2017年2月15日水曜日

最新決算発表!楽天ショーバイの本質は楽天カードをコアとしたポイント流通!【格安スマホ】


■ 何だかんだいって、最重要メディアはクレジットカード

ということで、楽天が、2016年度通期の連結決算を発表いたしました~。

売上高が、7819億1600万円。対前年で、9.6%増。

営業利益は、779億7700万円。同、17.6%

純益は、380億1000万円。同、14.2%

売上げは確かに上がってはいるものの、それを上回る勢いで儲けが出ていないぢゃないかー、というのが第一印象です。

が、です。

楽天市場を代表とする、楽天グループの各部門の収益は、おしなべて堅調なのです。楽天証券は不調だったものの、他はおしなべて堅調。

楽天としては、「特にEC(エレクトロニック・コマース)部門の“販売促進費”が、利益率の低下を招いた」としております。

■ 販売促進活動費って具体的には何よ?

販売促進費?

テレビCF、ラジオコマーシャル、雑誌広告、各種タイアップ、楽天イーグルスの赤字補てんとか、それこそFC.バルセロナへのスポンサードも含まれることでしょう。

他は?

楽天スーパーポイントのバラ撒き。これも会計上は、販促費に含まれるはずです。

ちなみに、楽天のEC事業の売上げは、5605億5500万円。いまだ楽天の柱ですな。ただし、対前年で13.7%売上げは、向上したものの、セグメント利益は同、38.9%と全体の足を強烈に引っ張った、と。柱であると同時に、販促活動費にブッ込み過ぎた、と。株式評価益の剥落なども含まれているそうですが、とにかく販促費ブッ込みまくり、と。

これを別の見方をすれば、「攻めてる」とも言えるかもしれません。

んで、ワタクシが今回、こんなブログほ書く気になったのは、楽天カードが凄いことになっているせい。

■ 楽天カードの取扱高は、三菱UFJニコスを抜きそう!

会員数も着実に伸びつつ、なんと年間取扱高は5兆円。その規模は、天下の三菱UFJニコス、三井住友カードに次ぐものでありつつ、一位の三菱UFJニコスの年間5.3兆円の、すぐ背後に迫るものに。

ちなみに4位は、クレディセゾン、5位は、イオンフィナンシャルサービス。

素直にスゲーな、楽天カード。ECの決済手数料だけでなく、キャッシング、リボ払いの手数料も、比例して拡大しているのだとか.....。

dカード、au Wallet、Tポイントなーんて目ぢゃないっつーことか.....。

Ad.


んで、ここに楽天スーパー・ポイント・プログラムを絡めてゆく、と。お得なポイント付加も、当然、販促費。

楽天モバイルで端末買って、楽天カード使えば、金利手数料がゼロになるのも販促費。

そもそも、楽天カード作るだけで、5000とか、7000とかポイントがもらえちゃうのも、直球ど真ん中の販促費、と。

しかし、ポイントという概念は新しいものではない。紙にハンコ押していって10個溜まったら、○○円分のお買い物が“当店にて”できます、というのもポイント。超アナログな。

家電量販店のポイントとか、何十年前から始まったのでしょうか? ただし、そのポイント利用可能範囲は、つい先日まで、“家電量販店内”。街のパン屋さんの紙のポイントと、そういう意味ではあまり変わらない。

ようするに、ポイントのデジタル化が進み、それが完全にオンライン化されつつ、資本関係が希薄な他業種でも、ポイントが利用できるようになった時代から、ポイントという概念自体が“進化”したわけです。

そもそもレンタルビデオ屋から始まったツタヤのT-CARD なんかは、時代背景もありつつ、“ポイントの流通業”に積極的だったのではないでしょうか?

