2013年6月1日土曜日

「AQUOS PHONE ZETA」


「Galaxy Nexus」を購入したのは2011年の12月。早いものでもう一年半、と。

で、好奇心をもっていろいろスマホ・マーケット眺めていたわけですが、個人的に不思議なことが起こるわけです。

それは「多数派の消費行動」。

たとえばちょうど一年前、2012年のドコモ夏モデル。「Galaxy S3」が主役だったと思うのですが、富士通の「ARROWS」がかなり健闘していたのですね。商品そのものの供給もびっくりするほど潤沢だったし。

ただし、その半年前、「2011年の冬モデルのARROWS」がかなりなレベル“So Buggy”なモデルだったので、まさか、そんなに売れるとはツユほどにも予想していなかったわけです。

はじめは富士通の関連会社の社員とか家族が半強制的に買わされているのかと思ったくらい不思議な出来事でした・笑。

ただ、お店のスタッフにストレートに質問して返ってきたお答えは........。

「国産であること。全部付きであること。カタログ見て決め打ちした状態で来店されちゃうのでショップの店員としては誠意あるアドバイスの付け入る隙がないこと」を教えて頂きました。

で、先日ご紹介した岩田規久男日銀副総裁の著書「経済学を学ぶ」を読み返して、「なるぅ」と思いましたね。

第一章 経済学の考え方
p028 2 経済学の行動原理
p034 # 消費者は合理的か
p038

有名ブランドを選択することは、非合理的な行動ではない。消費者は予算制約に加えて、品質がよく分からないという制約条件の下で、効用をできるだけ大きくしようとしていると意味で合理的なのである。それが一見非合理的に見えるのは、その人が「品質がよく分からない」という制約条件を無視して消費者の行動を見ているからである。なお、有名ブランド品には第一の見せびらかしの効用もある

転載おわり。

転載三行目の“その人”って、まさにワタクシのこと・笑。消費者の「品質がよく分からない」という制約条件を無視して、マーケットの実際の動きを捉えているので、「ナゼナゼ~???」となってしまうわけです。

まあ実際の現象面からすると............

◆ ドコモ= ナンバーワンキャリア
◆ 国産メーカー= ある種の安心のブランド
◆ 全部付きでハイスペック= これも安心

ほとんどの人って、キャリアのカタログ眺めただけで、“具体的な消費行動”を起こしているみたい。

となれば.......、SamsungとかLGとかの韓国メーカー、HTCのような台湾メーカー、ファーウェーのような中国メーカーに対しては、相当なバリアを多数派はもっていると見なすことができます。

そして2012-2013年ドコモ冬モデルの場合です。

今度はシャープの「AQUOS PHONE ZETA」がかなり売れていましたね。それまでの“Buggy 度”は国産他社と大して変わらなかった印象。また経営不振のニュースなどもかなり一般的に流されつつ、ネガティヴ度合いは結構あったかとは思います。「IGZO液晶」はキャッチーだったとは思いますが。

けど、販売ランキングなどを眺めておりまして、「ここまで売れちゃうんだナ」というのが記憶に残っています。「Xperia AX」なんかよりも人気でしたよね。ソニーブランドがそんなに強くないんだ,,,,,,などとも感じましたけど、Xperia AXのモニタは4.3インチですからね。まあカタログスペック的にはAQUOS PHONE ZETA の敵ではなかったのかもしれません。

そこで今回の2013年夏モデル。貢献実績あるにもかかわらず、見事に「ツートップ」からハズされてしまった「AQUOS PHONE ZETA」様ですが、“カタログスペック”だけをツートップと比較健闘して、果たしてどのくらいの商品性をもっているか、を再確認してみましょう。

面倒くさいので詳細は割愛ですけれど、スペックはカッチリとバランスよく押さえているのは間違いないところであります。

韓国のGalaxy、なんか帰国子女的なXperia。この「ツートップ」、じつはビミョーに弱いのかもしれませんな。国内の多数派の感性とはビミョーにズレているというか。

で、最新の「AQUOS PHONE ZETA」なんですけれど、筐体のデザインを四角から丸系へと変化させましたね。“手の馴染み”という点では、OKなんですけれど、Galaxyっぽくなっちゃうんですよね。結果的に・笑。

保守層。まあ、かなり分厚い印象ですね。ドコモですら、戸惑っているのかもしれません。

いぢょ。

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