2016年1月8日金曜日
iPadアプリで2015年一番人気は『LINE for iPad』。“スマホファースト”具現化、その中身!
Apple がオフィシャルで発表しているアプリ人気ランキング。
2015年度 iPad 無料部門での堂々第1位は、『LINE for iPad』でした~。
2位が、かの無料化された Microsoft Excel ですから、スゲーっすね、LINEって。
ただし、お恥ずかしながら、ワタクシ、iPad 版のLINE の存在を知りませんでした・笑
んで先日ワタクシ、『スマホファースト』なる言葉を題材に、本ブログで書きました。
ここで大切な概念は、確かにスマホはコンピュータの一種だけれど、PCとかタブレットとかの延長線上には無いんだよ、ということでした。
コンピュータの進化の歴史に於いては延長線上にはあります。けど、メディアの基本特性に関しては、同じOSで動いているはずのタブレットと比較しても、一線を引く存在なのだ、と。
リニアに繋がっていそうな感じがありますよ? もちろんそういう捉え方もできる。
けど、スマホはスマホで、文字通り一線を画する“特別な存在”なのだ、という捉え方であります。他と混ぜて考えちゃダメっちゅーか。
たとえば、アスキーってメディアがありますよね?
で、2015年に紙の週アスは実質廃刊となりました。残念っ。
PCの誕生、インターネット・バブル、そして各種スマホバブルといった具合に長らく続いていたアスキーですけれど、実質、スマホバブルの終焉とともに......ということでしょう。
週アスがどうこうというより、2015年が節目であったことの、ひとつの“象徴”だったか、と。
次にYahoo! Japan。経営陣が若返りして勢いありそうな雰囲気は漂っています。そして掛け声のひとつが『スマホファースト』。ここでもスマホファースト。
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しかし、いまいち、迫力がないと感じるのはワタクシだけでしょうか? もちろん個別のスマホ用アプリは頑張っているとは思いますけど.....。
ワタクシ的には、スマホファーストの概念と、従来的なIT企業とは利害を喰い合うものと考えています。PCのソフトウェア販売・流通からはじまったソフトバンク。現在は、国内での通信キャリアとしての収益が大黒柱......。
Yahoo! Japan の決算は、ソフトバンクとの連結ですし、ソフトバンクモデルの収益を本質的に損なうようなプラットフォームは運用しにくいはず。
ここで、LINE のトーク(メッセンジャー)とIP電話機能を思い出してみます。
キャリアメールによる囲い込み、そして、通話料収入とかにダイレクトに影響するわけです。
あと、Yahoo! そのものが“検索”から始まったビジネスモデル。当初は、人力で検証しつつ、カテゴライズしてゆくという、今では信じられないような仕組みだったわけですが......。
んが、です。スマホの場合、決して“検索”機能がポータルとはなっていない.....。PCでは相変わらず国内最強ポータルとしていいでしょう。しかし、スマホではそれが通用しない。
ここもスマホとPC との決定的な差でございましょう。
では、スマホ経由の場合、どこからネットへと多数派はリーチしてくるのか?
もちろんブラウザでもありません。明らかにメッセンジャー、特に国内に於いてはLINE一強なわけです。
似たようなケースでは、Facebook。本体アプリから、メッセンジャーをわざわざ切り離した結果、北米に於いては2015年、最も伸びたアプリとして、『Messenger』が存在しているわけです。
ザッッカーバーグくんも、若くともPC育ちの人ですから、スマホ時代に突入して、FBをどう運用してゆくか? について試行錯誤していたのは明白なわけです。
明らかに最初は、PCの機能をアプリに全部詰め込もうとしていたでしょ? しかもブラウザベースだったから、めっちゃ評判悪くて、ついに、大枚はたいてネイティヴ・アプリ化したのも、つい先日のこと。
さらに、FB本体から、メッセンジャーを切り離した、と。ザッカーバーグくんのアイデアではないのかもしれませんが、ついにFBも“さらなる金鉱への入り口の鍵”を見つけたといった印象です。
ちなみに、巨人Microsoft が明らかに出遅れてしまったのも(なんか追いつけないかもね...)、トップたるゲイツさんが、あまりにスマホを超ナナメ上から俯瞰していたせいだと思います。
では、かのJobs が神のごとく、今を予感していのたか? というのも甚だギモン。
まず、i-mode がボロ儲けしてて、日本のケータイが、超進化していっているのは横目で見ている。
i-mode のビジネスモデルを、もっとグローバルに展開して儲けるのにはどうするか? くらい、フツー考えるのでは?
一方で、キーボードを排した、タッチパネル方式の新しいUIのネット端末、つまりタブレットの開発をAppleは、iPhone に先駆けて行っていたわけです。
PCに縁遠い、若年層とか、高齢者にどうリーチして商機を拡大するか? も経営者が考えるべきことでありましょう。
PCと比較して貧弱なパワーのプロセッサーを使って、目的を達するには、専用アプリが不可欠であって、だったら、アプリ流通を完全支配下において、アプリ販売の上前をハネることで、ごっそり儲けちゃおうとか。i-modeまんまですけど・笑
んである日、タブレットのUIの試作品をイヂっていたJobs さんは、閃いたわけです。「おっ、これだったら新世代携帯電話できちゃうかも」。
iPhone発売から4年も経って、iPad がデビューしたのは、Jobsさんの作戦なんす(これ事実)。
あくまで順序は、タブレット → スマホ。
んで、Apple が提供する各種クラウドサービスはどうでしょうか? iTunes にしたって、これも音楽流通業の置換でしかない。
なので実は、Apple が今の時代の“本質”でもないのであります。
確かに、最新2106年のスマホ販売ランクでも、我が国ではiPhoneがドミネート状態です。他は、Xperiaが下位にチロチロしているだけ......。
けど、そんなiPhone でさえ、明日からiPhone ではLINE が使えなくなる、となったら日本全国のキャバ嬢は、iPhoneを速攻で捨てることでしょう。これ、ほぼ間違いありません。つまり、スマホ時代、クラウドサービス時代の“本質”はそこにあるのです、と。
んで、スマホ用アプリのLINE の中には、Call やスタンプショップはもちろん、グルメ予約とか、MUSICとか、バイトとか、ニュースとか、ライブとか、ゲームとか、各種専用アプリが用意されているものとか、2015年にローンチしたばかりの新サービスも含めつつ、すべてがシームレスにユーザーがリーチできるよう、UIは工夫されているわけです。スマホ用アプリは....。
んで、今回の本題、『LINE for iPad』はどうか?(← 遅っせ~っ!)
個人的にはビックシしましたわ。
助平心まったくなし。『トーク』機能だけ.......。
ま・さ・に、スマホファーストとはこのことか、と。
もちろん対費用効果あってのことですけど、「こっ、ここまで割り切れないよね、フツー」てな印象。
LINE、やっぱりスゲーな。
とりあえず、いぢょ!
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