シン・ゴジラ、結構話題になっているみたい......。
んで、とある評論を読んだら、途中で政治家とか官僚とかが一気に覚醒してゆく部分こそが「虚構」である、としていた。
国家の存在が究極まで脅かされるような状態に陥ったとしても、彼らが変わることはないだろう、と。
さも、ありなん。
そして、そんな達観を大前提に書かれた小説がある。
村上龍 『半島を出よ』。
日本に襲来するのは、謎の生命体ではなく、北朝鮮軍。
福岡の中心部を一気に制圧しちゃう。当然、現行の法体制では、自衛隊は手出しができない。
んで在日北朝鮮軍は、独自のリストを持ち出し、福岡在住の各種資産家から、彼らの資産を収奪しまくってゆく。市井の市民にとっては、どちらかと言えと“評判の悪いやつら”が資産奪取のターゲット。北朝鮮軍は表面的には正義のミカタ然として振る舞う。
“悪の資産家”たちは、同時に、人質にもなっている。
在日北朝鮮軍の活動費は、その収奪した資産からまかなうという次第。
ともあれ、東京の政治家がやったことと言えば、九州と本州および四国の遮断のみ。
北朝鮮軍は、福岡を拠点としつつ、一匹の大怪獣ではなく、ウイルスが増殖するがごとく、九州を呑み込んでいこうとする。
え、警察?
重火器持った訓練された兵士たちの前で、一体何が出来るんですか? と。
え、北朝鮮本体?
知らぬ存ぜぬ。民兵乗せた漁船のふりした、どこかの国の船団とかと同じノリ。
ではアメリカさんは?
シン・ゴジラでは、戦略核を東京にブチ込みたくてうずうずしているらしいですが、半島を出よ ではさてどうか? 忘れました・w
けど、アメリカも何らかの理由で、日本というか九州北部で進行している状況を傍観している、と。
結果、時間だけが過ぎてゆく.......。
ちなみに、状況を一気に打開するグループがいるのですけれど、彼らがどういう人達で、どういう解決を図るのか? は小説を読んでのお楽しみ。
じつはリオ五輪で、福原愛選手と北朝鮮の選手が闘っている時にも、ワタクシはこの小説のことを思い出してました。
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日本人の視点から福原選手のファッションを眺めれば、特に違和感はない。有名人かつスポンサーも多く、20台の女子なら、こんな感じだよね、というもの。
ただし、似た世代の北朝鮮の女子選手から見たら、福原選手の出で立ちは、きっと眩しいだろうな、と。
ワタクシ、じっくり観察したんですけれど、北朝鮮の選手のファッション的な要素は、赤いピン留め一本だけでしたね。
耳の上のただのピン留め。赤の......。
半島を出よ では、女性兵士が生まれて初めて装飾性に富んだブラジャーを手に持ち、「一体、何のために、コレは存在しているのだ?」と逡巡するシーンがあるのです。
それを思い出した、と。
乳当て なのはもちろんわかるけれど、柔らかな感触とか、その装飾性の意味が理解できない。なぜなら、そこに至る資本主義下での文脈をまったく知らないから.....。
さて、リアルワールドでいざ事が起こった時、日本の偉い人達は「覚醒」するのか?
もう覚醒しているでしょ。
安全保障のことばっかり言ってて、経済政策に失敗し続けると、野党に転落する、と。
“Z”の言うこと、素直に聞いちゃダメ、と。
村上龍は、こう言っていましたっけ。
「ほとんど小説は、穴に落ちた男が、そこからまた這い上がる物語だ」と。
とりあえず、いぢょ!
【追記】
ワタクシが、NifMo → IIJmio → mineo へと至った、マイネオのコスパ最強“10の理由”を書きました。ぜひ。
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