先日、成城石井の3パックで180円くらいのブランド納豆をば食してみました。
んで、以降、いろんなメーカーの“比較的お高い”納豆を食べ比べ続けたのですが、結局、納豆の場合、“仕入れ”で売値はある程度決まってしまうと思ったわけです。
国産かつ遺伝子組み換えではないのが大前提。さらに、原産地(道・県名)を明記しつつ、大豆の品種を明示していたりすると、どんどん価格が跳ね上がる、と。
味も含めてなのですが、成城石井が、ボっているわけではないかもね、と。
そうそう、納豆に付属するたれとカラシが無添加を謳っていたりすれば、尚更。
納豆は加工食品。しかし、ほとんど原型を留めているのも特徴。納豆菌の種類とか、工場の違いとかの差も出にくいはず......。
なので、他の加工食品と較べても、原料の差が、価格差にダイレクトに反映されやすいのでは?
一方、格安SIMショーバイ。
MVNO各社が、ドコモから仕入れている帯域の卸値は、同額(のはず)。
かつて、日本通信が、NTT系のNVNOに限って、割安に帯域を卸しているのでは? などの疑義を唱えて、ドコモを訴えた.....などというこがありましたっけ。
ここでは、基本、同額としましょう。
となれば、です。
ユーザー数と、その使い方によって、MVNO が仕入れなくてはいけない帯域量というのは自動的に決まってくるのでは?
仕入れをケチれば、特に混雑時に、ユーザーは激遅環境になってしまいますし、逆に混雑時でもハイスピードのままであり続けるには、かなり余裕をもった帯域を仕入れる必要がある。
ケチり過ぎれば、ユーザーは離れていき、逆にリッチに仕入れすぎると、ユーザーは喜ぶかもしれないけれど、MVNOの利益は吹っ飛ぶ、と。
なので、塩梅、さじ加減、バランスがとても大切。MVNOの腕の見せ所。
しかし、です。
昨今どうも、MVNO各社の動きが、日本通信化しつつあるケースも.....。
具体的には、下り3Mbpsくらいスピードが出ていれば、多数派の格安SIMユーザーは、満足するのではないでしょうか?
ただし、特に昼の混雑時には、ほとんどの格安SIMが、下り 1Mbps を下回るのが現実。それでも体感的には、不便を感じにくい格安SIMが多いのも事実.....。
なので、昼のピーク時に、ドコモ本体回線なみの、10Mbps以上が出ているというのは、格安SIMギョーカイの基本の仕組みからすれば、不自然となります。
具体的には、FREETEL、ですね。
かつてNifMo(ニフモ)は、サービス開始当初、爆速をマークし続け、一部マニアの話題をさらっていました。
ワタクシ的には、宣伝予算と捉えて、わざと無駄に帯域を仕入れていたと予想しています。
ただし、ニフモは、年度予算を使い果たしてしまったのか、爆速から一転、激遅の期間が長らく続くという体たらくでした。
ユーザーの増加にあわせて、リニアにドコモから帯域を仕入れることが、いかにコストを直撃するのか? を証明したように感じられます。
ここで再び、最近のFREETEL。
昼のピーク時にも平気で、下り 10Mbps とか出てる。あくまでもスピードテスト上の数字でして、ユーザーの体感速度との乖離が指摘されてもいます.....。
さらに、納豆のお話にもどる。
納豆のパッケージに、国産大豆100%を謳っておきながら、じつは北米産の遺伝子組み換えものの大豆を混入させていたとしたらどうでしょう?
その納豆メーカーは、事が発覚したら御用、ですよね?
一方、格安SIMの場合、ユーザーが目に見えるところ、そしてそれ意外でも、“技”を効かせることが、どうも可能なようなのです。日進月歩の通信業界、そのあたりの法整備は、甚だしく未整備ということ。
通信キャリア、及び、MVNO各社の本音からすれば、できるだけデータは使って欲しくない。
使わせない、使いにくくした結果、の典型例が、“直近三日間でのデータ使用量制限”。これは、“明示”はされています。
ソフトバンクのよう、ドコモもauも実質、直近三日間のデータ使用量制限を発動していなかったのにもかかわらず、つい先日まで、それをやっていた.....。
理由は格安SIMベンダーと同じ。ユーザーに使わせたくないから。
使わせないことで、見かけ上の接続率の数字を上げて、ドコモやauの接続率の優位性を宣伝文句に使いたかっただけ。しかも、規制後のダウンロードスピードは100kbpsという、懲罰的な遅さ。
高速データを使い切ったとしても、下り 200kbps を標榜している格安SIMギョーカイも口あんぐりのスーパードケチっぷり。
ドコモから帯域仕入れて、コツコツやっている格安SIMでも、下り200kbpsなのに、MNOのくせして、下り 100kbps以下!
