2017年4月13日木曜日

auユーザー独り占め「マイネオ」。一方、ドコモ回線がビミョ~な背景は?【格安SIM】


■ au謹製スマホが支えているマイネオの躍進

ということで、格安SIMねた。

ワタクシが愛用している格安SIMブランドの『マイネオ』が、2017年3月末までの各種データを発表いたしました~。


マイネオの特徴のひとつが、au回線とドコモ回線のふたつをチョイス可能というところ。

最新のシェアが冒頭の円グラフとなります。

オレンジ色の“Aデュアル”というのが、圧倒的なシェア、かつ昨年の秋と比較してもシェアを伸ばしているのが一目瞭然です。

A = au回線。デュアルというのは、通話回線付きSIMを意味します。

勝手な予想ですが、au謹製スマホ(iPhone & Android)を使い続けるのだけれど、回線そのものはauからマイネオへとMNPというケースが多数派なのでしょう。

もちろん、親のau謹製端末を子供用として使い回しつつ、SIMそのものは新規契約というケースも考えられますね。


まあどちらも、SIMロック解除していないだろう、au謹製スマホの使い回しが、マイネオ人気を大きく支えていることとなります。

ドコモ謹製に比べると、相場が安いau謹製端末の中古マーケット(白ロム)も狙い目かもしれません。



ちなみに、楽天モバイルの場合、マイネオと比して、Androidユーザーの比率がグンと跳ね上がります。理由は楽天モバイルが、SIMフリーの新品Androidとのセット売りでシェアを伸ばしているからです。楽天ポイントのバラ撒き、SIMフリー端末の叩き売りも奏功しているのは明白....。

ひとくちに格安SIMと言っても、ブランドによって、かなりユーザー層が違うのであります。

■ ドコモ回線のシェアが思ったり伸びない背景は?

マイネオの話に戻れば、au回線でスタートした格安SIM事業ですが、2015年9月からはドコモ回線でのサービスも追加し、業界初のマルチキャリアとなったわけです。

マイネオとしては、ドコモ回線追加による大いなるシェアアップを目論見、同時に相応の投資もしたという次第....。

ワタクシの場合は、ドコモ回線での契約ですが、バースト転送付きの低速モードが使い放題である点、ならびに2015年12月からの『フリータンク』システムに魅力を感じ、2016年2月にメイン回線をIIJmio からマイネオへとMNPした次第。


再び冒頭の円グラフを確認すれば、確かに“D デュアル”は着実に増加しているものの、“A デュアル”の迫力には及んでいないことが分かります。

ドコモ回線を利用する他格安SIMブランドと比較しても、マイネオってコスパ最強と思っているワタクシとしては、マイネオ内でのau比率の多さに「ムムム」って感じなわけです。

この傾向は、去年秋の段階(iPhone 7発売以降)で加速したらしいのですが、大事な年度末(2017年3月末まで)では、さらにさらに加速した様子.....。

背景には、au版iPhone 5s とマイネオSIM(A プラン)の組み合わせで、データ通信(LTE)が可能になった事が大きい。どうも、UQモバイル版iPhone 5s発売(2016年初夏)のおかげでAppleが、ゴニョゴニョした結果らしい.....。

もちろん、au版iPhone 6 も同じ事、と。



じつは、2016年秋から、IIJmioもau回線によるサービスは始めています。ただし、IIJmioが用意しているのは、VoLTE SIMのみ。SIMロックされているau版iPhone ではデータ通信が出来ないのです。

au版iPhone 6sも。ただし、au の6sは、白ロム購入でもSIMロック解除できるので、狙い目ですよ。

ちなみにIIJmioとしては、“設備投資”の金額を考慮して、VoLTE SIMのみの設定としているそう。

結果として、SIMロックされたままのau謹製端末を使いまわしたいユーザーのハートをマイネオはガッチリ独占状態としている模様。

■ マイネオ自身の見込みが外れたのが気になる....

マイネオは、年度末の約3ヶ月間で、契約の約10万回線増も達成しております。トータルで現在は約60万回線、と。

ただし、マイネオ自身が発表しているのですが、3月上旬の契約者数の見込みが外れたらしいのですわ。

au回線の申し込みは、想定以上だった。これは嬉しい悲鳴。けど、ドコモ回線の申し込みは想定を下回ったそう。

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ドコモ回線による格安SIMギョーカイは、まさにレッドウォーシャン。激しい競争です。けど、マイネオはお金持ちなので、特に収穫期である年度末は、全国規模でテレビCFを打ちまくっていました。

2月には、渋谷の一等地に直営店舗さえ、出店しましたっけ。

サービス内容の優位性だけでなく、新規ユーザー取り組みのための大規模な投資をマイネオは行ったということです。その投資額は勝手な予想ですが、他MVNOが口あんぐりするほど突出したものだったはず。

しかし、D プラン(ドコモ回線)の契約者数が想定を下回ったという事実.....。

仮説としては、マイネオがどうしたというよりも、格安SIMムーブメント自体が、既に、一段落してしまっているのでは? というものがあります。

あるいは、マイネオを軽く凌駕するテレビCFをブッコミまくっていた、ワイモバイルとUQモバイルが、ごっそりと“格安スマホ志向の顧客層”を奪い去ったのかも....。

つまり、競争の主戦場は、ソフバンのサブブランドたるワイモバ、そしてauのサブブランドであるUQモバイルのガチ対決にシフトしてしまったのでは? という仮説.....。

ワイモバイルの中の偉い人のオハナシでは、何かと話題なiPhone 5s やSEなんですけれど、Android One等のワイモバ謹製Android端末もiPhone に負けないほどバランス良く売れているらしいのです。

その辺りもワイモバとUQモバの怖いところでございましょう。

ただし、SIMロック解除可能世代のiPhone 6sの2年縛りが、2017年秋から解け始めます。

秋にはまたビックウェーブは来ますね。マイネオには頑張ってほしいところでございます。



とりあえず、いぢょ!

【追記】

     ひとくちに“格安SIM”と言っても、その中身は天と地っ!




ワタクシが、NifMo → IIJmio → mineo へと至った、マイネオ、コスパ最強“10の理由”を書きました。ぜひ


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