2015年8月8日土曜日
IIJやauの2015年第1四半期決算にみる、これからの“格安SIM”のゆくえ
ドコモ、au、ソフトバンクといった3大キャリアの四半期決算と並び、IIJのそれ(連結決算)も発表されました。
なかなかに興味深いです。
とくに気になるのは、IIJmioの伸び。
4月、5月、6月の四半期(3ヶ月)で、9.7万の回線増(個人回線)。
PHS(ウィルコムを吸収したワイモバイルとの連結ですので)やフォトフレームが解約されまくりの、ソフトバンクは参考にしにくいので、ここでは絶好調のauの純増ってどれだけ? と思い確認してみました。
約52万回線っ!
IIJmioの5倍........。文字通りケタ違い、と。
ここでは、まだまだ3大キャリアは、今のビジネスモデルを継続できそー、という考え方と、いやいや、auの1/5もの純増を獲得しているIIJmio は凄すぎ~という考え方もあるはずです。
で、冒頭のグラフ(IIJmio)を素人なりに分析。
ピンクの折れ線は、法人向け回線数。
紫の折れ線は、個人向け回線数。
ピンクの棒グラフは、法人向け売上げ。
紫の棒グラフは、個人向け売上げ。
2014年第3四半期からの伸び率がまず注目です。ざっくり去年の秋。
これはデータ増量が効いているはず。1GB → 2GB。
あと、回線数の伸び率よりも、売上げの伸びが目立っている最新の第1四半期こそ注目です。
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4月にデータ容量が2GB → 3GB になったのも人気に貢献しているのは間違いないですが、回線増とリニアではない売上げの増大には直結しません。
なので、この理由を推測するに、通話付きの『IIJmio みおふぉん』の比率が増えたのでは? と。
現状でも、ほとんどのユーザーが『ミニマムスタートプラン』をチョイスしている様子。SMS付きでも1,000円ちょっとです。
これが通話付きになるだけで、1,600円に跳ね上がる。つまり売上げ増に直結、と。
格安SIMの存在が、ここにきて本格的に“次のフェーズ”に入ったのでは?
たとえば、これまでは、“2台目用”が格安SIMだった、と。
具体的には、ガラケーがメインでありつつ、2台目のスマホやタブレット用に格安SIMをチョイスするみたいなユーザー像でしょうか。
一方、新しいフェーズというのは、3大キャリアとはキッパリと袂を分かち、通話付きの格安SIMをメイン回線にしてしまう、というもの。
子供にスマホを買い与える際、ハナから格安SIMをチョイスする親とか。
親からの仕送りがほとんど期待できない大学生とか。
少しでも通信費を節約したい手取り10万円台の新社会人とか。
ひと月、5,000円以上の差額ってデカイですよねー。
で、3大キャリアにとっても、最も脅威なのが、このパターンでしょう。
が、それを阻むものがある、と。
“即日MNP”できる場所が限られている、ということでしょう。
IIJmio みおふぉん の即日MNP と言えば、ビックカメラの『BIC SIM(ビック シム≒IIJmio みおふぉん)』だったと思います。
でも、対応しているリアル店舗は、35店舗しかないのです(2015年8月7日現在)。
ただし、2015年7月から、全国209店舗のイオンにて、即日MNPが可能になったぞ、と。
これ、メチャ、デカイですよねー。
実際、イオンで即日MNP出来るようになったら、IIJmio の名変のためのシステムがパンクしちゃうぐらい、ユーザーが群がった模様。
結果、IIJmio みおふぉん へと即日MNPしちゃった若い衆とかが職場に出現すると、オッサン&オバハンたちは、「どうよ?」とか訊いてくるに違いありません。
若い衆は、「全然、問題ナイっすよ」って答える。
「キャリアショップで、MNP予約番号もらって、イオン行って、オシマイっすよ。超・簡単っす」とか続けて答えたりするわけですね♡
「で、幾ら払ってるんだっけ?」と最終確認が入る、と。
「1700円ちょっとスね。税込み~」と若い衆は答えるわけですね・笑
ちなみに、相手が乙女のバヤイ、その若い衆は、キャリアショップやイオンへの送迎、端末へのAPNの設定、アプリ「みおぽん」のレクチャーまで率先してやってくれちゃうかもしれません♡
ということで、次のIIJの四半期決算も、めっちゃ楽しみ~、ということで。
とりあえず、いぢょ!
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