2014年9月12日金曜日

なぜAppleは、今年はSIMフリー『iPhone 6 / 6 Plus』をハナから投入したか?


昨年秋発売された『iPhone 5s』は、ハナから、ドコモ、au、ソフトバンク各社の3G/LTE網に一機種(型式 A1543)でバッチリ対応していました。

A1453は、スーパー・ガラパゴス・スペシャルなのでした。

Appleとドコモの正式契約は、2013年6月と推定されています。発売のわずか3ヶ月前。

そもそもAppleは、日本向け、特にドコモの周波数に対応したSIMロックフリー・モデルを投入して、爆裂な数のドコモ・ユーザーに対してアプローチしようと画策していたはず。

ただし、ドコモとは正式契約を果たした、と。

結果的にiPhone 5sのSIMロックフリー・モデルは、2013年11月22日に突如発売開始されたのでした。

今年と去年の大きな違いがこれ。

『iPhone 6 / 6 Plus』に関しては、キャリア・モデル発売と同時にSIMロックフリーモデルも発売、と。

果たしてこの違いは何か?

いろいろ考えてみたのですけれど、単純に去年は、品不足だったから、だと思います・w。

Newカラーたるゴールドの品不足って、“ちょっと怪しい”と未だに思っていますが、新規格『Touch ID』のセンサーの歩留まりが生産当初は悪かった......というのは本当なのでは? と思います。

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なので仮にドコモとAppleが契約せず、生産も滞っていなかったら、iPhone 5sも今回と同じよう、キャリアモデルの発売と同時にSIMロックフリーモデルも発売となっていたのでは? と思います。

日本のユーザーのタイプは大きくふたつに分かれるそうです。

新製品が出たら速攻で飛びつくタイプ

そして........

値引き情報に敏感で、とにかく“価格”で選ぶタイプ。

日本の場合、Androidも2年縛りでの契約が基本ですからユーザーによって“更新月”はバラバラ。

しかもたったの1か月しかない更新月以外でMNPなどしようものなら、違約金として約一万円が飛ぶこととなります。

しかもキャッシュバック祭りでオイシイ思いをした事のない人は、MNPを敬遠する傾向が強い。

話題沸騰の時期に、今すぐ欲しい.......。これ人情。約半年後のやるかやらないかわからないキャッシュバック祭りなんぞ待っちゃいられない。しかも1年後には『iPhone 6s / 6s Plus』が登場するのは必定なのですから.......。鮮度命・w。

各種広告だけでなく、ニュースとかでも秋祭りを大きく取り上げているわけですし。

孫社長はiPhone 5sのSIMフリーモデルなんぞほとんど売れていない、と発言しました。

けど、発売日は11月22日で、しかも当初はネットのみの販売だった。人々の認知度も低い。そもそも多数派は「SIM」なんていう言葉を知らない。

ロックバンドでしょ? と応えるのは別の意味でマニア・笑

しかも年が明けて、1月の下旬からドコモはiPhone 5sのキャッシュバック祭りを開始してしまった。当然、auもソフトバンクもこれに追従した。身近なスマホ屋で、キャッシュバックの文字が踊っているのですから、SIMフリーモデルが売れないのなんて当然ではないでしょうか?

ただし、今年は、ちょっと違うぞ、と

あと、ドコモだけは、通信プランを『カケホーダイ&バケあえる』一本に絞ってしまった。

この新プランに契約しないと新端末の月々サポートが受けられない仕組みも採用した、と。

これを嫌うドコモのAndroidユーザーは決して少なくないはず.....。

ちなみに、Appleは、ローンの金利を無料で『iPhone 6 / 6 Plus』のSIMフリーモデルを提供もしているぞ、と。

Appleは日本で一台でも多く売りたくて必至なんだなー、とワタクシは思います。

けど、iPhoneのせいで、SIMロックフリーの概念が広く世に知られると、当然、ユーザーはMVNO系の格安SIMに対する見識も高まって、3大キャリアが提供する、薄ら高い通信プランから逃げ出す人も増えるんぢゃないかなー、と。

すると、キャリアの2年縛りで大儲けしているiPhoneのビジネスモデル自体が、成立しにくくなってゆくんぢゃないかなー、とかも思ったりします。

とりあえず、いぢょ!

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