2013年6月21日金曜日
「iTunes Radio」とか
既に大きく先行している「Spotify」と「Pandora」の特徴を超カンタンに挙げてみよう。
■ 「Spotify」 独自の超高音質(320kbps)。にもかかわらず遅延ほぼゼロ。2000万曲聴き放題。
■ 「Pandora」 独自のリコメンデーションエンジン「Music Genome」。用意されているのは80万曲だが、そのすべてが自社のプロによる評価を受けたもの。
そもそもストリーミング放送などは世に星の数ほど存在しているわけであって、上の2社がノシてきたのは、他には真似できない(しにくい)、技術革新を伴っていたから......と考えたい。
まず「Spotify」の音質についてだが、iTunes plus のAACで256kbpsに過ぎない点を思い出していただきたい。320kbpsという数字はMP3でも設定可能だけれど、プロの試聴テストによれば、Spotifyのエンコード規格「Vorvis」のほうが音質は圧倒的に上回っているそう。
ちなみに坂本龍一教授によれば、MP3の320kbpsレベルで、やっと「聴けるレベル」とのこと・笑。
音楽好きにはまさにササるし、わざわざ音質の劣る違法ダウンロードに手を出す必要もなくなるということ。
ただし、特に日本の場合は、ティーンエイジャーも含めて、音楽離れも世界最先端のよう。音質がどうしたこうした言う前に、似たり寄ったりの曲ばかりで、もう、わざわざ時間をかけて聴いたりしないよ。たとえ、タダであっても。......... などという層は着実に増えている。
そんな層にもウケるのでは?と思われるのが「Pandora」の「Music Genome」というリコメンデーションエンジン。、誰だって1曲くらいは好きな曲はあるはずで、まずはそれ(シードゲノム)を設定することで、独自の選曲をPandora側が自動的に行なってくれる。
結果アメリカでは、無名のアーティストが世に出るきっかけにもなっており、パンドラのエコシステム内では“ミュージシャンの中流階級”が育っているらしい。またパンドラで曲を発見してiTunesで購入するという流れも一般的になっているそう。
以上、さすがのAppleやGoogleも簡単には真似できないだろう......、という風説も現実味がある。
特にAppleはiTunesで培った各国版権に対する実績(と政治力)で「iTunes Radio」を世界のデファクトスタンダードに仕立てようと画策しているはず。
特に版権が複雑な日本の場合は、まさにガラパゴス島となっているわけですけれど、一応アメリカに次ぐ世界第二位の音楽売上を誇る我が国なので、PandoraだってSpotifyだって目下進出を伺っているわけですし、国内音楽産業も決して彼らに否定的なわけでもない、と。
個人的には「Pandora」のリコメンデーション機能を邦楽を含めたところで早く試してみたいなぁ......とは思っています。
どうも世界は、“餅は餅屋”な方向で進んでいる気がする・笑
いぢょ。
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