ということで、徘徊ねた・w
何が違うのだろうか?
昨年2021年の秋に久しぶりに下北沢で途中下車しつつ、駅前の再開発されたエリアを散策してみました。
あくまでも個人的感想ですけど、そこはかとない「残念感」。もちろん再開発されているので駅前の雰囲気は変わった。けど、残念なのは、風景の変化ではなかったのでした。
「何かが違う」みたいな。その「何か」が判然としていなかったのでした。
テナントなんかもハナから入っていないところも目立つ。“ご時世”もあるにしろ、なんか一抹の寂しさみたいなものが....。
小田急が何十年も掛けて代々木上原~登戸間を複々線化。高架化された場所もあれば、地下化された場所もあります。その最終仕上げがシモキタなのは間違いございません。
果たして小田急は、このプロジェクトにいくら投資したのだろう....。
沿線住民の反対運動も長かったしなぁ。んで、その仕上げが、これか、と。この雰囲気か、と。
現在、シモキタをグルっと徘徊してみれば、古着屋まみれ。基本的にはアメリカから仕入れただろうアメカジばかり。
駅前では少子高齢化も何のその、大学生らしき世代が、結構、大勢、溜まっている。先日、ライフの新業態「ビオラル 下北沢店」を訪れてみた時も変わらない印象でした。
失われた... とは言いませんが、あいかわらず「何が違うのだろう」的な....。
そんな疑問に答えてくれる一助が...。
小田急・下北沢駅の乗降客数の推移であります。
戦後直後は3万6000人くらい。
シモキタが本格的に住宅街化したのは、大正後期あたりではないか、と。家を購入した世代は、現在ご存命なら楽勝で100歳超えか、と。ずっと同じ家に住み続けていたら4世代目。
もちろん昭和の高度成長期、シモキタから西の小田急沿線の人口は瀑上げ。比例してグングン乗降客数は増えていきます。もちろん、東急・井の頭線の下北沢駅もありますし。
んでピークは、1991年。バブル崩壊直後。145,762人。30年前。
日本のバブルは、不動産や株に特化したもので一般物価のインフレはほとんど発生していなかった。多数派・庶民がバブル崩壊で喰らったわけではない。実際、そんなにお安くないSUV、パジェロとかヒット。
景気の良さはもちろんなのですが、戦中派、団塊の世代、戦中派の子供たち、みたいな感じで、街を徘徊する世代もバラエティに富んでいたのは間違いなし。
ちなみに団塊の世代、1946年生まれだとしたら、現在76歳。30年前なら、46歳ですね。学生運動に明け暮れた末のちょいワルおじさんたみいなの方々も、まだ40台だった、と。演劇とかのライブが大好き~、みたいなぁ。
現在もシモキタでよくお見かけする柄本明さんの年齢は、73歳。1948年生まれ。まさに、と。
んで、乗降客数の推移に話を戻せば、1991年のピーク以降も、13万人前後で、安定していたのでした。
んがぁ。
2015年のデータでは、一気に、11万人台へと激減。露骨に減った。
なぜか?
小田急の地下駅化。地上は工事中だしぃ。ホームから改札出るの、妙に歩かされるしぃ。車窓から地上の風景が見えないしぃ。つまり好奇心が喚起されないしぃ。等々。つまり、シモキタ、スルー。
さらに“ご時世”。
2020年の乗降客数は、たったの8万3,000人くらい。
13万人台で安定していた時代と比較すると、約60%。そりゃ街の雰囲気変わるわ。
ここで素人の感想。再開発エリアのシャレオツな雰囲気は、まあ、ありがち。けど、問題はそこではない。「何か」が違うぞ、と。
現状は古着屋まみれ&若い世代が目立つ。昔からシモキタは若者の街というイメージでしたけどね。
やっぱり人なのでは?
※ 当たり前ですけど
ピークの1991年あたりを考えてみれば、三世代くらいが活発に徘徊していて、それぞれのニーズに応えるお店がいろいろ存在していたのだと思います。
つまり、雑多。多種多様。
ちなみに、“ご時世”以降は、東京23区からの転出超過が明白となっています。
けど、唯一、23区で人口が増えているのが20台なのです。
類推するに、大学とか短大とか専門学校とかを理由に東京に住み始めて、そのまま東京で就職して、みたいなぁ。
一方、アラサー世代のカップルの場合。通勤のこと考えて、狭いしお安くない賃貸で我慢しつつ、23区に住んでいたんですけど、Wリモートワークになっちゃって、とっとと郊外へと引っ越しちゃったパターン。
人口動態調査みれば、もう引っ越し済み、と。
しかもリモートワーク化して定期券無くなっちゃうと、休日にわざわざ都心方面へと出なくなっちゃうみたい。電車代、結構、ばかにならないもんな。そりゃそーだろ、と。
あと世田谷とか、一軒家のイメージが強いと思うんですけど、実際は、独居、ひとり暮らしの人が50%を超えているのでありんす。豪邸におばあちゃんがひとり暮らしみたいなのも珍しくない時代ですけど、まっ、大抵は独身の20台みたいな感じでしょうか。
ここで、そだ、と思いまして、古着屋といえば.... そのひとつが高円寺。
シモキタとの位置関係を確認してみたわけですけど、激似。
シモキタから真北に中野。中野から西へ一駅目、環七渡って高円寺、と。
サブカル....だ。
きっと地政学的に、これ偶然ではない、はず。
当たり前なんですけど、人の絶対的多さに加えて、世代の多様性が、街のグルーヴ感を生み出すぞ、と。
とりあえず、いぢょ!
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