2016年1月23日土曜日

『IIJmio』 100万回線突破っ!攻めと同時に守りも必要な段階に突入ですな。【格安SIM】


格安SIMの『IIJmio』が、2015年末で、ついに100万回線突破ですと

2015年の年初より目標として明言していた数字だけにおめでとうございます。



ただし、ギョーカイ第二位の老舗でも、まだ100万回線なのか.....というのが素人の印象です。

確か、MVNO全体では、400万回線くらいに達していて、かなりのボリュームには成長してはいますよね。けど、各種メディアが結構、騒いでいる割にはメジャー化はこれからなのかな、と。

ここで、IIJmio が発表している、100万回線までの道のりグラフをば。



端的に言って、2014年秋口からの伸びが目立っています。

このタイミングが何かあったのか? と言えば、IIJmioが率先して、1GBプランを同額にて、2GB化したというのがあります。

さすがに月 1GBだと足りないけれど、月 2GBなら、通話付きのメイン回線でイケちゃうかも.....というユーザー層も増えたことでしょう。

ただ、この“2GB化”、1年ちょっと前のオハナシなんですよねー。ついこの間のオハナシでもある。

んで、です。

IIJmio は、翌年2015年4月1日から、2GB → 3GB化 しました。

IIJ内部でも「時期尚早」という声も少なくなかったらしいですけれど、あえて断行した、と。

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じつはワタクシも、2015年4月からIIJmio ユーザーになっています。結果として体験したのは、混雑時間帯での露骨な通信速度の低下です

体感速度的には、そんな大騒ぎするほどのものではなかったのですが、スピードテストしてみると、「やっぱり遅すぎぢゃね?」的な期間は長かった(長すぎた)と思います。

けど、グラフを眺めると、伸び率は、4月以前とほとんど変わらないわけです。

ここで大切なのは、“使えるようになると、人は、ギリギリまで使うようになる”ってことでしょうか。そもそも月 2GBってのが、少なめ.....というのはあるったにせよ。ユーザーの伸び率は予測可能だったわけで、利用率の増加を読めなかったってことでしょう。

んで、2015年に入ってから、月 3万人程度で順調にユーザー数を伸ばしていった結果、年末には、100万ユーザーを達成した、と。これは法人も含んだ数字ですが.....。

ただし、個人的な印象としては、天下のIIJにしては、ユーザーの伸び率が一定すぎるのでは? という印象なんですね、これが。

その理由も考えてみます。

まず、楽天モバイルの存在

端末のラインナップが拡充してきた、2015年2月から、明確にユーザー数を伸ばしています。

楽天モバイルが発表しているグラフなどを検討するに、本田圭佑をCF投入した夏以降は、IIJmioと肩を並べる、月 3万人ペースで伸ばしている可能性があります。

さらに、年末のXperia J1 Compact やHTC Desire 626等の“半額セール”。結果、新APN の通信スピードも露骨に遅くなっているしで、月 3万人以上、契約を伸ばしても何の不思議もないぞ、と。

これからの春の商戦、間違いなく、楽天モバイルは仕掛けてくることでしょう。乞うご期待。

あと、mineo(マイネオ)

2015年9月からドコモ回線による新プランをスタート。しかも9月、10月に新規契約を結ぶと、半年以上、基本料金的な800円が割引きという太っ腹キャンペーンを開催しました

9月だけで、ドコモ回線(Dプラン)は、約2万回線の契約があったそう。マイネオの中の人にとっては、期待を下回る数字だったみたいですけれど、2万は2万。

10月は認知度も上がり、駆け込みも増えたでしょうから3万契約は行ったのでは? と。

これら、楽天モバイルとマイネオの存在をIIJmio は無視できないはずだし、IIJmioの数字にも少なからず影響を及ぼしているはず。

あと、格安SIMのことをちよっと勉強すれば、DMMモバイルの親回線が、IIJmioであって、各種サービスともに、ほぼ共通でありながら、DMMのほうが安いってのも分かるはず.....。

ブランドイメージとして、DMMってどうなの? ってのはありますが、格安SIM慣れしちゃった今のワタクシとしては、「安いし、DMMでいいや」ってな感じが正直なところです。こういう人も増えているはず。

さらにauから端を発した、2016年の学割。学割と称しつつも、“25歳以下”ならもれなく適用されちゃう新料金プラン

実質、もれなく月 10GBざんす。

「だったら、格安SIMからキャリアへとMNPしようかな」という人も発生しますね、絶対。

ということで、ギョーカイをリードするIIJmio ですけれど、ライバルは結構強力だし(特にEC母体の楽天モバイルの存在は、その認知度の高さも含めて不気味....)、キャリアの存在も座視できなくなってきたはずです。

なので、100万回線突破記念と称して、何らかの特別プレゼントはあってしかるべき、なのでしょう。

これ以上、価格を下げるってのも、どうか、だし。

価格そのままでデータ容量を上げれば、相当、通信スピードが厳しくなりそう。ひいては、さらにドコモから帯域を仕入れなくてはならず、利益率低下を招くのは必至。

ということで、ワタクシ的にはIIJmioは大好きなのですが、状況は、結構、予断を許さないのでは? とか感じているところ。

とりあえず、いぢょ!

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