■ Apple の視点で、日本のマーケットを眺める
ということで、突如、ワイモバイル版とUQモバイル版のiPhone SEが登場いたしました~。
ドコモ、au、ソフバンも扱っているプチ最新モデルたる、iPhone SEを、auとソフバンのサブブランドが、あ・え・て扱う......。何やらそこにはキナ臭~い匂いが.....・w
iPhone 5s の時とは異なり、今回のiPhone SE の件は、背後にApple の強い意志が存在している印象があります。戦略性と言い直してもよい。一方、ワイモバがiPhone 5s 出した時は、実験的だったと思います。
そこで、Appleショーバイの大前提を再確認です。
iPhone でボロ儲けしているからこそ、世界一の株価を維持できている、という事実があります。というか、これが全てちゅーか.....。
製造原価が200ドルちょっとのものを、10万円弱払って喜んで買ってくれる人が、世界に大勢いる。だからボロ儲け。もちろん、“価値”に対する“代価”とは、すなわち製造原価のことを指すものではないので、まさにそこにショーバイの醍醐味があるわけですが.....。
んが、です。
Appleにとって、憎らしい敵が明確に存在します。iPhone と酷似した機能をもつ、別のスマホのことです。
■ いまやミドルレンジAndroid が旬
Windows 10 Mobile ? いやいや、今回も瞬殺でしたね.....。
もちろん、Androidが憎い。
けど、iPhone と同価格帯のハイエンドAndroidメーカーの利益率はどこもボコボコ。かろうじて利益を出しているSamsung も地政学的リスクも含めて、今後失墜する可能性すら孕んでいます。
Appleの勝ち。
ここで日本のマーケットにフォーカスしますと、Appleとしては見逃せないAndroidが登場しています。
具体的にいきますと、ASUS Zenfone 3とか、HUAWEI P9とか。4万から5万円台で、ハイエンドに見劣りしない質感、デザイン、さらにはカメラ等を持ち合わせた新世代格安SIMフリースマホたちでございます。
FREETEL とかも、必至に性能と同時に端末価格そのものの底上げを狙っています。
またここ2年で、日本の格安SIMブランド(MVNO)にはミュータントが登場しています。
それは、楽天モバイル。主にAndroid 端末とSIMとのセット売りにて、格安SIMギョーカイで圧倒的なシェアを握ってしまった......。
しかもその背景には、楽天市場というECをベースにしつつ、楽天カードでポイントをバラ撒く、という“楽天経済圏”がドカンと存在している。
他が真似しようとも真似できない。
楽天モバイルのビジネスモデルそのものは、ドコモ、au、ソフバンでさえ、今や追従組とするほどのものであります。ドコモも、auも、ソフバンも“ポイント、ポイント”って大騒ぎしているでしょ?
ただし、そんな楽天モバイルと言えども、日本の通信ギョーカイの中でのシェアは、今のところどってーことない.....。
■ SIMフリー化可能なiPhone 6s世代にも備えたい
そしてAndroidだけでなく、Appleにはもうひとつの敵が存在します。
それは......。古いiPhone を使い倒したまま、いつまで経っても新しいiPhoneを買わない輩たち、でございます・w
そんな輩たちの存在を助長する存在が、上グラフのグリーンな「MVNO」ですね。
特にボリューミーなのがドコモiPhone。au版iPhone に関しては、対応能力といった点で「マイネオ」が唯一無二に近い存在になっており、マイネオ人気を明確に支えているところであります。
もちろん楽天モバイルも上グラフのグリーンに含まれていますよ。
な・の・で......。
Appleは今のうちに、MVNOのシェアが7.4%のうちに、グリーンの部分を出来るだけ叩きたいのでは? と推測されます。MVNOが10%を超えて、日本に於けるポピュラーな存在になることを防ぎたい....という意志。
そうそう、今年2017年秋からは、SIMフリー化可能なiPhone 6s 世代の“二年縛り”が、続々と解け始めます。特に、auとソフバンにはゾっとする未来なはず....。
なぜなら、SIMロック外して、ドコモ系格安SIMへとMNPしてしまえば、それこそ“テザリング”でさえ、もれなく可能となってしまうからです。
■ 皮を切らせて骨を断つ
ワイモバとUQモバの立場から事を見れば、尻尾を食い合う蛇、あるいは首を絞め合う修羅の絵のように感じられます。
けれど、Appleの立場からすると、質感、デザイン、性能もそこそこ良いミドルレンジAndroidの台頭を防ぐ、ならびにiPhone 買い替えを促進するという確たる目的が、ワイモバ版&UQモバ版 iPhone SEには込められているという次第。
ただし、絶対的な高価格をキープしたい、4.7インチ以上のiPhone では、それは真似しにくい、と。
まさか、iPhone SE ....。と思った当方ではありますが、日本市場の状況を鑑みるに、Appleにとってすら必至の対応といったところではないでしょうか?
とりあえず、いぢょ!
【追記】
ワタクシが、NifMo → IIJmio → mineo へと至った、マイネオ、コスパ最強“10の理由”を書きました。ぜひ。
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