ということで、徘徊の結果ねた、でもあるかなぁ・w
■ 偶然にして必然の出会い?
2021秋、久しぶりに下北沢を徘徊してたら、レアなデッドストック(新品)の『ECWCS LEVEL3 Gen.3』を発見しちゃって、買っちゃった、と。
シモキタは、古来より古着のイメージが強いけれど、昨今、古着屋ばかりが増殖している印象が強い。古着濃度がどんどん高まっている。
なので古着屋めぐりをしたのか? 否っ。
個人的に古着はあまり好みではない。じつは今回も古着屋には一切入っていない。今回、シモキタを徘徊してみたのは、小田急が地下化して、再開発が進んでいるので、そのあたりの街の変化をパトロールしたかったのが、主目的。
そのあたりは、また後日。
半袖でもマジOKな陽気だったこともあってか、街には小ジャレた格好した大学生っぽいのが大勢暇つぶししていたのも印象的。暇つぶしはオッサンだけの特権ではないようだ・w
んで今となっては老舗と言える超生き残り組セレクトショップ『STEPS』に寄った。いつも寄るのです。ほぼ。
シモキタにしては、価格帯がちょっと高めなのが特徴。金にヨユーがなさすぎの大学生とかは店の前をスルーしちゃうけど、シモキタDNA な品揃えが個性的と申せましょうか。
成城にしか成城石井が無かった時と、今とでは違う的なことを言いたいのですね。アパレルに限らず、お客と地域性が店を育てるってあるぢゃないですか...。
んでザックリと店内を徘徊してたら、「アレれ?」。
はい、『ECWCS LEVEL3 Gen.3』発見。もちろんSTEPS なのでデッドストックもの(新品)。
「POLARTEC」のタグも目に眩しい。
※ パタゴニアと同じっちゅーか、パタゴニアはポーラテック社と共同でフリースを進化させてきたのです。
色はFOLIAGE GREEN のみの在庫(茶色の名称はCOYOTE)。サイズは、S-S と、M-Rの2サイズあって、スタッフと会話しながら試着してみましたとさ。
ちなみにサイズ設定は、XS とか、Sとか、XL みたいなのはフツーですけど、それぞれに、ショート、レギュラー、ロングっていう設定が存在してます。ワタクシが購入したのは、M-R。つまりMのレギュラー。
フツーのアパレルでは考えられない鬼サイズ設定。素敵。
タグに再び注目すれば、PECKHAM.INC は、ペッカム社のこと。軍モノなので、仮想敵国たる中国などに生産を委託するのではなく、基本、made in USA。
あと、SPM~から始まるコード番号には、-10-、つまり2010年に生産されたと記されています。デッドストック歴11年っ。
日本で流通しているデッドストックは、今やレア、いや激レアといってもマニアに叱られないのでは? と。
ワタクシ的には数年前から、ECWCS シリーズの現物、拝みたいと思っていました。けど、上野の中田商店行ってもないし、いろいろ都内のミリタリーショップ調べたけど判然としてない。YouTube ではLEVEL3扱っている動画が溢れているけど、概要欄からショップのリンク訪れても売り切ればっかし。
マニアではないので、深追いはしてなかったのですが、浅追いのワタクシにとっては、まさに「幻~っ」。
STEPS は、そもそもキレイ系カジュアルなお店でして、アウトドア系もそれに準じたセレクトなんですね。なのでそもそもSTEPS にECWCS期待して入ったわけではない。
がぁ。
偶然なんですけど、その日の午前中とか、LEVEL3 扱っていた動画を2本くらいみたばかりだったんです。ガチ偶然。それも季節に準じた最新動画ではなく。
シモキタの改札出た時、「古着屋でECWCSあるかなぁ」なーんて露ほどにも思っていなかった。そもそも古着屋入るつもりも無かったし、STEPS 入店も古来から続けている「定点観測」でしかなかった。
写真とか動画では、なかなか色が伝わりにくいと思います。灰色がかったパステルグリーンかなぁ。軍モノっぽい印象はマジで薄い。異素材のコントラストも実際はほとんど目立たない。写真では目立つけど、実際は違うのです。
