2021年6月7日月曜日

【食】旬のカツオ にみるスーパーマーケット各種。成城石井は.... 高級コンビニ !?

 


ということで、一種の糖質制限ダイエットねたかも・w

■ 鮮魚が.... ティピカル

いきつけのスーパーは、目の前で職人さんが一日中、包丁ふるって、各種魚をさばいている。

個人的に「かつお」が好物なものでして、春、初ガツオのシーズン突入なれば、売り場チェックが欠かせません。いや、欠かしません。

鹿児島県産あたりからスタート。高知、和歌山、静岡みたいな感じで、カツオの群れが北上してくる様子もビンビン伝わってきます。

これを書いているのは2021年6月上旬 @世田谷西部のプチ田舎なんですけど、千葉県産が、メジャーな存在として君臨してます。肥えてるし、豊漁なんでしょう、価格も手頃。

美味しい、栄養価抜群、タンパク質含有量だけ考えてもコスパ最強でしょう。脂質だってオメガ3だしなぁ。ビタミン、鉄分、いやはや最強っ。

いまやプロテインパウダーも欠かさないワタクシですけど、夏の猛暑を迎えるにあたって、カツオ様の栄養を吸収しまくる所存でございます。そして秋となれば、戻り鰹。冬に備える、と。いやはやニッポン、サイコー。

■ そもそも売っていない.... マジか 

けど、なんです。

先日、久しぶりに、『三井アウトレットパーク 多摩南大沢』に行ったんです。調布駅経由にて。

帰りがけに「そだ」と思いまして、調布パルコのデパ地下とか、トリエの成城石井調布店とか覗いてみることにしました。テーマは「カツオ」、正確には活のいい「カツオのサク」。

かなりビックリしたよ。

当たり前のようにあって、いくらで売っているのか? が、注目点だったんですけど、そもそも売っていない。マジか! パルコの地下とか、バックヤードも広めで、職人さんが常駐しているような店があるのに、そこでも(その時は)売っていなかった。

んで、成城石井の基本ビジネスモデルも今回ハッキリした。敬意を持って あえて申しましょう。「高級コンビニ」ですな。最早、実質。

子供の時から成城の成城石井本店は馴染みなワタクシ。

そんな本店、先日、久しぶりに訪れた時の印象は、「精肉と鮮魚のスペースって、こーんなにミニマムなの?」でした。日本を代表する高級スーパーの本店が、これでいいの? このあたりからアラームが脳内で鳴っていたのです。

調布店のバアイは、こと鮮魚に関しては、ワタクシの印象では皆無に等しい。魚の切り身食べたかったセントラルキッチンで作った寿司パックをどうぞ的な商品配置.....。ありえへん...。

調布店は、調布駅が地下化されつつ、その上に建った『調布 トリエ』(もちろん家主は京王電鉄)という商業施設の1F に位置する超絶好立地です。まだまだ10年経っていないと思う。

野菜に関しては、ある程度、セントラルキッチン化できるっちゅーか、容易でしょう。けど、精肉と鮮魚、特に鮮度命な鮮魚に関しては、バッサリ切ってってる印象ですね。

一等地。ショバ代高い、が大前提。

な・の・でぇ、そこそこ広い作業場、そして職人さんの人件費....。バッサリ。きっと。

コンビニは基本的に生鮮品は扱わない。けど、たまに野菜を売っているところはある。同じメカニズムでしょう。

dis.ってるんぢゃありません。成城石井の経営陣に言わせたら「そんなこと、今頃、気づいたの?」でしょう。絶対。

さらにです。

先日まーた、植物な『プロトリーフ』目当てにニコタマ再訪したのですけど、いつもはスルー気味だった、高島屋のデパ地下、そしてRISE の地下もフルチェックしました。テーマはもちろん「カツオ」です。

RISE も東急再開発の超絶一等地。東急ストアっちゅーか『Tokyu Food Show』も入っているのですけど、成城石井もオープン当初から入っている。

ここのレイアウトがわかり易すぎ。

ぢゃん。↑

成城石井を取り囲むように、高級路線の鮮魚、精肉、加工肉、野菜&果物の別会社が配置されているのでした。わかり易すぎ~。

ライズが出来たのは約10年前ですからね。その時からこの基本配置は変わっていないはず、なのでした。

つまりぃ。と~っくの昔からのビジネスモデル、と。

んで、隣接の鮮魚店は、こういう感じ。サイズも大ぶりで揃えていてさすがだし、ショバ代考慮したら仕方ない値付けでしょう。自称セレブの皆々様方は、躊躇せず、ぜひっ。

ただ意外と言っては失礼なんすけど、お隣の東急ストアのほうにも、結構ボリューミーなサクが売ってて、お値段も大納得なものでした。東急ストア全体の仕入れ力はデカイだろうし、職人さんたちの層も厚めかも、と感じました。

