2013年3月21日木曜日

「iOS 6.1.3」とか


「日本用 マップ」も新しくなったというので、iOSをアップグレードして、久しぶりに「Apple Maps」のアイコンをタップしてみた。

せめてこの程度から出発するのがギリギリの線だろーという思いがひとつ。

なんで松屋(牛丼屋)とドトールコーヒーが飲食で目立つのだろーという素朴なギモンがひとつ・笑。

そして「乗り換え」を試してみて、「Google Maps」に切り替えが必要になる部分に、分かっちゃいましたが、改めて、ある種の寂しさを覚えましたね。

だったら最初っからGoogle Mapsタップするよね.....的な。

さて、歴史を振り返ってみましょう。

2007年にiPhone発売。

UIはもちろん革新的だったのですが、ビジネスモデル的には一時期は世界をリードしていたi-modeのワールドワイド進化版と言えないこともない。ハード、OS、そしてAppストアやiTunesStoreによるデジタルデータの流通販売........の独占。

垂直統合モデルでAppleがキャリアに対してギンギンに価格支配を強めるのは目に見えていた。だってそういうビジネスモデルの企業なのだもの。

翌年の2008年、AndroidはGoogleの傘下となって正式にスタートする。Appleとの大きな違いはGoogleは後発というのもあるけど、Androidをダーターでバラ撒いたということ。

で、昨年2012年。

Androidのシェアは70%に達し、iOSは19%。事実は事実として受け入れましょう.......。

が、これをメーカー別で見てみれば..........

1.Samsung 29%
2.Apple 21.8%

3.ファーウェイで...... たったの4.8%
以下、推して知るべし..........


つまりGoogleがダーターでブラッシュアップし続けているAndroidのリソースは、Samsung一社がバクバクと食い続けているという次第。HTCがぎりぎり黒字だったはずだけれど、なんか最近また利益率下がったとかニュースもあったっけ。

で、Samsungはメーカーなのでして、こうなってくるとAppleと同じ振る舞いをしようとしてくるわけ。企業がもつ基本のDNAがそれ。Googleの真似はかなり難しいけど、Appleの真似はしやすい......というのは道理。

Googleはそもそも、そうした一社が寡占する垂直統合型のビジネスモデルをインターネットの世界から排除したい。Androidを投入したのも、まさにそれ。

つまり、現状はAndroidをブラッシュアップすればするほどに、敵に塩を送るというジレンマに陥るという次第。

じつはずっと気になっていたのが、グーグル本社に新設された、オブジェ。クロームメッキのドロイド君というものだった。Googleからの説明はなかったけれど、極めて“意味深”に感じられた。

ワタクシは個人的にそーゆーのにとても弱い・笑。

2月5日に本ブログで書いている

で、3月半ばになって発表されたのがAndroidの父とまで言われているAndy Rubinの解任と、AndroidとChromeを統合した新部門のトップにChromeのSundar Pichaiが就任したということ。

僅か数年でAndroidのシェアをここまで伸ばしたトップが実質、解任されるってどういうことやねん、と思わず関西弁風につぶやきたくなった次第です。

でもこれがクロームメッキのドロイド君ということだったのか、と。

で、この人事が突発的なものではなかったことも物語っている。

で、「Maps」の話に戻る。

なんでiOS6になってこんな問題が話題になるのか。

PCでは「Google Maps」が使えなくて困る.....なんていう時代ではないわけで。

だからスマホやタブレットの場合、OSに依存したネイティヴアプリという成り立ちが問題、と。もちろんこれはAndroidでしか動かない......という逆の立場でも同じこと。結果としてSamsung超有利な寡占を招く。ま~たFacebookみたいなガミラス星雲みたいな閉じたエコシステムが誕生してしまうのは必至と。

その解決策はChrome。つまりHTML5ベースのウェブアプリ、と。

ただし、ずっとスマホ用のFacebookアプリの評判が良くなかったのも、HTML5で書かれていて、ぶっちゃけ遅かったから。もっさり。で、わざわざFacebookはiOS用にネイティヴ化したほど。利益率に影響出しちゃったほど、これソートーな投資だったみたい。

けど、スマホのCPUがクワッドコアとかオクタコアとかのハイスペックになってくるとハナシは違うでしょってことなんぢゃないかと。

しっかし、どうやってAndroidからCromeへとシフトしてゆくのでしょうか。今年がきっと始まりの年なんでしょうね。

いぢょ。



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