2012年10月5日金曜日

「Nexus プログラム」について


最近ウェブで気になっている言葉が……「Nexus プログラム」。

ネクサス計画って訳すのが分かりやすいでしょうか。

なんか悪巧みっぽい印象ですけど・笑。

まあ、HTCと作った「Nexus One」、Samsungと作った「Nexus S」、並びに「Galaxy Nexus」。これらは特定メーカーとGoogleがガチに組んで、当然仕様は極秘のままに、“ちょっと未来”を見据えた上で作り上げた端末でございました。

でもそろそろ「Nexus 基準」を緩くして、ある程度、仕様をオープンにした状態で、その基準に沿えばNexus名乗ってもいいよ~みたいな内容へ。これが「ネクサス計画」。やっぱり悪巧みっぽいわ・笑。

Androidはそもそもライセンス発生しないダーターなOS。

ただし、キャリアの思惑、端末キャリアの思惑が加わって、なんかややこしいことになってしまったのが現状でしょう。

それぞれが自分達に優位なよう、ユーザーを必至になって自らの生態系に取り込もうと努力しちゃうわけです。

その“努力”の典型的な例が、厚化粧のUI(ユーザーインターフェイス)。

また“てんで必要のないプリインストール・アプリ”。にもかかわらず、バックグラウンドで動き続け、メモリ圧迫したり、電池減らさせたり、動きを鈍くさせちゃったり……。

さらにガラスマ端末の特徴は、世界的な視野からすれば、どれも“利幅の取れるハイエンドモデル”ばっかりということ。日本人が何だかんだ言ってリッチ……というのもありますね。ただし、この場合、製品企画時点で考えられるハイスペックなインナーパーツばかりを採用するという傾向が強まるわけで、結果、まともに作動しないバグだらけの製品を中途半端なままに市場に送り出し、まだまだ黎明期のスマホユーザーを困惑させる……という事象を加速させてしまいます。

特にドコモが長らく実践し続けている「春夏、秋冬」の年2回に怒涛の新製品をラインナップするという“商習慣”が、未熟な端末の“雨後の筍”という現象を加速させるわけです。

バクフィックスに追いまくられてOSのバージョンアップもままならぬ……という現象も、ユーザーの失望を、加速させているはずです。これ結果的にAndroidに対する失望となってしまいます。

ただし、そういったとっ散らかり具合も含めて「好きにしていいよ」という、共和党系保守派の哲学を実践しているわけです。

「好きにしていい」と。

実際、先日来日したシュルツGoogle CEOも「日本では様々なAndroid端末が花開いていて素晴らしい」と賞賛しておりましたっけ。

大枠では“多様性”を重んじているわけです。

一神教ではないんですね、これが……。

ただし、多数派の企業がやることと言えば、過去の因習の踏襲、自社ユーザーの囲い込み、目先の性能や見た目の表面的な違い……みたいな浅薄な世界に撞着するという次第です。

まっ、これスマホに限らないことですけどぉ~。

結果、孫する、いや損するのはエンドユーザーという次第。

またAndroidというブランドの価値も減価してゆきますね。

そもそも満足しているユーザーは多くを語らず、文句あるユーザーの声は大きいものです。

ただし、Androidにも悪いところがあると素人は考えています。きっと「リッチすぎる」んです、プログラムが。Samsungの開発者が言っていたことが印象的なのですが、「Android 2.x系でもシングルコアではキツく、せめてデュアルコアのプロセッサーでないと」というものです。

ムーアの法則を見越して、「かなりリッチなOS」を先取りして採用していた傾向はあると思うんですね。スマホに限らず各種電子機器の組み込み式OSまで想定しているわけですし。

で、Googleの理想と、プロセッサーの性能がリンクしてきたのが、そう、今年に入ってからでしょうか。Nexus基準をややオープンにしようという新戦略も、このプロセッサーの具体的な進化が要素として考慮されているように思います。

またスマホの場合は特にサードパーティ製アプリによる価値の付加という面が大きいわけですが、星の数ほどある端末すべてに最適化するなどというのは至難の業ですし、だったら単一端末単一OS用にまずは作ったほうが利益も出しやすいしぃ……となるのは自明の理でございます。

もちろん真に価値あるアプリはiOS用を踏み台にしてAndroidにも乗り出すという流れも一般的なものになってはきましたけど……。

まあ力ある道具を自由なものにすると、その一段低い階層では強者が弱者の首に鎖を繋げて徹底的に喰い物にしようとする……という地獄絵図は古来より変わってはおらず。

ただし古とは異なり、選択の自由を与えられている弱者も、ついつい「漠然とした安心感」に流されてしまうという構図も変化していない様子……。



Nexus Program、またの名を人類補完計画。ウソです・笑。

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