いきつけの魚屋で聞いたんですけど、カツオって「」が多くて、捌くの手間なんですって。だから腕のいい職人がいたとしても、手間のわりには儲からないので、「あえて、やらない」という選択する店も珍しくないのだとか....。マジか。

成城石井のバヤイは、様々な立地での多店舗展開に適応してゆくために、結果的に町田・相模原あたりに巨大なセントラルキッチン作って、こだわりの素材、こだわりの製法による高級惣菜およびお弁当、デリカ等を拡充していった、と。

※ 多店舗展開とセントラルキッチン化は両輪ですが、特に鮮魚と精肉は難易度が高いわけです。精肉なら、和牛5Aスペック雌牛なんちゅー、大間のマグロみたく脂質の融点が低い高価なシロモノほど、鮮度命。鮮魚は言うまでもなく。で、その鮮魚の中でも、カツオって.... みたいなオハナシでして、各種流通の特性を分かりやすく表す指標なのでは? というのが今回の仮説。

ちなみに今、成城石井の現在のオーナーはローソンでした。知ってた?

成城の大地主の八百屋から始まって、きっと昭和44年オープンの玉川高島屋に触発されただろう創業者一族が、明治屋、紀伊国屋、ユニオン、ナショナルみたいなとこにオマージュ捧げつつ、高級スーパーとして成城石井へとリニューアルし、きっと爆裂ヒット(ボロ儲け、ともいふ・w)したんで、多店舗展開に邁進したら、そうは問屋が下ろさないのが世の常、と。

牛角のレインズとか、たしかJRとか、メインの出資者がころころ変わり、三菱商事に落ち着いたと思ったら、売りに出されて、三越伊勢丹とか巻き込んで入札したら、結局、三菱系のローソンの100%出資の成城石井が現状、と。

※ ちなみにファミマは日商岩井。

んで、さらにです。

■ バブル時代の かほり

狛江のオダキューOX。あくまで狛江店。

改めて観察して、これもビツクシした。精肉と鮮魚のバックヤードが 御殿 なんす。客から見えるようデザインされてて、広~いは、超清潔だわ、おしゃれだわ、もう大変。ドヤっ系。バブリーすぎ・w

1995年に、狛江駅再開発に伴ってオープンしたオダキューOX狛江店。売り場面積ではOXトップクラス。ただし、成城コルティなんかと違って、地権者がいて、ここは小田急、地主様へとショバ代支払う側。結構、特殊系、かも。

今から約25年前、まだまだバブルの余韻あり。今、75歳で後期高齢者に突入した女性が、その時、まだまだ50歳っすよ。きっと昭和のスーパーマーケット・ビジネスの高級路線の頂点みたいな設備投資(コンセプト)なのでは? と予想。

ちょっと前、売り場は全面改装されたけど、バックヤードはそのままに決まっているわけで....。バブリ~っ、なまま。結果、未だに小売価格に転化されるのも必然か、と。

※ つまり、そりゃ、お安くはないよねー、と・w

素人的にも「ここまで必要ないのでは?」とも。

イトーヨーカドー国領店とかも別の意味でバブリーだよなぁ。スーパー部門は、GMSのフルスペック。バックヤードなんて工場そのものの規模だもんなぁ。んで1000台の駐車場完備。

※ きっと地権者は旧東京重機(軍事産業)、戦後はミシンで有名だったジューキ。

まあ周囲は日本トップクラスの人口密集地だし、今の御時世にもかかわらず増加傾向にもあったりするのでアレですけど、人口減少&高齢化超加速な地方のイトーヨーカドーとかが、同じフォーマットで経営が成り立たなくなるのも必然か、と。

ちなみに国領店、2004年開業なので、意外と新しい。

■ プリミティブな欲求

話はカツオに戻る。

何より美味しい旬のカツオが食いたい。これが個人的、プリミティブな願望。

ただし、同じようなクォリティなら安いにこしたことはない安さには、表示価格だけでなく、リアルな商品にリアルにリーチするまでの時間・労力も含まれる

特にワタクシのバアイは、嗜好品ではなく、生活必需品の扱い でもあることが大きい。コスパ最高な栄養。

ともあれ、です。

カツオ、多数派に、かなりの人気。けど供給潤沢。

マグロみたく冷凍前提でもなく、鮮度命。コスト高の冷蔵車の移動が大前提。発泡スチロールに氷ぎっちり。これももちろんコスト。市場から仲卸。さらに小売店では、腕のいい職人が必要。人件費。バックヤードも必要。維持管理費。加工したら超速攻、売りたい。先にも述べたよう虫が多いから、バイトに毛が生えた程度では、怖くて商品化できない。賞味期限、超短くて、廃棄率多かったら、それこそ.....。

がぁ。供給潤沢のバヤイ、小売間の競争も激しく、価格に転嫁しにくい....。 

そんな感じですかね。

とりあえず、今回は... いぢょ。





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