2013年5月31日金曜日
「Nexus 10」
Appleにとっては、「前門のAndroid、後門のNexus」といったところでしょうか。
まず、本日深夜、Appleが日本マーケット用に一斉価格改定を行いました。
PC系はそのままですが、これは6月10日に新製品がズラリと勢揃いする予兆と考えているところであります。
かなり上がるでしょう。なんせ為替が要因なんですから。なので、今のうちに買っちゃうのも正しい選択かもしれません。ただし、ひとつ気になるのはCPUがかなりの省電力タイプになって、お外に持ち出した時のバッテリー消費が抑えられるのでは?という噂。
あと、為替に関しては「今までが異常だった」と捉えたほうがいいと思います。← 世界の見え方がかなり違ってきちゃうので、とても大切だと考えています。
特にリーマン・ショック以降。
リーマン・ショックが起こって、日本の比較的余裕ある層でチト流行ったのが、韓国への買い物ツアー。韓国はアメリカ同様、リーマンショック発生直後から積極的な金融緩和を行いました。結果的に、高い円をもっている人たちは美味しかった、ということです。
まあ先進国でアメリカにならって積極的な金融緩和をしていなかったのは、日本くらいなものだったので、相対的に通貨(円)の価値が上がり、円高が安定してしまった。それも何年も、ということなのです。これはマクロでみれば非常識。諸外国にとっては日本が自爆してくれているので放置プレイしていたわけです。金融政策なんてまさに内政干渉になっちゃいますし。
ただし、食料品などの消費財の値上がりはどうでしょうか。Apple製品のように目立ちますか? もちろん報道では小麦が値上がり、とか言われていますが、小売り、あるいは外食産業では、Apple製品ほどのドラスティックな変化は感じにくいのでは?と思います。
これは今までの円高の恩恵を流通が何だかんだいって喰っていたということと、寡占に近いApple製品と違って、競争が激しいので、すぐさま小売り価格に反映しにくいからなのです。
また確かにApple製品は値上がりましたが、大企業のボーナスはこぞって上昇するようですし、大企業に勤めていないアルバイターの人だって、今年の春に時給がもれなく100円上がったという人も少なくないはずです。iPadくらいの値上がりだったら、たとえバイトな人でも、1ヶ月経たないうちに、その値上がり分を補填するだけの時給を簡単に得られるようになっているのです。
またAppleはアメリカの会社ですが、インナーパーツにしろ、組立てにしろ、まあ、アメリカ本国ではほとんど行なっていませんね。日本製のインナーパーツもごっちゃりと使っています。ので、じつは、単純に円安となったからといって、日本製インナーパーツも安価に調達できるようになっているから、じつは為替レートと値上がりは比例しないとも言えます。もちろん現実はストレートに比例させていますけどね・笑。
まあAppleはアメリカ市場を中心に考えるアメリカの企業であって、ドル建てで思考しているということであります。ドルで自分たちの給料を考えているとしていいでしょう。CEOも含めてね。当たり前ですけど・笑。
同じアメリカンな企業でもハーレーなんかは、結構なレベルでパーツも組立もアメリカ本土で行なっていますからね。結構、電子パーツの塊たるApple製品とは立場が違いますねー。
で、かなり値上がった感の強い特にiPadの新価格を眺めながら思いました。
「Nexus 10っていくらだったっけ?」
Nexus4とは違い日本でも正規販売されていて直販で、36,800円でした。
モニタは300ppi。Retinaには及びませんが、132ppiのiPad2に比べると、圧倒的ですね。
なのでRetinaのiPad 16GBがいくらか確認すると......49,800円。
製造原価はほとんど変わらないはずです。もちろん広告で儲けているGoogleによるNexusシリーズは、そもそもGoogleの取り分を半ば無視した戦略的な低価格がつけられています。
似たようなもの、などというと林檎厨の人を怒らせてしまいますが、単純に、この価格差をどう人は感じるのだろう......ということで。
特に10インチパッドって、会社レベルがごそっと購入するケースが多いと思うのです。そういった時、仮に経営者が個人的には林檎厨だったとしても、会社の経営として、果たしてどういう選択をするのか.....どちらを選ぶのだろう.......興味深いところです。
ちなみにアメリカ本国では16GBのNexus10は399ドル。日本での価格も3000円くらい上がるかもしれませんね。それでも一万円も違う・笑。
もちろんブランド力やソフトの蓄積の差が一万円なんだよーという意見もありますけどね。
いぢょ。
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