2016年1月6日水曜日
2016年。『スマホ・ファースト』という言葉の意味。PCとスマホは既に“別のメディア”
『スマホ・ファースト』という言葉があります。
なによりもスマホ、他のネット接続機器は後回し、という意味にワタクシ的には捉えております。
どちらかというと、「PC・ファースト」の概念が強い人が多いので、それに対するアンチテーゼの意味も強いようにも感じられます。
あまりにコモディティ化したせいで、PCの存在が薄まりがちだけれど、スマホファーストの時代となっても、“PCに対する各種リテラシー”の差が様々に影響を及ぼしていると個人的には思っているところ。つまりPC、とても大事。
なので、スマホ・ハーフ、PC・ハーフぐらいで丁度いいのでは? と思っているのだけれど、あくまで世の中は『スマホ・ファースト』のご様子。
他に、タブレットも存在しているし、日本の場合、まだガラケー・ユーザーが四割もいたりする。それらのスマホとの本質的な違いも気になるところ。
何より昨今、iPhoneもAndroid勢もハードウェア、ソフトウェア共に、かなり成熟化してしまい、ことAndroidに関しては、PCと同じく激安化の一途を辿っている。数年前のような「行くぜ、おらー」的な勢いは、かなり減衰しているようにも感じられる。
PCが来た道をスマホも辿っている印象。コモディティ化が進んでいるわけで、果たしてそんな過渡期にあって、今後も『スマホ・ファースト』という概念は通用するのか?
んで最近、いわゆるギョーカイ側のスタンスから眺めたほうが分かりやすいのでは? とフト思った次第。可能な限り数多くのお客さんがリーチして欲しい立場にあるということ。
そうなると答えは案外、簡単かも......。
常に持ち歩き、常にネット接続が可能。しかも最大多数派が所有する。ゆえにスマホ・ファースト。以上・笑
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逆に、出かける時とか、「持って行こうか、どうしようか?」と思案するようなシロモノは、“ファースト”の称号は与えられない。能力がいかに高かろうと。
そう考えると、じつは、タブレットとPCの特性は似ている。タブレットはスマホと同じOSで動いているから分かりにくくなっているけど、ことモバイル&ネット接続の能力から眺めれば、スマホとタブレットは“別物”くらいに(思考実験的には)捉えたほうが良いかも。
2015年、AppStore のランキングでiPad用アプリは、Microsoft社製が上位を占拠した。Excel/Word等の無料化が威力絶大なれど、なんとなくタブレットの本質的なキャラを象徴しているのかも....。
またスマホは昨今、大画面化が進んでいるけれど、いいとこ6インチ程度であって、タブレットやPCと比較すれば、“狭い”。情報の表示が少ない。ソフトウェアキーボードによる文字入力も決して効率的とはいえない。
特にPCとの違いで顕著なのが、スマホはアプリ主体ということ。PCの場合、ネットに接続するための窓は(ほぼ)“ブラウザ”のはず。一方、スマホは全体の7、8割がアプリ経由でのリーチとなっている。
PCとタブレットの違いとは何か? と問われた場合、ブラウザとアプリの使用比率の違いと捉えることもできるのかも。
ここで大切になってくる概念は、クドいけど、スマホとPC は全く別物のメディアだ、くらいに極端に捉えること。
たとえば、日本の場合、PCでブラウザを立ち上げると、Yahoo! Japan がデフォになっている人が多数派のはず。
Googleをデフォにしている場合も、ようは“検索”がデフォになっているというだけのこと。
ではスマホの場合はどうか?
日本に於いては、メッセンジャーとしてのLINE 。ダントツでしょう。
iPhone アプリに関しては、Facebook アプリよりも、FBのメッセンジャーのほうがDL量は多かったりもする。ただし、その数は、LINE ほど圧倒的ではない。
ここで問う。アナタは、PCでLINEを使うか?
しかも、日本人が日常的にスマホで使うアプリの種類は、たったの8種類程度らしい。
たったの8種類.......。
ここで、Appleがオフィシャルで発表している、2015年アプリランキング、iPhoneの無料版を確認しつつ、多数派が日常的に使っているだろう、8種類を推定してみます。
トップと2位は、LINE と LINE MUSIC でした。
LINE MUSIC 圧勝。AWAは下位。
あと、6個だけど、多数派は2個くらいがゲームかもしれないと勝手に予想。
ディズニー・ツムツム(これもLINEだわ)、Q.、モンスト、モンハン、パワプロ、ねこあつめ、GoW、キャンディクラッシュ...... あたり? あと有料ではマイクラか。
動画ではYouTube がやっぱり鉄板。これでもう5個なんですけど~。
ニュース系暇つぶしアプリでは、やっぱり、Yahoo! ニュースが鉄板かな。これで6個.....。
んで、SNS系の鉄板たるツイッターと、インスタ加えると、もうこれで8個満了~。
他にも強そうなアプリを並べると、メルカリ、Google Maps、Google検索、Amazon、FB、FBのメッセンジャーとかもあるし.......。
既に、かなり強力な布陣だと思うのですが、それ考えると、これから新型アプリでユーザーへと喰い込むのって、ソートー厳しいのでは? と推測もできるわけです。そもそも人が管理できる能力って、7とか8とか昔から言われている。つまり、これからも増えることはない、はず。
PC と タブレットは、機能としてカブる傾向があるので、どっちがエライか? みたいな議論は、多少、意味あるのかもしれませんが(Win10が話を余計ややこしくしているけど、きっとそこには本質はないような気が....)、PC とスマホ、あるいは、タブレットとスマホとでは、既に“別物のメディア”に進化しているので、較べても意味がないのかもしれません。
ワタクシの場合も、PC側からみて、スマホはあれも出来ないこれも出来ないとか捉える傾向があるのですが、そういう概念は捨てたほうが良いかも、と思うわけです。
逆に、スマホを眺める場合、「PCもタブレットも持っていない、スマホだけの人がどう発想するか? 行動するか?」に思いを馳せたほうが、正しく捉えられるかも、という次第。
特に、既に、“プラットフォームとしてのLINE”の地位は、国内では盤石でしょう。
“メッセンジャーアプリとしてのLINE”とか、“無料のIP電話としてのLINE”とか、すべてを統合したLINEのことであります。
実際、LINE は各種専用アプリをリリースしているけれど、すべては、『LINE』からリーチできるようにも配慮されているわけで......。
あ、さて。
今回も、果てしなくとりとめないエントリーで申し訳ないところですが、『スマホ・ファースト』で、やっぱり世の中は当分回ってゆくみたい、ということで.....。
なので、PCで効率的に行っている事を、わざわざスマホですることが「スマホ・ファースト」ではないのですね。そこのところ、どぞ、夜露死苦・笑。
とりあえず、いぢょ!
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