの、2016年3月期 第二四半期決算説明会が開かれました。
ようするに2015年6~9月の四半期(3ヶ月分)、ならびに、新年度である4月からを合算しての、“上期”企業業績の発表というわけであります。
表面的な数字、特に“営業利益”は、各部門ごとに拡大傾向にありまして、今回の決算結果は、発表翌日の日経平均の下支えにもなるほど、市場には評価された模様。
ただし、天邪鬼なワタクシとしてましては、上っ面の数字にはあんまし興味がございません・笑
まず今回の決算、グループ企業も含めた連結となっております。
冒頭のスクショはあくまで売上げでして、営業利益では、国内通信がグワっと上がり、スプリントはグワっと下がります。
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スプリントに関しては、未だ赤字を垂れ流している状態。営業利益は向上しているものの、借金の金利で、損益はマイナスのまま。マサヨシさん、相変わらず大ピンチ。
ヤフー(グラフの赤)は、スマホに対応した新型広告が効果を上げた模様ですが、絶対的な数字は、通信事業の“足下”程度。
ガンホーとかのゲーム系は伸び悩み、みたいですね。
ソフトバンクはいろいろやっているのは間違いありませんが、いろいろやるための原資は、やっぱり、日本国内の通信事業に依存気味なのは間違いございません。
この“金の卵”の収益性が落ちてくるようだとマジでヤバイわけです。
人の表情って、いくら大物でも出ちゃうものだとワタクシは考えているのですが、今回の孫社長の表情は、基本的には笑顔少なく、緊張気味に見えました。ワタクシの見方ですが.....。
そこで、国内通信の営業利益だけにフォーカス。
どでしょ。
スマホ飽和の時代に突入しつつも、着実に伸び続けています。目出度いっ。
ただし、ドコモもそうだったのですが、基地局等の通信インフラの投資が一段落し、それがかなりの利益率向上に貢献しているのでは? と予想。
実際、ユーザーひとりあたりのARPUもほとんど伸びていないし。
なので抱えているユーザー数の推移はどうなのか?
純増とか純減みたいな表面的な数字では分からないのが実情。
というのも、長年積み重ねてきた、フォトフレームとかみまもりケータイとかの解約が凄く、ワイモバイルに吸収させたウィルコムのPHS の純減も凄い。Nexus 5 で嵩増しさせたイーモバイルの契約者も、解約とかMNPは、これからが本番でしょう。
なので大切なのは、iPhone とか、Androidスマホの、ソフトバンク・ユーザーそのものの、純増と純減。ひいては、MNP行使による、ポートイン、ポートアウトの実数なわけです。
が、ライブ配信された、決算発表の映像を見た限り、その数字はナシ。
記者とかの質疑応答のセッションでも、そこのところをズバリ尋ねる人はナシ、と。嗚呼。
でも、ちょっと前までは、MNPの実数とか決算で発表してましたよねぇ......。
ということで、まとめ。
スプリントは、売上げだけは凄いし、営業利益は拡大しているので、光はある。けど、現状ではその純益を金利が喰い尽くしつつ、赤字垂れ流しのまま.....。
ヤフーも頑張っているけれど、堅調っていったところでしょうか。
で、金の卵たる、日本国内の通信事業は、スマホ需要が一服したところで、MVNO(格安SIM)の勃興とか、政府からの値下げ要請とかの背景がありつつ、どうも、MNPによるポートアウトが優勢なのが実情なのでは? と勝手に予想。
金の卵を生んでいたニワトリ達がコケコッココー、と羽ばたいて飛び去ってゆく、と。
もちろん、今回の決算は、9月末日までの集計なので、新型iPhone 6s / 6s Plus は発売してから一週間も経っていない状態で、シメられている。
2015年度“下期”こそが正念場であり、次とかで、マサヨシさんにとって“困った決算”が出ちゃったりする可能性も無くはない.....。
日本国内のユーザー数は伸びない。しかもARPUを下げる各種圧力のほうが大きい。
設備投資少なく、でもCA(キャリアアグリゲーション)によって、帯域の効率化を向上させることは、結果、MNOから、MVNOへの、帯域の卸価格の低下に直結するわけだし...。
やっぱり、事のすべてはドコモがiPhone を扱う事を発表した時から始まっているのでしょう。
マサヨシさん、あの時、ブチ切れたでしょう?。
で、“数の力”を腕づくで獲りに行った。それがスプリント......。
マサヨシさんには頑張って欲しいなぁ、と。マジで。
とりあえず、いぢょ!
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