まっ、それが作り笑顔の裏に隠されたマサヨシさんの正義、なのでしょう。
またソフトバンクは、かねてより、格安SIMベンダーが真似し始めた、“添加物入り”通信環境を仕込んできました。
Ad.
画像の圧縮は、かなり有名。あと、時間端によって、YouTubeなどの動画アプリをターゲットとして、接続スピードを落とす、とか。
以上は、ユーザーに明示されていませんから。ソフバンが勝手にやっていたこと。
ソフバンが、2.1GHz帯だけで、やりくりしていた時代なら、仕方ないかも、ですね。けれど、ワイモバを買収して、ダブル倍速LTEとなった以降は、ソフバンの振る舞いは甚だ、ユーザーに対して不誠実でしょう。
ここで、FREETEL のお話に戻れば、「昼の混雑時にすんごいハイスピードが出ているから、ちよっと怪しい....」くらいに捉えるのが、吉。
安すぎる焼肉屋ってヤバイかも.....と訝うセンスと同じ感覚。
また最近、ソフトバンクのダークサイドっぷりを、積極的に真似しはじめた格安SIMベンダーがあるようです。
超人気の、楽天モバイル。
猛烈な勢いでユーザー数を伸ばしているから、というのは理由にはならない。
昨年秋に、自らL2接続のMVNO化したんだから、とっととコスト払って回線増強して、ドコモからユーザー数に応じた帯域の卸しを受ければいいだけ。
何も昼のピーク時に、下り10Mbps出せなんかは言わない。下り 1Mbps弱でかまわない。なぜなら、Around 下り 1Mbps程度出てれば、体感上、ユーザーが不便に感じるケースは少ないゆえ。
けれど、素直にソレをやらないのはなぜか?
マサヨシさんの真似しようとするのはなぜか?
楽天モバイルの場合、単純に利益率を少しでも上げたいってことだけでしょう。
植物性たんぱくをこってり混ぜて嵩増ししつつ、それは“つなぎ”だからと言い放って、牛肉100%ハンバークと高らかに謳いつつショーバイしている、ハンバーグ専門店みたいなものかなぁ......。
私企業なんだから、利益を追求するのは当然。はい、おおせの通り。
だからこそ、消費者は、可能な限り誠実を企業を選ぶ努力をすべき。法整備なんて時代の後からついてくるのだから.....。
あと、名前は失念したのですが、格安SIMの、新しい無制限プランが登場して、ワタクシ自身、期待いたしました。
けど、調べてみると、これも動画アプリを中心にギンギンに帯域制御しているみたい.....。
大体、各種無制限プランに期待するのは、動画でしょう。結局、初期費用払って、人柱になってみて初めて、「動画がダメ」ぢゃ詐欺にも等しい。
けど、その件に関する明示・表示義務はない、と。
立ち食いそばの、小麦とそば粉の比率が非公開で良いなんてのと同じかなぁ.....。
乾麺では、そばと表示しちゃいけないような、そば粉の低比率でも、リアル店舗の立ち食いそばの場合、蕎麦屋を名乗って良いのですとー。
グルテンフリーを実践したいと思って、蕎麦屋ののれんを潜ったものの、出された蕎麦のようなものは、じつは95%が小麦だった.....とか。もともと小麦にアレルギーもっている人だったら、それこそ酷いお話.....。
やっぱり知識で自己防衛するしかない、と。
ということで、話を再び納豆にむりやり戻すと・w
納豆の場合、仕入れる大豆の価格で、ほぼ上代は決定されてしまう。仕入れる大豆とかを誤魔化す余地は法律的にも無きに等しい(のかも)。
一方、格安SIMの場合、ドコモからの仕入れは、横一線(のはず)。
なので利益を潤沢に出そうとすると、データをユーザーに使わせないよう各種工夫をすること、フルスペックとされる付帯サービスから要素を削ってゆくこと、そして、広告宣伝予算を削ること、くらいしか選択肢はない、と言えるでしょうか。
ここでワタクシが皆様にプッシュし続けている格安SIM、mineo(マイネオ)を納豆にたとえるとすると、成城石井の『大粒納豆』を常に定価の4割引で売っている店、みたいな感じでしょうか。
そんなうまい話こそ、信じられない.....かも。
けど、今のところ、本当なんですよ・w
とりあえず、いぢょ!
【追記 2016年4月9日】
ワタクシが、NifMo → IIJmio → mineo へと至った、マイネオのコスパ最強“10の理由”を書きました。ぜひ。
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