2016年1月30日土曜日
あえて業界“最安値”戦略!新参『DTI SIM』のコンセプトを比較してみた!【格安SIM】
レッドウォーシャン、つまり既に過当競争と言われている格安SIMギョーカイ。
にもかかわらず、次々と、新プランドが参戦し続けているのも事実。
今回は、DMMモバイルのお株を奪わんと、“ギョーカイ最安値”にて新規参入してきた『DTI SIM』を分析してみます。
親会社は『フリービット』。DTIは、ISPとして老舗ですが、いつのまにかフリービット傘下に入っていたのでした。
ちなみに、MVNEとしての、フリービットは、NTTコミュニケーションズ、IIJ に次ぐ第三位のネットワークを既に構築しているとのこと。
つまり、DTI SIM 自体は、2015年9月からの新参者ではあるものの、経営母体のフリービットそのものは、ギョーカイ第三位のバックボーンを所有しつつ、既にServersMan SIM等の低速での帯域管理のシステム、及びU-mobileの“使い放題”等のシステムを運用しているのでした。
かなりのレベルでシロートではない、ということが大前提。
んで、従来DMMモバイルが標榜してきた“ギョーカイ最安値”宣言に真正面からブツける勢いで、価格を設定してきたぞ、と。
ぢゃん。
一番安いっしょ。以上っ。みたいな感じ・w
ただし、です。ここ大事。
DTI SIM は現状では、余ったデータの翌月繰り越し、そして、高速モードと低速モードの切り替え機能がありません。
先に述べたよう、フリービットはシロートではなく、実績も既にあるのです。
データ繰り越しに関しては、どうかな.....とは思いますが、特に、“高速モードと低速モードの切り替え”機能に関しては、あ・え・て、設定していないかも、です。
フリービット田中社長のインタビューを読んでみたのですが、獲得すべきユーザー像をギンギンに決め込んでいる印象を受けました。
低速モードと高速モードの切り替え機能とか、切り替えのための専用アプリの有無とか、いろいろディティールを指摘してくるような層はハナから相手にしていない可能性が高いかも....。
スレた客は、相手にしない、的な。
さらに具体的には、あくまでもメイン端末は、3大キャリアを使っていて(ガラケー含む)、予備・サブ・保険的に格安SIMが気になっている層がターゲットみたいな感じでしょうか...。
キャリアからMNPしてきて、メイン回線化しようとする顧客はあまり期待していない様子。
Ad.
もちろん来てくれたら嬉しいけれど、実質、昔ながらの“2台目用”というコンセプトがメインというか....。
そもそも、高速モードと低速モードの切り替え機能は、1GB = 1,000円が相場の時代に、少しでも不便なきように....とIIJmio が率先して導入したシステムだったはず。
フリービット田中社長のインタビューでは、ドコモの卸値も相当に下がってきたわけで、既に格安SIMを取り巻く環境は大幅に変化している、と。
となれば、です。
回線スピードの切り替えシステムとか、専用アプリとか、当然、コストが掛かるわけでして、あえて採用しないことによって、“最安値”を実現する、という考え方もあって良いわけですね。
あと、従来、業界最安値を標榜してきた、DMMモバイルですが、DMMモバイルは、L2接続ではありません。MVNEはIIJmio。IIJmio にお布施は払っているわけです。
一方、DTI SIM の親会社たるフリービットは、業界第三位のバックボーンを自称する、MVNEでもあるわけです。
知名度の部分では、DMMのそれには遠く及ばないものの、実際的な“激安化へのポテンシャル”といった面では、フリービットに分があるとしていいのではないでしょうか?
しかも、DTI SIM は、有名タレントをメインキャラに設定したり、CF流したりの“マス・マーケティング”は、当面しないと明言しちょります。
マイネオが起用した、有吉とベツキの年間契約料は一体幾らだったのか? 格安SIM業者の純益なんて簡単に棄損させちゃうはず....。NifMo が沢尻エリカに支払った金額だって、決してお安くはないはず.....。
タレント使わないとか、IIJmio に似ていますね。
んで、DTI SIM が採用したマーケ戦略は、フリービットの子会社にウェブのマーケ会社もあることだしで、ターゲット層に対して、ギンギンにコンテンツ・マッチングするよう、広告配信するというもの。
怪しいデザインの広告も、あくまでも仮想ターゲットを想定した上での戦略みたいです。
ここに組み合わされるのが、“先着5000名様に限り、半年間、3GBプランが無料”ってなキャンペーンですね。
先着。限定。無料。
ワタクシも弱いです、このテのフレーズ・www
きっとこのキャンペーンは、ずーっとやるのでは? とワタクシは予想しているところ。
ただし、ユーザー数が増えて、通信スピードが極端に低下しないよう、Webへの出稿は、緻密にコントロールしている雰囲気が既にあります。
今なら先着5000名様っていう広告を出さなければいいわけ。
何より多数派が気にするのは、表面的な価格、そしてスピードテストだと思うわけです。
安いし、速さはキープできているし、それで何の問題あるの?
ってな戦略だと思うわけであります。
IIJmio / DMMモバイル勢、あるいはmineo(マイネオ)が用意している、細かなSIMの“機能”に関しては、ハナから無視している可能性が高い。初心者は、よく分からないのが実情だろうし。
何より、そもそも格安SIMなんだから、「DTI SIMってのが、一番安いらしいよ。しかも、半年間、タダみたいだし」って、口コミでは最強フレーズでありましょうぞ。
ということで、『DTI SIM』、ソートーに練ってから立ち上げたブランドと感じます。
So-net の『0 SIM』と比べたら、DTI SIM は断然、直球勝負で好印象です。
ただし、現状で、スレたワタクシが入るか? と問われると、3GBプランとか5GBプランの場合、絶対に入りません。
マイネオ、一択です。
メイン回線用のSIMとしては、絶対に選ばない。
ただし、です。
サブ回線用としての、10GBプランだと、チト、ビミョーですね。けど、それでも、低速モードのある、DMMモバイルを選ぶかな.....。
いや、どうせ2000円以上払うのなら、WiMAX 2+ のモバイルWi-Fiルーターがベストでしょうか。
あ、そだ。
そもそもワタクシのようなスレたユーザーは、ハナから相手にしていなかったんだっけ....ということで・www
とりあえず、いぢょ!
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