2012年3月3日土曜日

「半導体」について

.
金融だ何だかんだと言って、
でもそれらを支えている本質的に新しく具体的なテクノロジーは?と問おて、
やっぱりITなんだろうな、と思った。

F-22 Raptor しかり。

で、上のフリップは最新の「カンブリア宮殿」からのもの。

89年。半導体製造の上位5社に日本は……4社。

すげー、日本って。

コアテクノロジーを独占状態だったんだ。

で、左は2011年のもの。

ちなみにルネサスって元NECです。

確か当時は日本の銀行が金融資産の上位10以内に
ズラズラ並んでいたはず。

具体的なコアテクノロジーを押さえていた上に、
同時に金融の力も物凄かったわけだ……

超リアルと超フィクションのふたつを押さえていた、と。

「何とかしよ」と思うよな、きっと・笑 誰がよ?

自分の机の上にも
Lenobo と Apple と GalaxyNexus が並んでいて、
「なんだかな……」と思ったはがりだっただけに、
かなりタイムリーな番組だった。

というのも、主役は、
半導体製造機器メーカーの「ディスコ」。
日本企業です。で

ここだけで7割ものシェアをもっているってことを聞いて。

正直、ほっとしました。

社長も「(国内の)パーツメーカーが優秀で、日本語でコミュニケーションできるから有利」と。

ほ~、日本語が有利、とな。

ディスコはもともとも広島は呉の会社で、
工作機械そのものは60年代後半に参入して、
はじめは、たった一人がそれを作った(商品化は75年)
それも「青物横丁」の片隅で……というオハナシもあって、
あー、あのあたりの下町の職人さんたちが支えているんだな、とさらにホッとした。

ガラパゴスだからこそ守られているものもある、と。
↓ こちらは確か墨田区ですけど……


まあ大井町から京急で南下するとサムスンの日本の研究所が
あったりするんだけど、やっぱりそういうことなのだろう、と。

あと、日本の理工系の学生は、
「職人志向」が強い人が一定の割合いて、
若い世代では、そういう人たちが支えている、とのこと。

これは、村上龍の親父ギャグも含め、
地上波ではカットされているのも流している、
カンブリア宮殿のスタジオ収録映像(@Web)で述べられていたこと。

で、ここまで書きながら見ながらでして、
ここでWEB版のビデオ、全部見終わりました。

予想どおり、すっげーカットされていた。地上波。

今回はあまりに地上波の編集が断片的だったので、
予想どおり、WEB版を見なおして良かった。

じつは……
ずっと……
今まで以上に
貨幣の抽象度が上がって行ったらどういう世界が
訪れるのだろう……と考えているのですが、笑
ひとつのヒントがこの番組内にはあった。

それが徹底した管理会計。

WILL報酬 痛み課金 とかディスコ内で言われているもの。

たとえば、会社IDカード無くしたら 痛み課金 50万円とか。

無くした・落とした。⇢ 総務に申請。⇢ 再発行。 ⇢ 以上おわり。

な、ケースが多いけど、
IDってそもそも会社を守る役割が多いだけに、
下手すると50万円では収まらないバアイも想定できるだけに、
「IDカード無くしたら50万円」と設定するは正しいな、と。

えっ、50万円とその価値に気づくことが大切なわけで……

意外に落とし穴。

もちろん他にも、会議室を使用したら、キャンセルしたら、
みたいな課金もある。

よくあるパターンは予約しておいて、キャンセルもしないで、
会議室は空のままというケース。

予約ばかりで、いくらあっても足りない、と。

民間企業の大企業病化って こういう、
「あまりに会社がでかくて、すべてにコストが掛かっている」、ということに対し、
個人の「コスト意識が希薄」、あるいは、「概念すらなくなる」ってなことなんだよな。

口では分かっているって言うんだけれど、じつは分かっていないってなパターン。

だから具体的にいくらっていうよりは、「気づく」 「気付かさせる」ため。

しかも仕事も入札制にしはじめたとか。

結局、働いているのは個人個人なわけで……

しかも会社の目的や哲学ナドナドをを明文化する、と。

ひとくちに言って「曖昧さ」をどう排除するか、かな。

ディスコっていう会社が、これやっているところが興味深い。

曖昧なことやっていると絶対に結果が出ない最先端の会社ってことで。

きっとこうなるな、と。

世の中が。

あと、今回ほど村上龍が歯切れ悪いというか、
テーマを咀嚼できていないというか、
質問の精度が低いのって無かったな、と。

なんかもう文学の時代ぢゃないのかも……
とさえ思った。

普段、精度みたいな言葉を多用している人が、
超精度を実現している人の前でたじろぐというか……

この前も、WEB で
文学者の対談読み始めて、
対談は七頁くらいに分けられていたのだけれど、
最初の一ページ目でヤメたというのがあった。

どちらも文学者でありつつ、哲学者でありつつ、文化人類学者でありつつ、
大阪の政治と経済について語り合っていたのだけれど、
どちらも主な生業は、大学教授だものな……と思ったり。

0 件のコメント:

コメントを投稿