ただし、Tカードのポイントで使える範囲は、極めて限定的であった、と。※ 調べたら、楽天も結構、限定的ではありますが.....。

■ デジタル・ネットワーク社会の本質は、マネー

一方、クレジットカードもちょっと前までは、超アナログでした。複写の紙をガッチャンコして、それこそ物理的な紙を経理にまわして、信販会社へ請求書をまわす的な....。

そういうアナログが、今では、セブンイレブンで、100円のアイスコーヒー買うことにも使えてしまうようになった。若い世代のバイトなんか、クレジットカードによる、100円の決済だって、何のギモンもなく、行いますね。

セブンのレジとか、スーパー速いから、尚更。現金に触れる必要ないから、バイトだっで、そっちのほうがよっぽどラク。

ただし、店舗の経営者とか、セブン& i ホールディングスとしては、カード会社に払う手数料は何とかしたい。そのためにナナコカードとかあるのでは? 100円で1ポイント、お得でしょ? 的な。けど、社外カードだったら、セブンは、そっちに3~5%払わなくてはならないわけでして.....。

あと、現在ギョーカイ第一位の天下の三菱UFJニコスなんかは、本質はまだまだアナログ。溜まったポイントをどう使うか? 商品一覧があって、そこから選ぶ、と。その中には商品券もあるけれど、紙の商品券が郵送で送られてくるわけですわ。しかも、三菱UFJの商品券でさえ扱っていないし店は多いし、端数の現金を支払い時には用意しなくてはないらない(お釣りがいらないなら別ですが)。

ポイントの使いみちという部分では、昭和の匂いがぷーんと漂っているわけです。

ちなみに家電量販店のポイントなんかは、あっと思ったら1年経ってて使えなかった....なんてのがソートー莫大らしく、家電量販店の隠れた収益源となっているそうです。

けど、ヨドバシでカメラ買って、もらったポイントで、近所の自販機でお茶買うなんてことができれば、そういう“使い忘れ”も劇的に減ることでしょう。

この構図は国際通貨と同じ。元とかウォンなんかいらない...的な。ドル欲しい、とか。とはいえ基軸通貨ドルのキャッシュをもっていても、日本国内では、使いにくくて仕方がない的な.....。

けど、ドル経済圏で収入を得ている人が、東京に観光で来て、彼の国で発行されたクレジットカードを使うってのは、今やほとんど不便がない。

かつて現金の両替が大前提だったのは、それこそクレカのオンライン化が、未整備だったから。現金を用意しなくちゃいけないので、両替えそのものに少なくない手数料が必要だったわけですが、まさに現代とでは雲泥の差となっちょります。既に。

ようするに、溜まったポイントの、“使いやすさ”、“汎用性の高さ”が最重要ポイントなわけです。

それ考えると、三木谷の理想は、社員の給料を全て楽天スーパーポイントで払うってことでしょう。極論すれば、ね。けど、日本円ほどには汎用性は高くないのが現状なわけ。

ただし、汎用性の高さという面で、楽天スーパーポイントを鑑みれば、もしかしたら、現状、日本最先端なのでは? と。

FeliCaチップというハードウェアの普及を鑑みれば、世界で最先端かもしれない。

つまり、ECで創業しつつ、未だにECが柱の楽天ではあるものの、最早、楽天スーパーポイントの汎用性を高めるための、自社内EC事業でありつつ、物理メディアとしての、楽天カード、楽天Edy という捉え方が正解なのではないでしょうか?

ちなみに、格安SIM / スマホの世界では、楽天モバイルが、圧倒的なハイスピードで、シェア・ナンバーワンを獲得してしまいました(通話回線付きSIMにて)。


従来的な格安SIMの文脈とは、まったく違う世界から、集客しているから、そのボリュームと圧倒的スピードが実現したとしていいでしょう。

また、凄い勢いの楽天モバイルではあるものの、事業部単位での利益率は大したことないみたいなのですが、楽天市場にリーチして、実際に買い物する顧客の約6割が、すでにスマホ経由だそうです。

楽天グループ全体でシナジーを出すという部分では、楽天モバイルは鉄板事業部。また楽天スーパーポイントにて、月々の通信費を支払えるのも、まさに“まさにポイントの汎用性の高さ”と言えることでしょう。

試しに、楽天カード作ってみようかなー、一瞬だけ思ってみたり・w



とりあえず、いぢょ!

【追記】

     ひとくちに“格安SIM”と言っても、その中身は天と地っ!




ワタクシが、NifMo → IIJmio → mineo へと至った、マイネオ、コスパ最強“10の理由”を書きました。ぜひ


▶ Go to BEYOND THE MOTOR's TOP





0 件のコメント:

コメントを投稿