2013年10月4日金曜日

「HTC One mini」


auの「2013年冬モデル」、皆様、どうお感じになったでしょう?

いつもの主役級「HTC」社製の端末がラインナップされておりませんでしたね。

個人的には「HTC J one mini」が出るだろう.......と思っていただけに、あれれ?

■ 黎明期のAndroidをリード

台湾、HTC社。Android専業メーカーとして創業した新興企業でありますね。初代「Nexus」端末もHTC社製でありました。ただし、Samsungの怒涛の勢力拡大の前に、ここ数年はかつての勢いはなく、前年度末には初の赤字転落、チョウ社長のワンマンぶりに耐え切れなくなった取締役クラスがゴッソリと退社などというお家騒動も話題になりましたっけ。

とはいえauが田中社長体制になると同時に、きっとこれは田中社長の趣味もソートーに入っていると思うのですが、auとHTCの関係性はグッと高まります。昨年の「HTC J」から始まり、2012年末の「HTC J butterfly」、2013年夏モデル「HTC J One」とauのフラッグシップモデルは明らかに「HTC製端末」でございました。

■ 「HTC One mini」は海外では既に発売中

「One」同様の基本デザインでありながら4.3インチモニタ搭載。コンパクトであることが「HTC One mini」の何よりの特徴です。正式発表は今年の7月。イギリス、香港などでは9月初旬から既に発売済みとなっています。ややiPhone5s/5cターゲットなノリを感じさせる発売タイミングでしょうか。

■ 生産性に難あり?

商品写真単体では、「HTC One」とクリソツ。もちろんメタルバックボディ。ただし、この部分が災いしてか、発売開始から生産性の悪さによる供給不足も指摘されています。

■ auの最新周波数帯にCPUが対応していない

なにより気になるポイントはSoCが「Snapdragon 400」ということ。遅い、ということよりも、auの最新周波数帯、特に2.1GHzの下り150Mbpsという“カテゴリー4”に対応していないということ。今回auが2013年冬モデルで用意したすべてのAndroid端末は、同規格をクリアしていますから、仮にグローバルスペックのままの「HTC One mini」が登場していたとしても、ユーザーを混乱させてしまう要因となってしまいそうです。

■ 2014年春モデルで登場かも?

日本でも結構ニーズがありそうだけれど、現状ではちょっと無理っぽい。そこで考えられるのは、ビックサイズの「HTC One Max」と同時に日本仕様は登場するのではないか?ということ。「One Max」、「One」、「One mini」という松竹梅というか、大中小の布陣ですね。田中社長も2014年春モデルの追加を匂わす発言をしていましたけれど、HTCがド~ンと主役扱いになるんぢゃないかな、と。

ドコモの冬モデルではソニーから「Xperia Z1 f」が登場するのは確定済みですし、ソフトバンクからは来春モデルとしてシャープの「AQUOS PHONE Xx mini」が登場するのは正式発表済み。ぜひHTCさんにはこのまま「HTC One mini」を埋もらせることなく、中身のハイスペック化をお願いしたいところであります。


いぢょ。

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