2014年8月22日金曜日
基本シャシーは『HTL21』ときっと共通。au 2014夏モデル『HTC J butterfly HTL23』!
2014年6月のスマホ販売台数は、対前年比でたったの60パーセント程度だったそうです。
春のキャッシュバック祭りで、iPhone5sを主役とする端末たちをダーターで大量にばら撒いてしまったことがひとつあるでしょう......。
あとは4月1日からの増税の要素が絶大にあることでしょう。
コンビニとかの売上げも露骨に減少している模様。
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数少ない心ある経済評論家は、「消費税10パーセントなんぞとんでもない」と明言している昨今ですが、安倍くんが何にもしないと、あと2パーセントの増税は規定路線.........。
個人的には、今年後半はさらに用心深くありたいもの....... と心に言い聞かせているところでございます。
ということでauの新作、『HTC J butterfly HTL23』でございます。
わざわざ発売するタイミングを大幅にズラした.......ということで期待大、だったわけですけれど、これも何かガッカリしちゃいました.......。
2012年冬モデルの『同 HTL21』のシャシーのまんま、ですな、ほぼ間違いなく。
auは2012年冬モデルのAndroidから、晴れて800MHz帯のプラチナLTEをサービスインしました。対応端末のラインナップも多かったですけれど、その中のトップモデルこそが、HTCとauのデザインチームがコラボした『HTL 21』だったのでした。
当時は、5インチのFHDってのが、他には存在しなかったはず。
しかも、モニタと基板でバッテリーをサンドイッチ状態にするという、かなり凝ったシャシーを採用していたのも特徴です。この構造は、筐体背面をラウンド形状とすることで、ホールド感を高めることを狙ったもの、でした。
渾身の作、だったとワタクシは記憶しております。
ただし、どうも世の中的には「プラチナLTEのAndroid」って、まだまだ多数派には刺さっていなかったみたい........。auが期待していたほどには、数は出なかったのではないか?と予想。
あと、我が国では総じて韓流は人気がないけれど、親日たる台湾のメーカーであるHTCでさえ、やはり多数派にはブランド力は弱い、としていいでしょう。
で、HTC自体が販売で苦戦するようになっちゃって、赤字に転落までしてしまった......。チョウCEOのワンマンぶりに耐え切れなく鳴った幹部クラスがゴソっと退社しちゃう.......なんていう事態にまで発展してしまった.........。
2013年 au 夏モデルのHTCは『HTC J One HTL22』。結構、ガラケー機能を搭載しているけれど、グローバルモデルの『HTC One M7』そのものの印象で、防水ではなかったぞ、と。
2013年冬モデルのauとのコラボモデルの座は、HTCからLGに変わり、『isai LGL22』が登場。
その半年後の2014年夏モデルでもauコラボはLGが担当し、しかも5.5インチなんていうモニタをもつ『isai FL LGL24』だったりしたのでした。
LG電子だってスマホ部門は順風満帆というわけではナイ。『LGL24』のベースになった『LG G3』が結構ヒットしたので直近の業績は良いですが、それまではずっと赤字体質。LGの家電部門とかが、スマホの損失を補填し続けてきた、と。
ただし、LGとしてはNexus端末開発で、Googleとは特別な関係にあり、それをフックにして、Android端末の世界で、一定の存在感を示すよう賭けに出ているのは明白........。
Android Wearの『LG G Watch』をライバルに先駆けて登場させたり、あるいは日本市場にも300ドル前後のミドルレンジを求めるマーケットが存在している事が分かると、間髪置かず、SIMフリーモデルの『LG G2 mini』を投入する等、フットワークも軽い.......。
一方、HTCは、スマホ専業メーカーとして誕生した若い企業であり、ハイエンドスマホのバトルが過激になるほどに、その存在感が減衰していったのは間違いなし。総合家電メーカーとの基礎体力の違い、人材のリソースの違いも出やすい........。
実際、『isia LGL22』の開発を担当としたLGの中の人はインタビューで「2012年11月にauのほうから共同開発の打診があった」と漏らしている。
基本、スマホは一年前に仕込まなくてはいけないのです。華々しく『HTC J butterfly HTL21』が発表されたその裏では、HTC側が「次の開発」を諦めていた.......と推測できるわけであります。
あと、かなり残念な事実として、『HTL21』のOSが、Android 4.1にアップデートされたのは、ななんと2014年4月のこと(4.1だよ、4.1......)。つい、数ヶ月前.......。auのせいもあると思うけれど、HTCの開発能力の現状を伺わせる“遅さ”といえるのではないでしょうか?
まあHTCとしては、限られたリソースの中で『HTC One M7』とか『同 M8』とか造らねばならなかったわけだし、昨今報じられているのはGoogleの新型タブレット『Nexus 8』が、HTC製らしい、ということ。
初のNexus端末『Nexus One』を造ったのはHTC。HTCの窮乏を座視できなくなったGoogleが、開発陣も含めてHTCに手を差し伸べる、という可能性は否定できないわけです。
ハイエンドAndroidを作るメーカーが韓流の二社と、Lenovo傘下になったMotorolaと、ソニーだけに収斂してしまうのはGoogleだって避けたいはず.......。特にGoogleはSamsungの振る舞いが気に入らないみたいだし.......。ソニーだって、スマホ部門は赤字体質から抜け出せないでいるし.......。
などという雰囲気の中で、登場した『HTC J butterfly HTL23』なのです。
夏モデルはそもそも数が出ない、とau田中社長は明言しています。
で、なんでわざわざこの時期なのか?
『HTL21』はそろそろ2年。買い替え需要なんでしょうね......。バッテリーもヘタっているだろうし。
座して『iPhone 6』へと機種変されるのをauもHTCも避けたいのだと思います。
これはアジアとかで人気になった海外仕様の『HTC butterfly』ユーザーに対しても同様。
auとしてもHTCを応援してあげたいのだろーなー、と。
auがある程度、まとまった数の端末を購入してあげるから、アジア向けのbutterflyも作っちゃいなよ、と。そういうことなのではないか? と。
ただし、あんましコスト掛けられないので、基本シャシーは『HTL21』と共通としつつ、SoCは最新のSnapdragon 801(MSM8974AC)へ。『デュオカメラ』。そして上下ベゼルにはステレオスピーカーを搭載等々、ハイエンドに相応しい内容に仕上げたぞ、と。
ともあれ、です。
なんとなくAndroidのハイエンドモデルたちは『行き止まり』感が強まっている印象。
『iPhone 6』が出て、このサイズと重さで十分なんだよー、という雰囲気になって、Samsung自身がビックリするほど『Galaxy Alpha』もウケちゃって........ みたいなことにならなければいいけど........。
Appleにとっても、iPhone 6で『上がり』になっちゃったりして.......。つまり、iPhoneは小さすぎたし、ハイエンドAndroidはデカくなりすぎた.......。丁度いいのがやーっと出て、そこで、ハイ「上がり」的な・笑。
とりあえず、いぢょ!
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