2016年1月21日木曜日

『シンプルに考える』森川亮 ダイヤモンド社 をリアル書店で立ち読みしてみたっ!


ワタクシ的に、2015年後半、かなり、ムムムと思ったことがふたつあります。

ひとつは、Android 6.0 Marshmallow へとアプデを果たした、Nexus 5が、何の痛痒もないどころか、Android 5.0時代以上に快適に動いていること。

二年前の端末にもかかわらず、最新のNexus 5X と較べて、決定的に劣る要素を素人的には見いだせなかった.....。

もうひとつは、楽天が、最新のHTC Desire 626 を、かなり長く、“半額”の約1万5000円にて販売したこと。楽天モバイルのSIMとのセット販売が前提でしたけど、そのSIMもいつでも解約可能な、データ専用SIMでOKだったのでした。

以上、ふたつの“個人的な事件”でして、ワタクシは、スマホも行くとこまで行ったな......とシミジミしたのでした

さらに年が明けると、iPhone 6s / 6s Plus の大減産の噂も......。

世界経済の減速、というのもありますけれど、何よりハード的にもソフト的にも、かなりの“終着点”に達したからなのでは? と思ったりします。

そもそも特にスマホの場合は、ハードがどうした、OSがどうしたというより、アプリをポータルとする各種クラウド・サービス側に本質が移っているのでありまして、さらに定番アプリは既に決定済みの雰囲気が強い.....。

んで、そんな定番アプリを眺めれば、我が国では、『LINE』の存在がデフォ。しかもスマホに於いてのポータル化しちやっている。好きだ嫌いだといっても、デフォになっちゃったのだから仕方がない.....。

PCとスマホは何が違うのか? と問われた場合、“スマホはメッセンジャー・サービスがポータル化しちゃっている”という点が大きい。

しかも、2015年、北米で最も伸びたアプリは、フェイスブックから切り離された『Messenger』だったのでした。これもきっと偶然ではないぞ、と。

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ということでワタクシ、LINE の立ち上がり当初のインタビューとか読んでみたのですが、技術的には、やっぱり決してイノベイティブではない.....。

他にも資本力と技術力がある企業は、たーくさん存在していたわけで、『LINE』のデファクトスタンダード化は、偶然、たまたま、そして必然だったように感じられたのでした。

んで、冒頭にも述べたよう、ハードとしてのスマホはかなりの終着点を迎えた印象なわけですけれど、ではその先に何かがあるのか? と問われると、ワタクシは実質、無いのでは? と考えているところ。

あくまでも仮説ですけど、一種の“行き止まり”

すると、何が起こるか? と言えば、本格的なリワインド。巻き返し。あるいは再構築。

スマホ以前に存在していたものたちが、スマホを出発点・起点として、再構築されてゆくということ。

たとえば、今のところ、スマホもタブレットも同じOSで動いていますけれど、そういった要素さえ再構築されてゆくかも。タブレットはただのモニタで良いのでは? とか。

もちろんテレビもしかり。

もう既にテレビのHDMIにブっ挿す、様々なハードウェアも出ているし、各種サブスクリプション・サービスも存在しているのでは? とも感じられるのだけれど、じつはそれらは、まだリワインド前のシロモノかもしれない.....という仮説。

動画の場合は特になのですが、ボトルネックになっていたのが、通信キャリアのデータ料金の高さにあったと思います。

ですが、日本の場合は、25歳以下は、もれなく10GBってな時代に突入ですわ。10GBです。

帯域の効率化のことを考えれば、これが近いうちに20GBになっても、あんまし不思議ではないような気もするわけです。

あるいは、現状の10GBとハードウェアだけで考えても、若年層のテレビ離れが加速するのは間違いないところでしょう。

となれば、いわゆる既存のテレビギョーカイにも、さらなる影響を与えるのは必至.....。

PCの再構築も、Windows 10 で、タブレットとしても使えます的な世界が“次”ではないのかもしれない、と思ったり。

つまり、過去からスマホを見るのではなく、スマホから過去を見るみたいな感じ。

過去からスマホに至って未来を見るのではなく、スマホを持った手で180度振り返って過去を遡るのが未来なんだよ~、的な。

こんな妄想しつつ、いつもの本屋に立ち寄ったら、ずーっと平積みされている一冊の本が目に入りました。

ちょっと前までLINEの社長だった、森川亮氏の『シンプルに考える』

表紙は知っていたけど、ずーっとスルーしていたのだけれど、ついに手に取った、と。

文章量は、ライトウェイトなので、ここはシンプルに立ち読みさせていただきました・笑

まあ、コモディティ化してゆくスマホのユーザー像をイメージしつつ、彼ら彼女らの願いにシンプルに回答した結果がLINEなのだ、と。

でも作った当初は一億人を超えるユーザー数になるとは夢にも思っていなかった、というのは本音だと思います。

ちなみに、森川氏は、スマホから再構築が始まるのだ、なんつー、妄想入った事は、一切語っていないので念のため・笑

なるへそと思ったのは、そもそもハン・ジャパンは、PCのオンラインゲームのメーカーであって、既存のPCゲームの利益性を気にした結果、ガラケーゲーム市場では、グリーとかDeNAとかの後塵を拝した苦い思い出があったそう。なのでLINEの場合は、ゼロからスマホ用のアプリを企画したそうです。

逆にグリーとかDeNAとか、スマホシフトに乗り遅れたりしたわけですね。ガラケーで大儲けしていたせいで。

端末メーカーは自社製品による顧客の囲い込みばっかり考えているし、キャリアも同じ。無料通話なんて、もっての他だし・笑 

Google はAppleとの諍いがあったし、ポータルはスマホでも“検索”で当たり前ってフツーは思う。けど、どうもスマホはそうではなかったみたい、と。

Facebook は比較的ニュートラルなポジションにいたけれど、PCのフェイスブックをどうスマホに移植するか?ってな発想だったわけ。

そもそもフェイスブックは媒体特性的に、若年層には今後も受けは良くないだろうし.....。

総じて、ゼロから、多数派のスマホのユーザーが何を求めているか? という立ち位置では無かったということ。

まあ「シンプルに考える」ことがいかに難しいか、なわけですけど.....。

あー、今回もとりとめなく、大変失礼っ・笑



とりあえず、いぢょ!

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