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インスタグラムがフェイスブックに買収されましたね。
お値段ななんと10億ドルとな。Apple Appストアデビューしてわずか2年で10億ドルですわ。しかも13人しかフルタイム社員はいなくて、ちょっと前までたった10人とか言っていたっけな、と。
まあそういう生臭いオハナシはともかく、じつはインスタグラムにはGoogleも食指を動かししていたらしく、マークくんとの買収バトルが水面下では繰り広げられていたそうでありんす。
でもって素人が勝手に予測するに、インスタグラムはまだ収益のない会社ですから、たとえばAndroidに対応すると一口に言っても、「ぢゃあバックグラウンドへの投資は?」となるのは必然でありまして、きっと昨年末のGalaxyNexus(Android4.0)対応プロジェクトと並行しつつ、「どこに投資してもらうか?」も大きなミッションだったことでしょう。
きっとポイントは「独立性」と「金額」。自由は欲しい、けど、金もくれ。基本ですな・笑
で、思い出します。昨年秋からの「Google+」に関して言えば、個人的にはGoogle+にウPっすると、やたらとデータ削除しちゃって小さな画面サイズでも「あれれ」。かたやFBはリッチな画像のまま貼り付けてくれちゃってました。結果的に、個人的な選択肢は「画像」そのもの、つまりFBでした。
画像。テキストなんかに比べれば、データ量は絶大です。ここがまずは忘れてはならないポイント。
インスタグラムの場合、もともとツイッターとお友達ですから、傍目でトラフィックが増大することにより、ツイッターがシステム・ダウンする光景をずっと眺めていたそうなんですね。ツイッター、もちろんテキストが主役。それでもダウンする。そんな昔のオハナシではありませんね。
さらに映画「ソーシャルネットワーク」、つまりやんちゃマーク君のハーバード大学時代を描いた映画のことを思い出してみましょう。劇中、彼はPC使いまくりでした。が、決してスマホではない。っーか、マーク君が大学生だった時代にはスマホ、iPhoneはこの世に存在さえしていなかったわけです。
いやー、凄い進化の加速ぶり。
ご存知のよう、インスタグラム人気の背景には、ほぼ同時期に出た「iPhone 4」がカメラ機能の高度化と画面の美しさ(Retina化)をハードウェア的に手に入れていたというのが大きいわけです。インスタグラムのシストロムCEOも「タイミング」という言葉をインタビューで多用するほどです。
実際インスタグラムは「PC臭」がしません。もちろんPCでもお役立ちですが、基本的にはスマホで完結できるわけです。かたやフェイスブックでさえ、スマホで閲覧しようとすれば、様々なタイプの画像がぐちゃぐちゃに表示されます。このやんちゃぶりがマーク君らしさとも言えるのですが、かたやマーク君自身も「いけてない…」とは思っていたようなのですね、これが…。
PC時代か、スマホ時代か、これがメディアとしての特性を大きく分けていると感じます。
そしてスマホはまだまだ進化の途上でして、超リーディングデバイスとしてのiPhoneの画面サイズはやはり小さい。ガラパゴス島では今、5.3インチ画面のGalaxyNoteが話題だったりしますけれど、まあいいとこ、マックスで4.5インチあたりがケータイらしさ、なのではと感じております。2年周期で考えれば、次のiPhoneも間違いなく画面サイズはウPっするでしょう。でも小さいって言えば小さいわけですよね。仮に4.5インチだったとしても……。
すると、魅力的なのは「四角い写真」なのです。表示するのにとっても便利。ムービーはともかく、スチルでは、別にスクウェアでも意図は通じるし。あとケータイってやっぱり「縦」の状態でもつ時間のほうが長いから、尚更「■」画像のほうが便利。サムネル並べる時も便利。
インスタグラムって最初見た時は「オシャレ・フィルター?」とか思ったわけですけれど、スマホというメディアを考えると、超アリな「■フォーマット」なんですね。しかも、です。たとえば一度フツーのカメラで撮った写真の場合なんかは、画像切り取ってしまうわけだから、「無駄データのダイエット」にも自然となっちゃっているわけですね。これはバックグラウンドの負担をモーレツに減らしていることとなるわけです。やっぱり頭イイかも 笑
でもって、そもそもスマホの場合、「長文」は苦手ですから、ツイッター並みのテキスト貼り付けられれば、それでよし、と。
結果的にわずか10人程度で2年程度の会社に、マーク君は10億ドルも払ったわけです。フツーなら自社開発するでしょ、というか、出来るゼって思う、フツー。でもGoogleも食指を伸ばしていたということとなれば、既に獲得しているユーザーの優位性も含めたところで「出来ない」と判断したんでしょうな。もちろん。逆にそのヘンがよ~く分かっているのがマーク君自身なのでしょう。
フェイスブック以外との連携も自由にさせるってマーク君は言っているし。ただし、もちろんインスタグラムの魅力をフルに振りまくことで、結果的にはフェイスブックに人を誘導しようという作戦ですね。垂直統合では管理しないけれど、最高のシナジーは生み出す、ということでしょう。主戦場はスマホだっていうことはマーク君はよく理解している。PCのクロームブラウザの上に各種クラウドサービスがズラズラって並んでいる……みたみいな風景は垂直統合のビジュアル化ってことでしょうか。たとえば、こういうのイメージすればいい。iGoogleにインスタグラムのアイコン一緒に並んでいる風景。あんまし、ピンとこないと思うんですよね。
インスタグラムの価値をどう判断するか? きっとマーク君の勝ち 笑。
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