多数派に対する認知度の高さという点で、楽天モバイルと双璧をなす、『AEON(イオン)モバイル』。
2016年2月26日から、独自ブランドの格安SIMの新規提供が始まりました。
イオンモバイル、全国の総合スーパー、イオンのリアル店舗にて、スタッフとの対面にて契約できるところが第一の魅力。
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そして価格的にも、月 4GB = 980円という、低価格の新基準を引っさげて登場しているところも魅力となっています。
新生イオンモバイルがスタートとして、一ヶ月ちょっとが経過していますが、この“4GB = 980円”という新相場に追従してきた競合格安SIMベンダーは皆無.....。
果たして、イオンモバイルは価格面で、本当にお得なのか?
ここでは、mineo(マイネオ)と比較することで、“真のお得度”をジャッジしたく存じます。
んで、早くも結論、です・w
マイネオのほうが実質、安いです。
マイネオの月 3GBプランは、900円。
そして、ここに2015年12月からマイネオが開始した『フリータンク』から、1GBを無料にして引き出せば、月 4GB = 900円。
はい、以上、マイネオの勝ち。
ちなみに、フリータンクという仕組みは、マイネオのユーザーが、個々の意志にて、マイネオが設けたフリータンクへと、ジブンがいらないデータを寄付する仕組み。
そして、“データが欲しいユーザー”は、そのフリータンクから、無料で、月 1GB、引き出せる仕組みなのです。
つまり、預ける人よりも引き出す人が多かったら、データを引き出すのは不可ともなる仕組みなわけですが、フリータンク開始以来、かなりのデータがフリータンクにはプールされ続けています。
これを書いている、2016年4月初旬の段階では、データ蓄積量は、12テラバイト。
凄いですね。
また、マイネオの中の人は、フリータンクのシステムが上手く働かなかったら、マイネオ自ら、データを補充するつもりだった.....と述べています。
マイネオの真意としては、ユーザーフォーラム『マイネ王』に参加するユーザーをひとりでも増やして、マイネオに対するロイヤリティを高めたいのでしょう。
また、マイネオが、単純に、月 4GBを新相場に設定しなかったのは、とても賢いと思います。
理由の第一は、スマホのデータ使用量、月 3GBまでの人が全体の約60%を占めているとされています。
なので、ほとんどの人にとっては、月 3GBで十分なのです。
逆に、月 3GB以上使う人は、ガンガンに使うタイプであって、4GBでは、そもそも足りないケースが多いみたい.....。キャリアの場合でしたら、毎月7GBを使い切っちゃうタイプの人たち。
さらに、マイネオの場合、“低速モード”は、使い放題。
具体的には、バースト転送機能付きの、下り 200kbpsですが、ワタクシの場合、この低速モードにて、毎日、LINE MUSIC を聴きまくっています。
1日で、200MBとか平気で消費しています。
イオンモバイルも、マイネオと同じく、バースト転送機能付きの低速モードが設定されています。
ただし、直近三日間で366MBまで、というデータ制限が設けられています。音楽配信サービスで聴きまくったら、簡単に“規制”が入ります。
LINE MUSIC で1日 200MB なんて簡単。これに30日を掛けると、6GBです!
マイネオの場合、ここに高速モードの3GB + 1GB = 4GBが加わるわけです。
イオンモバイルの4GBプランの場合、高速モードが4GB。低速モードでは理論的には月 3.6GBの使用が可能。トータルで、理論的には、7.6GB。
マイネオと比較しなければ、イオンモバイルもかなりお得なんですよ。
けれど、直近三日間のトータルを366MB 以下にし続けるってのは、高等テクですから、実際問題、マイネオの低速モード使い放題とは、使えるデータ量は天と地と申せましょう。
またイオンモバイルの大きなマイナス点として、高速モードと低速モードを手軽に切り替えることができる、専用アプリが存在していないというのがあります。
イオンモバイルの場合、ウェブブラウザ経由での切り替えとなってしまう......。
単純、イオンモバイルは、専用アプリ開発・維持管理に関しては、ケチっているだけなので、 用意されていない分、割り高と捉えるくらいが良いでしょう。
さらに、イオンモバイルは、プラン変更等、ウェブ上での利便性が未整備なのが現状のようです。格安SIMに慣れてくれば、いちいちリアル店舗へ訪れて待つのも億劫になってくるでしょうし、サービスセンターへ電話して待たされるというのも同様のはず。
イオンモバイルは、MVNEたる、天下のIIJmioとの関係性も決して短くはなく、独自ブランドのSIMを売り出すための準備期間も短くなかったと予想されます。
人気のブランドのくせして、妙に“未整備”な面が目立つのも、これきっと、ケチが原因だと予想されます。必要な初期投資をギリギリまで絞っているのでしょう。
きっと、会社の体質が深く関係していると予想もでき、そういう企業風土って、簡単には変わらないことでしょう。
※ 楽天モバイルの三木谷社長も、初期投資に関しては、すっごく用心深いというか、ケチというか、臆病なのが、楽天モバイルの様子をウォッチしていると伝わってきますねぇ。
逆にマイネオの太っ腹ぶりに関して、同業他社は、「お金もち過ぎ....」と口あんぐり、となっていると予想します。
ただし、イオンモバイルの優れた注目点が他にもあります。
それは、低容量プランでも複数のSIM(トータルで三枚)を組み合わせることができる点。
MVNE のIIJmioは、10GBプランからでないと、複数SIMを持つことができない.....。
大して使っていないけど、SIM刺さっているタブレットがあると便利、みたいな方に、ぜひご注目いただきたいプランです。
まあ、知名度では、楽天モバイルや、イオンモバイルには遠く及ばないですが、だからこそ、本当のお得が、マイネオにはあるのかも.....と捉えるのが吉だと思いますよーん。
とりあえず、いぢょ!
【追記 2016年4月9日】
ワタクシが、NifMo → IIJmio → mineo へと至った、マイネオのコスパ最強“10の理由”を書きました。ぜひ。
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