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今回のフォーゼの完成度はめちゃくちゃ高い。「流し」の回(コスト)がゼロなのだ。今に至るまで。
40周年記念作品と銘打つだけのことはある。
セット、アウトドアロケ、ワイヤーアクション、
CG によるポスプロを前提とした撮影、
スーツ等の小物類、スーツアクターの存在、
火薬等の使用……
さらにはおもちゃや食玩などの
マーチャンダイジングの展開等、
とにかく、最先端のビジネスモデルだと感じる。
ただしずっと順風満帆だったわけではない。
「555(ファイズ)」の頃にはこれで終了……
レベルまで低迷していた時期もある。
東映がYouTube 等での無断アップロード等に寛容なのは、
このビジネスが「物販」で支えられているゆえ。
「作品そのもの」を売るのではなく、
ベルト等のおもちゃやゲームを積極的に売る戦略。
「物語」に多くのヒトが触れてくれればいい。
特に「電王」以降、「W(ダブル)」「000(オーズ)」等、
マーチャンダイジングで大成功を収めているようだ。
ただ先日、地元の役所の秋祭りに「OOO」が来ていたらしいが、
近所の三歳の男の子はそれを見て
「なんであの人たちは喧嘩ばかりしているの?」と父に問うたらしい。
すばらしい。核心をつく質問だ。
昨日ご紹介した堺屋先生の講演でも
「軍人は戦争するたびに敵を増やしてゆく。
同様に財務省は増税したいがために赤字を増やす」との
ご託宣があって、深く納得したばかりだ。
さて、ひねくれたボクが、その三歳のボクにどう答えるか?
「それはね、東映とバンダイとかの人たちが、
よりよく生きるためなんだよ」と・笑
最初期のライダーものは「暴力的にすぎる」との
批判が同居していたものだが、
昨今、イケメンライダーの前ではお母さんたちは大人しい・笑
ともあれ国内生産による最先端の映像技術なので、
ワタクシは毎週チェックするのでした。
しかもどんな物販展開するのかということで、
これほどCF を飛ばさないのも珍しい……ワタシ。
また「フォーゼ」の物語は「定義」が面白い。
それは主人公が学園内のすべてのヒトと友達になる。というもの。
すごくローカルな野望。けど、難易度はめっちゃ高い。
街を守る、日本を守る、世界を守るというのは多い。
が、学園を守る、全員と友達になるっ のである。狭っ。
この定義が発明に近い。
かたや学園内には月基地と繋がっている秘密の入り口があり、
仮面ライダー部の諸君は、
いつでも好きなときに
月から青い地球全体を俯瞰することができる。
つまりAct local , Think Global なのであった。
また今回の「フォーゼ」は主人公側のライダーが
これまでのところ複数登場するものではなく、
「スイッチ」を交換することで、
ガジェットを追加するタイプのライダーとなっている。
ようするに「着替えている」系。
アイテム追加して君もパワーアップだっ てのは
大人の男も女も日々やっていることなんだよね・笑
とにかくヒトは物語に熱中して消費行動を起こすということ。
物語には「定義」が大切、と。
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