2015年3月2日月曜日
『Xperia Z3 Compact SO-02G』に『イーモバイル(ワイモバイル) SIM』を挿してみた!
ということで、各種実験は続きます・笑
ドコモショップにてSIMロック解除を施したドコモ『Xperia Z3 Compact SO-02G』に、ワイモバイル版『Nexus 5』に挿っているSIMを組み合わせてみる、な実験結果をご報告でございます。
SO-02Gは、SIMロック解除を施したので、ドコモのデムパだけでなく、他キャリアのデムパを掴むことが可能です。ただし、キャリアが提供する周波数帯と端末の適応はマチマチなのが実情...。
イーモバイル(現ワイモバイル)版『Nexus 5』用の通信インフラは、ソフトバンクの“ダブル倍速LTE”そのものでして、通話の3Gも含めてSIMロック解除したドコモ謹製端末との相性は抜群に良い......。
ただし、大きくふたつの要因がありまして、イーモバイル時代の『Nexus 5』は、SIMの使い回しが不可だったのでした。
ひとつは、APN(アクセス・ポイント・ネーム)が秘匿されていたこと。
もうひとつは、端末ひとつひとつが持つ製品番号に働き掛けて通信制限を行う『IMEIロック』が掛かっていたから、なのでした。
APNに関しては、イーモバイルが販売していたファーウェイ製スマホを利用すると、APNが判明してしまうというワザが、昔っから知られておりました。
なのでイーモバイルとしても、速攻で、イーモバイル版Nexus 5用のAPNがバレバレになってしまうのは覚悟していたことでしょう。
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な・の・で、わざわざ端末個体ごとのIMEI(製造番号)に働きかけるなどという手間の掛かる『IMEIロック』を導入したのでしょう。
またその背景には、ワイモバイル版『Nexus 5』用の通話データ・プランが、現在の感覚からしても激安だったという事が大きいと思います。
ズバリ、月 5GBまでのデータ量。電話番号付き。通信ネットワークは、ソフトバンクの“ダブル倍速LTE”そのもの。で、月々、約2,500円だったのでした(ワタクシ個人は2015年12月まで、この環境を享受できます)。
現在では、IIJmioの4GBプランがデータ繰越可能でありつつ、電話番号付きで似たようなプライスなのですが、イーモバイル版Nexus 5が発売開始された2013年11月の段階では、驚異的な激安っぷりだったわけです。
なので、SIMの使い回しは絶対に防ぎたかったのでしょう。
ただし、IMEIロックってシステムにかなりの負担を掛けるんだと勝手に予想します。イーモバイル版Nexus 5は、陰で爆裂に売れていたようでして、尚更、イーモバイル並びにソフトバンクの負担になっていったと予想します。
結果彼らはどうしたか?
イーモバイルが完全にワイモバイル化した2014年9月1日。新料金プラン(ドコモ系MVNOやmineoなどと比較しても、ちっとも安くな~い・爆)開始と同時に、イーモバイル時代に販売したNexus 5のIMEIロックも解除しちゃった模様なのです。
しかも、それまで端末ごとにAPNを設定する、やり方も廃止。旧モデルにも対応するワイモバイル共通の新・APNを設定し、APNも公開したのでありました。
なので、今回の実験項目は、大きく“5つ”ありました。
1. IMEIロックは本当にハズレているのか?
2. イーモバイル時代のAPNでデータ通信可能か?
3. ワイモバイル時代の新APN(← ワイモバイルのHPに堂々と書いてあります)でデータ通信は可能か?
4. ドコモショップでSIMロック解除した(だけの)SO-02Gでのテザリングは可能か?
5. 他社端末でデータ通信して、パケット代はどうなるのか?
また実験の前に、Nexus 5のmicro SIMを、nano SIM へとカットする必要がありました(SO-02Gはnano SIMなので)。安物SIMカッターでの実作業のリポートは、ぜひ“こちら”をお読みくださいませ。
で、実験結果、いきま~す。
“4.”以外は、全~部大丈夫くさいです。
“5.”がすっごく気になる人も多いと思いますが、どうも大丈夫くさい。実際、2014年の9月から、“流用”している人は多数でしょう。でも、パケ死しそうな請求額がキターってオハナシは聞きませんし、実際、実験後のワタクシの請求予定額もいつもどおり。
今回の実験での最大のポイントは“4.”だと思います。テザリング不可!
ドコモ系MVNOの格安SIMでテザリングしようとすると、端末側に「出来ない」旨のコーションがハナから出ます。
一方、ワイモバイル版SIMの場合は、子機となる端末にSO-02Gのパスワードを打ち込む事までは出来るのでした。ぶっちゃけ「おっ、テザリング出来るぢゃん!」と最初は喜びました。けど、PCやタブレット側でネットに接続しようとすると、「通信できてません」のマークが出るのでした。
他でも、そういうケースの人のプログ、読んだことあったし.....。
ドコモ謹製SO-02Gのファームウェアのままだと、きっとドコモ純正SIM(SPモード付き)以外では、テザリング出来ないんだと勝手に予想します。
なので、理屈からすれば、わざわざ3,240円(税込み)を払ってドコモショップにてSIMロック解除を施したSO-02Gを海外へと連れ出して、現地キャリアのSIMを組み合わせても、きっと同じことのはず。つまりテザリングは出来ない.......。
でもテザリングってスマホの基本機能ぢゃないですか......。金を取って基本機能が使えないってのもなぁ......と。
一瞬、クレーマーになって「3,240円返せ!」と暴れてみようかなーとか脳裏に浮かびました・笑
そこで先日、ドコモショップでのSIMロック解除の折に確認させられた「端末作業申込書」を読み返してみました。
んで、一文発見。
●ドコモでは他社のSIMカードを挿入してご利用される場合について、原則、動作確認作業を実施しておらず、一切の動作保証を行いません。
この一文でほとんど逃げることができちゃうんだろーなー、と。
まあ、強烈にクレームしてくる相手には“相応の対応”はするとは思います。けど、ワタクシはそこまで実験したくないのでしませんけど・www
なので、やっぱりドコモのSIMロック解除は「なんちゃってSIMロックフリー化」なんですよ。
果たしてこんな、なんちゃってSIMフリー化が、キャリア全社でSIMロック解除OKとなる2015年夏モデル以降、通用するのでしょうか? 甚だギモン......。
またテザリングに関しては、月々2GB程度の激安SIMで、節約しようって人にとっては、可不可は、あんまし関係ないことだと思います。
一方、激安SIMで、あえて7GBプランとか選択する人は、PCやタブレットと繋ぐテザリングが大前提という方も多いと思います。
そういう方々にとっては、仮にSIMロック解除したところで、ドコモ純正SIM以外では、テザリング不可というのは大問題だと思います。
けれど、ことXperiaに関しては、root化しなくともテザリングする道はあるみたいですが。ふふ♡
で、このワザを使えば、ワイモバイルSIMだろうが、APNがバレちゃったソフトバンク版iPhone 5sのSIMでもテザリングし放題なのも、実験済み、かも♡。
ここまで来ると、SO-02Gのフリーダム感、スゲーって一瞬思ったのではありますが、結局は、ソフトバンクのホワイトプランだけが実践する「直近3日間での1GB制限」って問題がグワっと鎌首をもたげて来るわけです。イーモバイル版Nexus 5も同じ規制を掛けて来ますし。
やっぱりIIJmioの7GBプランとか、NTTぷららのモバイルLTE 無制限プランとか、“SIM側のフリーダム化”が必要だよなー、と実験の末、思い至ったのでありました。
とりあえず、いぢょ!
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