2012年6月3日日曜日

「HTC J キタっ」

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Galaxy Nexusと重ねても、どっちが大きくてどっちが小さいという印象はあまりありません。特に筐体の「幅」がポイントだと思います。Galaxy Nexusが68mm。HTC Jが、66mm。片側で1mmづつしか違わないので、現物を重ねても「ほとんど同じ」な印象を受けます。

ただし特に「幅」は「片手もち」の際の持ちやすさに直結します。ぶっちゃけ個人的にはびっくりするほどHTC Jは手に馴染みます。不思議なくらい。

この理由を探してみましたが、まず言えるのは画面側の縁(フチ)の形状です。ガラス面も含めてエッヂをとってしまっており、なだらかな曲面で構成されているのです。かたや、Nexusを含む多数派は、モニタ面はスクウェアでありエッジが立っています。ビジュアル的にはこっちのほうが、「枠」がピっとしていて格好良く見えるものですが、親指の付け根の部分にエッジが当たるので、わずかな出っ張りでもヒトは違和感を感じてしまうのではないでしょうか。

また、パッと見はHTC Jはなんか野暮ったく感じさせる…かも。これは「額縁のない絵」をイメージしていただければよい。周囲がなだらかにラウンドしているので、どこか曖昧な雰囲気を漂わせてしまう。ただし、「ケータイの風情を眺める」のではなく、モニタに意識を集中してしまえば、そんなことは関係なくなってしまう。

HTC Jはガラスマ機能フル搭載というのがウリですが、カラバリや乃木坂46のCFを眺めれば分かるとおり、「日本の女性」もソートーに強く意識しているモデルだと思います。さすがに「幅=66mm」は現状でのスマホ最大サイズ級ですから、この「持ちやすさのこだわり」は大いに評価できる部分だと感じさせます。

またHTC Jのモニタ側のなだらかな曲面は自分で意識して撮影して分かったことですが「写真表現としてとっても難しい」ようです。ガラスが曲面を描いていても、素材そのものは透明だからです。ライティングとかソートー凝らないときっと一枚の写真で他者に伝えるのは難しい。

当たり前ですが、店頭でモックやデモ機に直接触れてみるのが一番でしょう。

さらに「手に馴染む」印象の理由の2つ目は「重量バランス」です。HTC Jの場合は、カメラレンズのちょっと下、HTCのロゴが入っているあたりが最も重め、という印象です。筐体を縦に持って、丁度上部から3分の1くらいの場所です。比較的上部に重心を配置するというのは、たとえばモトローラのRZERなどが典型例です。逆に下部に重心を配置する極端な例がGalaxy Nexusでしょう。

理屈からすれば、下部というか底部に重心があるのは安定しているというのが正解。ただし、日々、Nexusをイヂリつつ、様々なスマホを持ってみた経験からすると、「ちょっと上目のほうが座りがいいのかな?」とは感じていました。

Galaxy Nexusの場合は常に「油断すると落とすぞ」みたいなキモチが働くのですが、HTC Jの場合は手に馴染むので、「落とす」という概念すら忘れがち。イヂリながら「買ったばかりのHTC J落としたら恨まれるぞ、注意な」とわざわざ自分自身に言い聞かせる必要があるほどでした。

とりあえず、「手に馴染む工夫が凝らされている」、それがHTC J。

各種アプリやウィジェットの再配置などしてみましたが、「4.3インチは狭っ」と感じました。普段、使っているのが4.7インチで、アイコンの絶対的なサイズは同じようなものですから、当然、「狭くなった机の整理」をしているようなものなので、狭いと感じるのは当然でしょうか。

ただし、テキストを読む時の必要とする絶対的な面積ですとか、片手操作時における親指のリーチとかを考えた場合、4.3インチで十分、あるいは4.3インチのほうが便利な場合は多いかと思います。この部分については、もうちょっとHTC Jをイヂらないと見えてこない部分でしょう。

なので理屈では「4.3インチくらいがベストでは?」と思っていたのですが、実際にHTC Jを「ほぼ自由」な環境でイヂってみて自分でも驚いたのが「狭いと嫌だな…」と感じている自分なんですよね。もちろんこれって慣れの部分が絶大だと思うのですが、HTC Jをイヂリながら、なんと逆の大画面たる「Galaxy S3」ってどんななんだろーとか思い始めている自分にビツクシというか・笑。

またHTC Jは、買収したBeatsの「音」も話題ですが、ワタクシの場合、「音の良さ」は個人的な経験値の中での絶対的なものと比較してしまうので、評価者としてはそもそも落第。普段もケータイとかiPodとかの音源まったく聞いていないしぃ。「そもそも、こういう感じだよね…」という印象でした。

さらにHTC Senceに代表されるUIに関してですが、イヂりながら感じたのは「同じことするのに、これだけ表面的なもの変える必要ないのでは?」ということでした。もちろんOSは当然、Android4.0。auというキャリア用のサービスもある。違っていて当然なんですけれど、「わざわざ、これ?」みたいなことが多いような……。Nexusが出た時のコピーの「Pure Google」っていうの自然と思い出してしまいましたね。

今度のNexusは5社くらいから同時に出て、UIも統一性をもたせるのではないか?なんていう予想記事が出てますけど、手練のHTCはともかく、メーカーレベルで下手にUIイヂリまくって、混乱を招いているAndroidギョーカイってあるんじゃないかと思っています。表面的な化粧だけ変えて個を競う……みたいな世界かな。

本エントリーを書く前に、個人でHTC Jを購入した方々のインプレを読んでみましたが、いきなし「おサイフ携帯」が機能しないっていうトラブル出ているみたいですね。凄いヒトになると、発売からわずか一週間で2回も新品に取り替えているヒトがいました(つまり新品3台がそのヒトの手に渡ったということ……。マジっすか)。個人的にはガラスマ機能はまったく使わないので関係ないのですが、「またですか……」と、ちょっと信じられないキブン。

暗い終わり方は嫌だな・笑。そうそう、やっぱりHTC Jのカメラはいい。素直に羨ましい。レンズ明るいのはとてもいい。連射もいい。ピントも来てる。素晴らしい。これからのスマホは、やっぱりカメラとかムービーの機能とか今まで以上に大切だと思います。あと、HTC J、今度イヂる時は「Camera ICS」入れてみてどうなるかリポートさせていただきますね。

夏休み前までに余裕をもって最新スマホが欲しい。そういうヒトにとって、やっぱりHTC Jはソートーに期待に応えてくれるモデルなのは間違いないでしょう。auの通信品質も見逃せませんね。当面の安心感というか。アプリとかダウンロードした時、自分の場合と比べてビミョーに「遅いかも」とは確かに感じましたけど、ブラウジングレベルでは、そんな印象まったくなかったし。

さまざまに悩ましすぎるスマホ、ということで・笑




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