2013年10月18日金曜日

「失敗が成功 iPhone5c」


「iPhone 5c」減産のニュースが入っているけれど、かたや「iPhone 5s」は絶好調のようなので、結果からすれば......『iPhone 5cの失敗はAppleの成功』なのでした。

実際街のショップでもほとんどのカラー&メモリ容量が在庫中のようだし、ヨドバシの在庫情報などでも同様の有り様......。

ただし、端末メーカーであり、iPhoneが経営の柱であるAppleとしては、似たような台数が売れてくれるのなら、「iPhone 5s の64GB」モデルばかりが売れてくれるのが理想。だって明らかに利幅でかいもの。

なにも無理して「iPhone 5c」の特に16GBモデルなんぞ、買ってもらわなくても良い。

特にガラパゴス島の場合、ハナっから「iPhone 5s」の16GBモデルは『本体価格実質 ゼロ円』という設定がなされている。世界的に見れば、端末は“一括前払い”の国が多数派。アメリカも日本同様、2年縛りの国だけれど、端末価格は199ドルから、と乗り出しのバリアは歴然と存在している。

日本の通信料が高いから、それができるのだろう。というツッコミはごもっともであるものの、こげな特殊な売られ方をしているiPhoneは、ガラパゴス島ならではの風景ではある、と。

また日本は何だかんだ言ってもGDP世界第三位なのでして、不景気とは言ってもスマホそのものに食指を伸ばす層にとっては、「5s と 5cの価格差はわずか」としていいでしょう。

ちなみに↓これは以前もご紹介したグラフ。発売直後の「iPhone 5s/5c」の販売比率を各国ごとに並べたもの。



興味ぶかい。

こじつけかもしれないけれど、この比率のパラメーターは、こうかもしれない。

■ 端末一括前払いかどうか
■ Appleブランドが浸透している先進国か否か
■ 景気が良いか悪いか

グラフの国の中でちと中国は特殊かもしれない。近所のサンクスでバイトしているチョウさん(女子・推定25歳)に訊ねたところ「都市近郊でフツーに働いている中国人の場合、ハイエンド系のAndroidを3000元で買う」(← かなり超訳)ってのがフツーのイメージらしい。やっぱりそうなんだー・笑。しかも中国の通信事情に特化した1000元・中華スマホがゴロゴロしているわけで、そもそも5000元がらみのiPhoneってばよー、な世界なわけです。

もちろん、中国の富裕層は、やっぱり5sのゴールド買うでしょう。フツー。

またAndroid端末と比較してiPhoneが違うのが、「内蔵メモリの容量の違いを前面に出していること」ではないでしょうか。

最新のガラスマを確認したところ、「32GB」が標準的になっちょります。実際問題Android端末の高額化は無視できないレベルにも達しており、尚更Appleとしては、「だったら32GBモデルを日本での売れ筋にしたい」と考えても不思議ではございません。

人気のあるうちは32GBをメインに売りつつ、人気が下降してきたら16GBの人気カラーの流通を増やしてゆく。今回のiPhone5sのゴールドとシルバーの16GBモデルは、5c的な安売り用としてのポジションを与えることができるのではないでしょうか。

ますます「5c」はいらない子ちゃん、と。

ただし、「5c」はきっとApppleがキャリアの意向もお構いなしに「5s」とセットでぶっ込んでくるのだと予想します。抱き合わせで。キャリア買い取りというオラオラぶりも当然のことでしょう。

なので仕方なく買わされた在庫の「5c」は来春以降に超値引き商材として脚光を浴びるものと予想されます。auの800MHzにもSBMの900MHzにも対応している端末ですから、決して魅力がないわけではない。またその頃買うような人は、リークされまくりの「iPhone6」のことなんぞ気にしない人が多いとも思われます。

では「5c は無くなってしまうのか?」との問いには........

きっと無くならない。

それはきっと「iPhone 6」は「iPhone 5s」より高額だろうから。

特にアメリカの場合、モニタサイズの拡大が予想されるiPhone6の乗り出し価格は249ドルあたりに設定されるのではないか、と。

「5s」は継続で199ドルのまま。← カラバリ増やしてお茶にごす・笑

「4s」のフリーってのも継続。

となれば99ドルっていうラインがすっぽり抜けちゃうので、やっぱり「5c」は必要、と。← 白と黒の二色に絞る、とか。

ぢゃあ「5c」の何が失敗だったかと言えば、「5s」も含めた販売量と販売比率の“予想”でしょう。

ソートー、緻密な予測を打ち立てていたのは間違いない。けど外れた、と。

もちろんユーザー側からすれば選べることは良いことですが、特にこと日本では、導入する必要は経営戦略的に無かったのでは?と思う所存であります。

やはり失敗は失敗。けど結果としては成功。

いぢょ。

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