2013年6月26日水曜日

Sony 「Smart Watch 2」


ワタクシの「昭和脳」はこのテの新製品を見ると「オっ」となるのですが、コレに関しては最初から「??」というアラームも鳴っており、寝ながらちょっと考えてみました・笑。

まず現行(既存)Android端末に対応する商品なので、“Bluetooth 3.0”というところが決定的にアカンですな。今後、ウェアラブルデバイスが脚光を浴びるのは必至の時代。年内に発表されるだろう次世代AndroidはBluetooth 4.0(Bluetooth SmartReady)への対応が大前提と言われています。

出た瞬間に遅れている.......。

何よりあんまし未来を感じさせないデザイン。っーか、昭和っぽい。なぜか? きっと発想が昭和脳だろうだと思うのです。これが現時点に於けるソニーの限界っつーか。

じつはジョブスさんはアップルストアの発想を銀座のソニービルから思いついたという説があります。新興企業であったソニーが、自社の世界観をまとめてアピールするための常設装置としてのソニービル。そうそう、アップルストアの成功が、たとえばナイキタウンみたいに他にも拡大していっていますね。

特に銀座の場合は、世界の名だたるメガブランドが、建物まるまるデザインしてショールームというか物販というか日本本社機能を有していたりもします。ガラス張りの変わったビルばかりですね。そういう時代になって、現在のソニービルに入ると、いも言われぬ古さを感じます。昭和感丸出し。そういう印象ととっても似ています。ちなみに今調べてみたら1966年オープン。そりゃ古いわけだ......。

さて、スマートウォッチ。

腕にハメるもの......の長き伝統は時計の文脈。確かに時計みたいなカタチはしている、と。“まるまるアナログ時計そのものの待受け壁紙”を用意しているところがソレですね。高精細モニタを誇るのでしたら、せめてクロノグラフくらいにはしてほしかった.......みたいな発想も昭和ですが・笑。

あと、現行のAndroid端末の機能の延長線上にインターフェイスがデザインされている、というところですな。結果あれもこれもと詰め込んでいる。ソニー製なんだからウォークマンも操作できるといいよね、とかフェイスブックのタイムライン見れたらいいよね.......みたいな発想が「スマホ → スマートウォッチ」的な発想の流れというか。

そもそも時計をしなくても困らない時代にとっくの昔になっているわけです。ガラケーの普及を考えれば10年以上は経過している。メタボな国産ガラスマ群はともかく、コンパクトで軽くてスリムなiPhone5ならなおさらでしょう。

なので多数派のユーザーがわざわざ腕にハメることに価値を見いだせる機能が必要となります。そもそも都市に暮らしているとグルリを周囲を見渡せば時計だらけですしね。

もちろん同じ時計といっても宝飾系がありますね。またの名をドヤ系・笑。コミュニケーションの道具でもありますから、もちろんその機能は廃れない。「あ、この人、パテックしてるぅ」とか・笑。黙っていても相手は見てます・笑。ただしドヤ系時計はイコール、機械式が大前提とも言えますので、独自の文脈の中で骨董品愛好家の皆さんは大枚叩きながら「ドヤドヤ」言っててくださればそれでいい、と・笑。

あと、ウォークマン機能については、電車の中とかで観察してますと、音楽は専用のiPodで......みたいな感じでスマホとは分けている人がとっても多いよう感じられます。まずウォークマンが言うまでもなく負け組ということがひとつ。iTunesはやっぱり便利ということがひとつ。ガラケー時代からiPodとの2台持ちが当たり前になっていて、スマホに買い換えてもその習慣が変わらない人も多く、かつスマホの電池の減り対策という面も見逃せないと思いますね。iPod自体超軽いので、2台持ちも苦にならないということもひとつ。

ソニーなんだからウォークマン。当たり前です。自社のリソースを何とか活かしたい。この発想も当たり前。けど、負け組なのも現実。ウォークマン機能を切り離して発想することができないという点もソニーの限界となっているのではないでしょうか。

なので現状ではJawbone社「UP」とかナイキの「フューエルバンド」的発想がイケているかも、と。でも前者は実際に観たらデカすぎだった・笑。スポーツ用品のナイキだから「フューエルバンド」ってのも良い。

そうなってくると、医療機器メーカーのテルモとか、計測メーカーのタニタとかから何か新しいものが出てきてもおかしくない。アウトドアなガーミンからでも良い。カシオなんかもちょっと発想を転換したら面白いものが作れるのかもしれない...........。

まあ最低限の時計機能は良しとしましょう。ただしあくまでもオマケ。で、スマホとの連携は通話、メール、各種SNSの着信機能くらいでいいんぢゃないのかな~とか思います。では新時代のキーコンテンツになるのは何か、ということ。ここでは「腕輪」があくまでも主役で、こいつを腕に巻いていないとお話にならない機能というのが大切であって、その機能にスマホが従うという発想ですね。「スマホ → 時計」ではなく、「腕輪 → スマホ」という真逆の流れということでありんす

以前のエントリーで「PC脳」という表現を使いました。「PC中心の世界観で、スマホとかタブレットを捉えよう」とする脳ミソのことです。マイクロソフトの「Surface RT」なんかにそれを強く感じたものですから。でも技術の革新はすごくて今度出たソニーの「VAIO Pro 11」なんて800グラム台ですよね。しかもNECの「Lavie Z」ほどには高価でもない、と。

そんなにPCみたいなタブレット欲しかったら、最初からPC買えば~、と・笑。

デスクトップ、ラップトップPCときて、スマホとかタブレットが登場した。時間軸での順序ではそれ。ゆえに、PC脳でスマホとかタブレットを捉えようとしがちなのですが、根拠なき予感としましては、想像以上にPCとスマホ&タブレットは別物なんぢゃないかな~と思っているところ。

時間軸とは逆行して、あくまでもスマホ側からPCを再定義しなくてはいけないのじゃないかな~と思ったりします。スマートウォッチもそれと同じで時間軸では、スマホの側から腕輪を考えがちなのですけれど、そうではなく、「新しい腕輪」の側からスマホを再定義するくらいの商品性がないと普及しないのじゃないか、と思うのですね。

逆にそれが出来れば、ドヤ時計は本物の骨董品にすることもできるというわけですな・笑。

時間は未来から過去に流れている.....などという人がいたりするのですが・笑、過去から未来を発想しようとするから大抵は失敗するんぢゃないのかな......と思います。未来から今を考えるっちゅーか。

とりあえず、いぢょ。

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