2018年2月15日木曜日

驚く! ソフトバンク店がワイモバイルとの併売店化! 時代はビミョーに変わる。関係性をチト振り返り。


■ ユーザーとのタッチポイントを増やす、早道~

ということで、大枠では格安スマホねた。

まだ一店舗しか見ていませんが、ずーっとソフトバンク・ショップだった店舗が、ワイモバイルとの併売店化されていました~。

※ 2018年2月

いやー、マジで一昔前では考えられない光景。時代はビミョーに変化し続けるぅ。

もともと千本会長が率いるイーモバイルは、孫正義にとって競合。千本会長のビジネスをパクりまくっていた孫とは犬猿の仲とも称されていましたほど。

しかし、2012年秋、孫正義は千本会長に頭を下げて、イーモバイルを買収。


諸説あるところですが、2013年秋のiPhone 5s のスペックを眺めた孫正義は、iPhone 5s がauのプラチナLTE に対応していることに腰抜かしたんだと思います。さらに、当時はドコモもソフバンも基地局増加に頭を悩ましていた.....。つまり、遅い.....繋がらない。わずか五年前のオハナシ.....。

Apple本社も電波環境を常にモニターしているのは必然。クック体制第一作たるiPhone 5s が、iPhone = 遅いと言われかねない状況。au のAndroid は既にプラチナバンド化されていましたから尚更。イーモバイルの財務は悪かったので、常に“売り”に出ていたのもAppleは知っている。

クックが孫に「イーモバ買え」と命令した可能性があるほど。

またiPhone 5s の日本仕様は、同じ型式で、au、ソフバンだけでなく、ドコモのバンドにも対応しているスーパーマルチバンド。きっと日本で初のSIMフリーも発売されることもアナウンスされていたはず。

この真意は、ドコモのユーザーがドコモのSIMをSIMフリーモデルに挿して使って欲しいということ。iPhone目当てでソフバンにMNPしてくる客は減る。そして裏では、ドコモへの圧力でしょう。結果、2014年6月にドコモはApple と正式契約。ドコモからもiPhone 5s が出ることになった、と。

Jobs - 孫ホットラインが機能していたiPhone 5 時代とは様相が一変。iPhone 5s の発表会に孫が欠席したことでも話題に。ドコモのユーザーをiPhone でMNPさせるという孫のビジネスモデル崩壊......。

■ クック新体制が日本を変えた

イーモバ買わされて、翌年にはドコモと契約しちゃった....。クック鬼。孫が激怒ぷんぷん丸になるのも宜なるかな.....。

ちなみに当時、イーモバのイメージはモバイル・ルーター。2013年末にGoogle Nexus 5 が出てからは、表では林檎、裏のワイモバではGoogle Android のフラッグシップをダーターでバラ撒き続けました。2014年通年では、ソートー、バラ撒いたはず。

さらに2014年春に事件。MNP一括ゼロ円・キャッシュバック付きが、三社で壮絶に行われ、社会問題化しました。以降、総務省の睨みが強まり、2015年年度末は、表面的には年度末のお祭り騒ぎは終焉。

棒グラフを再びご覧を。


2014年には新しい現象が....。濃いブルーは、SIMフリー端末の販売数です。つまり、格安SIMの勃興ですわ。

2015年4月には、IIJmio が月900円で2GB だった相場を3GBへ引き上げて、“メイン回線を格安SIM化する”というムーブメントが加速。まあ、MVNO各社に天下りしたい総務省の陰謀ですかね・w。事実、財務省の超エースだった勝栄二郎がIIJの社長に就任してます。

じつは2015年は楽天モバイルが超拡大した年でもあるんです。2015年2月から楽天はAndroid端末のバリエーションを増やしたのが成功の要因。グラフのブルーが如実に増えているのが印象的ですな。

2016年もさらに増えているSIMフリースマホ。MVNO各社が端末販売に積極的になり出したのもこの頃です。

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MNO(ドコモ、au、ソフバン、ワイモバイル)の販売する端末が、2012年を頂点として、着実に減っているのも印象的ですね。

まあ、2013年頃にはガラケーからスマホへのシフトはほぼ終わっていて、以降はほとんどが買い替え需要か、と。また先日、ワタクシ、三年前に購入したドコモ Xperia Z3 Compact SO-02G をまだ使っているけど、全然平気を書きました。つまり、Android もiPhone も成熟期に入った、と。iPhone 5s なんて最新iOS11 で動いているし.....。

となればSIMフリー端末も成熟期。直近二年では数は増えていない......。

■ ところがどっこい2017年には不思議な現象

しかし、2017年、凄い現象が.....。MNOの端末がスゲー売れているということ。

夏前にドコモ、au、ソフバンは格安SIM対策の料金プランを出して成功しているので、「だったら機種変も」という人が多かったみたい。もうひとつは、ワイモバイルが、凄い勢いで売りまくったのでしょう。

ソフトバンクの最新決算(2017年10月~12月)でも、解約率は減り、しかし、スゲー純増となりつつ、iPhone 8 X の販売も好調だったそうです。林檎濃度の高い顧客層の更新月というのはあるものの、まあソフトバンク本体としては、本体の安定、そしてワイモバイルによるドコモ系格安SIM勢の撃退に大成功、と。

スマホ販売ランキングでは、ワイモバイル扱いだろう、ファーウェイ P10 Lite が上位に入り続けていますが、ソフトバンク本体との客層の違いも分析できていると思われます。

ワイモバの顧客層は絶対的な安さ。GBも使わない。P10 Lite で十分。最新iPhone使いたい人は、ソフバン。また若い層ほど20GB以上の大容量プランが好き。格安スマホでは手が入らない、Xperiaもあるでよ....的な・w

結果、冒頭の写真。


ドコモがiPhone 手に入れたことで、MNP戦争は終了。総務省からMNP一括ゼロ円・キャッシュバック付きも封じられた。次に、格安SIMブームは到来したものの、ワイモバイルでドコモ系格安SIMの撃退に成功。2017年以降はMVNO淘汰の時代と言われるようになったほど。

ソフトバンクは、さらなる販路、ニーズをゲットするため、実質、LINEモバイルを買収したばかり....。

ワイモバイルとユーザーのタッチポイントを増やすには、ソフトバンク・ショップをワイモバイルとの併売店化するのが早道。純増もっと欲しいぞ、と。

総務省はワイモバイルとUQモバイルというサブブランドを何らかの規制で縛ろうと躍起ですが、そんなこっちゃ知らねーとばかり、ソフトバンク・ショップの併売店化を進めると。この辺のやんちゃっぷりはauには真似できそうにないなー。

LINEモバイルとの提携は、ドコモのMVNOでは黒転が無理と判断しつつ、お荷物化しそうなLINEモバイル事業部を何とかしたいというLINE上層部の意向と、総務省の規制を何とかはぐらかしたいソフバン....みたいなのもあるのかもね。

まあ、この5年でいろいろ変化しましたよねー。パッと見は五年前と似たようなものだけど、実質的にはデムパのデフレ。遅いとか繋がらないとか今や誰も言わない。ただし、大容量プランのニーズが高まっているので、ARPU はそんな下がってはいないけど....。

ともあれ、です。

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とりあえず、いぢょ!

【追記】

     ひとくちに“格安SIM”と言っても、その中身は天と地っ!




ワタクシが、NifMo → IIJmio → mineo へと至った、マイネオ、コスパ最強“10の理由”を書きました。ぜひ


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