2016年5月3日火曜日

普及率 5.6%! まだまだ伸びる“通話回線付き格安SIM”。キャズムを超えろ!【格安スマホ】


興味深いグラフを発見

2016年4月末の段階で、メイン端末と格安SIMを組み合わせているケースが、全体の5.6%とのこと。

このグラフのポイントは、あくまでも通話回線付きの格安SIMのシェアということ。ドコモ、au、ソフバン等のキャリアからオサラバしちゃった人たちということ。

グラフは、2014年4月から始まっている。当時は、0.6%。わずか2年前......。

ただし、ここ2年で格安SIMを取り巻く状況は、スゲー変化している。“ちょっと昔”を思い出しながら、シェア拡大の進捗を分析してみます。

まず、2013年9月。ドコモがiPhoneの取り扱いを開始した。これきっと、終わりの始まり。

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2014年1月下旬から、ドコモは真っ先に、iPhone 5s をMNP一括ゼロ円・キャッシュバック付きにてバラ撒き始めた。当然、auもソフバンも追従し、“史上最高のキャッシュバック祭り”に。

社会問題化しつつ、お茶の間のニュースなんかでも取り上げられたので、「だったら私も」という人は、大勢いたと勝手に予測。

ちなみにワタクシも、2014年3月に、iPhone 5s をMNP一括ゼロ円・キャッシュバック2万円でゲットしている。結果、端末代&通信費含めて、月々の支払いは、たったの約3,000円。

一方、当時の格安SIMの相場は、1GBで、月 1,000円。

費用面だけで比較して、メイン回線として格安SIMを使う選択肢は低かったとしていいでしょう

ちなみに、iPhoneばかりが目立つわけですが、イーモバイル(現・ワイモバイル)が2013年11月から取り扱い開始した、Nexus 5(2013)は、裏ではMNP一括ゼロ円が常態化し、長期間、国内Android売上げナンバーワンだったのでした。

ワイモバイルの親会社たるソフバンが、Nexus 5の数字を隠していたのでした。

当時、イーモバイルの価格は、通話回線付きで、データは5GB/月。んで、2,500円/月。このイーモバ版Nexus 5と比較しても、いわゆる格安SIMの魅力は大したこと無かった、と。

で、冒頭のグラフでは、2014年10月からの伸びが減衰している

実は同月、IIJmio が率先するカタチで、ギョーカイ新基準、2GB = 1,000円を打ち出したにもかかわらず、です。

原因はやはり、iPhone。新型のiPhone 6 / 6 Plus 発売と大きく関係していると勝手に推測。

大型化されたiPhoneの人気は特別だったとしていいでしょう。

しかもまだ、キャリアは、MNP一括ゼロ円・キャッシュバック付きという商法を続けていた、と。

2014年3月までの、キャッシュバック祭りが社会問題化したとは言っても、キャリアのビョーキは直ぐには治らない......。

iPhone 6だけでなく、Xperia Z3 とか、Z3 Compactなんかも、ダーターでバラ撒いてました。なので、ワタクシの手元には、白ロム購入のXperia Z3 Compact SO-02G が転がっているのであります。

格安SIMとか、格安スマホは確かに話題にはなっていたものの、やっぱり、3大キャリアのバラ撒きの前には、特に、メイン回線用としては魅力は薄かったのかも、と。

しかし、です。

2015年4月から、格安SIMをメイン回線へ、という動きが顕著になります

偶然なのですが、ワタクシがソフバンからIIJmioへとMNPしたのは、まさに2015年4月のこと。

IIJmio が2015年4月から、更なるギョーカイ新基準、3GB = 900円をスタートさせたことも大きいはず。他MVNOも、IIJmioの数字に速攻で合わせてきたし.....。

んでワタクシが、ソフバンからIIJmioへとMNPした具体的理由を思い出してみます。

当時ソフバンだけが実施していた“直近三日間でのデータ量制限”が、ワタクシにとっては、超使いにくかったことがひとつ。

あと、MNP一括ゼロ円の“縛り”がどんどん強化されていて、個人で1回線とか2回線程度所有していても、MNP一括ゼロ円のメリットを引き出すことが難しくなっていたこと

なので、ワタクシが所有していた、ワイモバイル版Nexus 5(2013)の契約も、2014年4月に思い切ってヤメてしまいました。

ソフバン版iPhone 5sも、ワイモバ版Nexus 5も、違約金を払いましたが、それでも更新月までの支払いトータルのことを考えると、とっととMNP、あるいは解約したほうがお得だったし.....。

あと、振り返ってみれば、2014年4月の段階で、即日MNPに対応しているMVNOは少なめでありました。ビックカメラで可能だった店舗も、全国で数店だけだったし......。

2014年4月以降は、即日MNPに対応するリアル店舗が、物凄い勢いで増えたことも大きいでしょう。さらに、自宅にて、任意のタイミングで、回線切替えができる格安SIMも、どんどん増えた。

また、SIMフリーの格安スマホのラインナップが充実してきたことも大きいはず

ASUS Zenfone 2 の国内発売日を調べてみました。まさに、2015年5月。ビンゴっ!

あと、国内には凄い数のNexus 5(2013)が存在していると予想しますが、ワイモバイル版もハナからSIMフリーモデル。最新OS、Android 6.0 Marshmallow でヌルスパに動いている.....。

あと、ドコモ版iPhone は、格安SIMとの組み合わせでも、データ通信&テザリングが可能。2015年9月から続々と、ドコモ版iPhone 5s/5c の更新月を迎えている人が出てきている。

つまり、です。

格安スマホに対する認知度。格安SIMの実際のコスパ。リアル店舗での即日MNP。在宅MNP。格安SIMフリー端末の拡充といった具合に、2015年から2016年に掛けては、格安SIMのメイン回線化へ必要な各種要素が、徐々に揃っていった一年だったとしていいはず。

しかも、冒頭のグラフで印象的なのは、新型iPhone 6s / 6s Plus が登場しても、2015年10月に“腰折れ”は無かったということでしょう

しかもしかも、3大キャリアに対する総務省の規制は、2016年4月以降、ますます厳しくなっている。

ちなみに、2016年秋に登場するであろう、iPhone 7 のお姿は、どうも、イヤフォン・ジャックが無くなる程度の、まったくもって変わり映えしないカタチ......という説が濃厚。

iPhone 6s / 6s Plus と同じ轍を踏むのではないでしょうか......。

先日のドコモの決算では、月5GBのMプラン契約者が9割とのこと。

カケホ・ライトとの組み合わせでも、月8,000円くらいにはなっちゃう.......。

月 1,730円(税込み)とどっちが良いか? という比較は、誰の目にも明らかではないでしょうか.......。

半沢直樹やジャック・バウアーなみに通話しまくるって人なら別でしょうけど.....。

この調子でいと、格安SIMのメイン回線化、簡単にキャズムの崖を飛び越えちゃうんぢゃないかなー、と思ったりします。

とりあえず、いぢょ!

【追記】

     ひとくちに“格安SIM”と言っても、その中身は天と地っ!



ワタクシが、NifMo → IIJmio → mineo へと至った、マイネオのコスパ最強“10の理由”を書きました。ぜひ




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