今後とも遅いままか......などと勝手に予想していたドコモの、特に「iPhone」のダウンロード・スピード。
昨日の記者会見の様子を眺めるに“一縷の望み”はあるようです。
■ 1.7GHz帯は東名阪限定免許
ドコモの「iPhone 5s/5c」の場合、対応する周波数帯は、800MHz、1.7MHz、そして2.1GHzの3つ。
下り150Mbpsに対応する1.7GHz帯ですが、そもそもこの周波数帯は東名阪エリア限定の免許でして、
■ Androidはこの冬クワッドバンドへ
一方、ドコモのAndroid端末は、2.1GHz帯オンリーから始まり(2011年冬~)、2.1GHz+1.5GHz+800MHzのトライバンド(2012年冬~)、2.1GHz+1.7GHz+1.5GHz+800MHzというクワッドバンド(2013年冬~・未発売)と着実に対応周波数の拡大、マルチバンド端末化を進めてまいりました。
昨日の発表でも「年内、山手線前駅の150Mbps化を実現」というものがありましたが、これは
ここまで読み進まれた方の中には、であれば、一縷の望みはないのでは?とお考えになる方もいらっしゃることでしょう。実はワタクシもそうでした・笑
■ じつはデンパを吹いていなかった!?
解決策その壱は、「6セクター基地局」。これに関しては東京の中心部などでは既に運用開始している印象です。
もうひとつ。解決策弐は、「基地局の増設」です。
冒頭のフリップにもありますよう、帯域を増やすわけではない。けれど、2012年暮れの段階で3Gの通信量がピークアウトを迎えたため、基地局の増設が可能になった.....とのことです。
まずドコモ内でドコモ・ガラケーからドコモ・スマホへと移行した人数は膨大ですね。もちろんMNP使って逃げ出した人も少なくはない・笑。
またドコモが初Android端末をデビューさせたのが2009年5月。この端末の場合、2年縛りが解けるのが2011年5月となります。ドコモは2.1GHz専用のXiスマホを2011年年末から積極的に導入開始しましたので、3Gの初期Androidからの代替も含めたところで、ごっそりLTEスマホユーザーを2.1GHz帯の狭い世界へと誘導するのに成功した、と。
ここでの注意ポイントは従来の基地局は、そもそも「下り37.5Mbpsで運用していた」ものがほとんどだった、ということみたいですね。
2011年暮れの段階から散々、「下り最大75Mbps。速いっ!!!」と広告打ちまくっていたと思いますけれど、きっと激混みの3Gの影響もあって、理論値どおりのダウンロードスピードを提供可能な基地局は最小限に抑えられていた......ということではないでしょうか。
実際、2013年3月末の時点で、10MHz幅×2という75Mbps対応の基地局は全国にたったの6400局しかなかったそうです。それが来年2014年3月末では、ななんと、約4万局へと一気に拡大されるそう。これも昨日の記者会見の正式発表。
デムパの素人なので、記者会見のリポートをサラっと読んで、わけわからないものばっかりだったんですよね。フリップの作画とかも、まるでミスリードな印象で判然としないよう演出されているし。
特に2.1GHz帯のLTEに関しては、ハナから“下り75Mbps用に作られていた”にもかかわらず、3Gへの悪影響を抑えるために、わざと半分の電波しか吹いていないかものばかりだった......のではないでしょうか。ぢゃないと、こんな速攻で対応基地局増やせるわけがありません。
なので、ドコモ「iPhone5s/5c」とか、ドコモ2012年秋モデル以前の「Xi」端末とか、来年の春に向かってデムパ改善の一縷の望みはまだある、と申せましょう。
ただし、その頃には「iPhone6」のリークなども飛び出し始めつつ、もちろんiPhone6はドコモの1.5GHz帯にも対応してくることでしょう・笑。
とにかく......。
“遅い”のは、そもそもデムパを吹いていなかったから......。
これ凄いオチだと思いませんか。
信じるか信じないかはアナタ次第・笑。
いぢょ。
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