軍モノ丸出しで街で浮くことは無いと思います。
試着する機会があったら、ぜひフルジップしていただきたい。
襟は高めでフルジップすると顎下まで覆う。首温かいと世界は変わる、と。もちろんフルジップの際にファスナー金具が顎に当たるなどということもなきよう配慮されている。LEVEL4以上のアウターを摩耗させることもない。
シルエットだけでなく、フルジップした際の首まわりのフィット感に注意して試着してみる。コツだと思います。
ディティール続きます。
はい。肘のスラッシュガード。耐久性だけでなく、アウター着用時の腕の動きやすさにも貢献。肩にも同様のスラッシュガード。
次、脇下のリバースウィーブな切り返し。蒸散と伸縮性(フィット感)に貢献。街着の場合、サイズ選びは人それぞれですが、ガチの使用の場合は、あくまでジャストサイズ。鬼のサイズ設定もガチゆえ、と。
裏ポケットは大型。左右にあります。メッシュ素材なのは通気性を考えれば当然のこと。
ファスナー裏側にはフラップ。噛み防止と防風対策。LEVEL3 の下は、ほぼ薄手の下着ですから、腹ばいになった時、痛っ、みたいなのも防ぐぞ、と。
まあ現代日本ではフリースは一般的なものとなりやした。毎年、手を変え品を変え、いろんな新製品も出ています。
けど、オリジンは?
ガチなロッククライマーだったパタゴニア創業者が、冷間時、セーター着ていると汗で保温性能が激落ちるのを何とかしたいっ と考えていたわけです。
素材メーカーのほうは、フェイクファー開発が主目的だったと思いますが、毛足短めで保温性高い素材を生み出していた、と。けど、素材メーカーは使いみちが思いつかなかったようで、便座カバーとして売り出したそうです。マジ。
すると「こっ、これでセーター作ったらイケてるのでは?」と実質、発明した人がいたわけです。
パタゴニア創業者というわけ・w。
んでフリースがイケてるので、アメリカ国防省も全知能を傾けて、21世紀の寒冷地用レイヤリングシステム『ECWCS Gen.3』を考え出して、そのLEVEL3 にガチな機能を与えたフリース素材を採用したってわけ。
世界には様々な気候が存在していますけど、死に最も近い気候って、やっぱし寒いところっすよねー。しかもミッションは体を激しく動かしたりもする。逆に静止し続けたりもするわけで....。
フリースは風を通す。だからと言って裏地とかつけたら、フィット感を損ね、重くもなる。汗の蒸散も損ねがち。だったらフリースの上に気候とミッションにあわせたウィンドブレーカー着ればいいぢゃん、と。それがレイヤリングシステム。
生まれも育ちもガチなわけですけど、発明者たるパタゴニアだって、ショーバイなので、ガチばかりでは生き残れないわけですね。
たとえば2020-21 の冬の目玉として売り出した、新型の激軽・激温インサレーションは、ご時世もあって大量に売れ残っちゃって、今年、価格下げて在庫品を売り出したのでした。大手アパレルメーカーの新品廃棄がバレると超叩かれる時代なわけで、そもそも環境命のパタゴニアですからねー。民間企業である以上、生き残るの大変。各種お客様のニーズに応えなくてはね、と。
ガチ中のガチは、「死なないこと」なので、ガチ識っているのは悪いことではないのでは? 的な。
などと書きつつも.....
フリースって消耗品だし、昔はともかく、最近のユニクロの定番フリース・1000円台のヤツとか、シンプル命な分だけ、フリース本来の目的に叶っているとは思うし、見た目も悪くないし、温かいしぃ。
ECWCS のGen.3 がローンチされたのは2000年に入ってそこそこだったらしいし、最新パタやアークテリクスのガチ系レイヤリングシステムこそが最新に近いのでは? とか思ったりも....。特にフリースと同じくミドルレイヤーに関してとか.....。
なんちって・w
とりあえず、いぢょ!
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