2012年7月24日火曜日

「docomo OS」について

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なんか「大きな波」が来ているんですね。間違いなく。

で、この流れは特定の企業とかの問題ではなく、個々人の考え方に帰着するということかな。

そもそも個人的には、ダラダラとFOMAのガラケーを持ち続けてきたわけで、特別にアンチなキモチはなかったし、じつは今もそれほどアンチでもない。なにせオヤヂはもともとdocomoブランドがなんとなく好きなのだ・笑。

ただし、昨年暮れ、Androidスマホ買おうかな~と思いつつ、新しい通信方式たる「LTE」なる言葉を知り、docomoの場合はそれを「Xi(クロッシィ)」と呼称するのだと知った。

テレビの地上波などでもガンガン「Xi」を前面に出して宣伝している。

で、当然、エリアとかどのくらいなのだろ? というギモンが浮かび、当然ネットで調べてみたわけだが、ななんと当時で「環八以内」がせいぜいだった。関東のバヤイ。

「まっ、まじぃ?」

個人的には腰抜かすほど驚いた。というか信じられなかった。

でも世の中にはもっと大きな問題がごちゃまんだし、あいかわらずdocomoは儲かっていて、広告宣伝費もバラ撒いているしね……。

で、今。半年ほど経過し、最新のGalaxy S3で一応世田谷区みたいなところでスピード計測しても、下り3Mbpsとか、5Mbpsとかしか出ていない。もちろん基本的にはXiエリア内。

冷静に考えてこういうのってアリなんすかね? (最大)=あくまでかっこ最大、みたいなぁ・笑。

で、2012年夏モデル。相変わらず素人がチトいぢくっただけで分かるレベルの出来がずらり。というか、商品として売っちゃいけないレベルのものも多いと思う。マジで。

難癖つけているつもりはまったくなくぅ、目の前で起こっている事実が信じられない……って感じなんですよね。

通信品質も破綻しているし、製品そのものも明らかに破綻しているものが多い。

これってもはやショーバイぢゃないですよねぇ……。

docomoショップの人に聞くと、「去年の夏のXperia とか Galaxyに対するお客さんのエネルギーは凄かった」そうですが、今年はGalaxy S3でさえ、様子見から始まったらしい。

知り合いのNTT社員がいきなし発売日前日に夫婦でGalaxy S3を2台、ブチ打ち込まれていたけれど、その時思ったのは、「立ち上がりの動き、あんまし良くないんだ……」ということ。これ、ショップの人の肌感覚とも合っているな、と。

ここで昨年夏にGalaxy S2を購入してみた人のキモチを想像してみよう。

半年後にはAndroid 4.0とLTE対応モデルが新登場。しかもauからは画面サイズを拡大したGalaxy S2がデビュー、と。でもって、さすがにGalaxyなんだからAndroid4.0のOTAすぐ降りてくるだろう……とフツーは予想しますよね。けど、何時までたっても……。で、先日ついに正規にヴァージョンアップしたと思ったら……速攻で中止。トラブル。未だOTA再開されておらず。

心中お察し申し上げます。

あ。Xperiaも基本的には似たようなもの、と。ソニー、諦めたっけ。トホホ。

あとGoogleのリファレンスモデルたるNexus SとGalaxy Nexus作ったSamsungは。結果として収益面でもAndroid勢ひとり勝ち状態となったし、最新のGalaxy S3に実際に触れてみても、アドバンテージは間違いなく出ていると思う。

またdocomoの夏の新作を確認してみると、「Android 4.0.3」で出てきているのあるでしょ? あれは間違いなく、実装の段階でのヴァージョンで、うかつに4.0.4にできないのだと予想します。現状でのチューニングに追われているから、下手にヴァージョン上げるとトラブルが出る可能性が高い。検証の余裕はない。だから、4.0.3のまま出しちゃうというわけ。

といわけで、ケータイキャリアの都合とか、ケータイメーカーの都合なんぞ、ちーともお構いなく、ガンガン、OSのヴァージョンを上げていっているのがGoogleということ。

彼らにとってはきっと「まだ黎明期」と思っているし、Appleという偉大なる敵も存在しているわけだから、遮二無二ヴァージョンアップに走るのも当然。

つまりゲームメーカーは当然なのだけれど、Google。

しかも次期NEXUSは、サムスン、HTC、ソニー、モトローラ、そしてZTCかも……ということで、計五社が競作のカタチでNEXUSを出してくるらしい。しかも販売は、NEXUS Oneでの失敗に懲りず、白ロム状態でのGoogle Playからの直販などとも言われている。

Googleとしては、端末はそういうカタチで売るのが理想と考えているのでしょう。

ぢゃあガラパゴス島で普遍的な「2年縛り」って一体何だ? と。

これはちょっと前までは寡占企業に近かったdocomoの「利幅の大きなビジネスモデル」がベースにあるわけですな、きっと。

今だって日本一儲けているでしょ、NTT グループは。

で、ケータイに関して言えば、利幅の高い料金を基本として、国内家電メーカーにハイエンドの端末を次々に作らせてきた、と。いきなし現金で買うにはためらう金額であっても、利用料金にハナから乗っけているから、本当の値段がよく分からないわけね。

冷静に考えて「実質ゼロ円」みたいな表記はヘン。「ただより高いものはない」と・笑。

結局、払っているわけ、ユーザーは。

もちろんドコモだけじゃなく、端末供給しているメーカーもこのシステムってオイシイよね・笑。

つまり、ずっとグル・笑。

ただし、これは国策でもあるわけ。だって、情報端末進化すれば、貿易で稼げるもの。実際、サムスンがナンバー1とか言ったって、インナーパーツは日本製てんこ盛り。

何が言いたいかと言えば、パラダイムが嫌でも変化しちゃっているってことを言いたいわけ。

だからdocomoはスマホの時代になっても古き良きi-mode時代のビジネスモデルを続けたい、いやそれしか思い浮かばないのだろう……ということ。国内家電メーカーも夏と冬、年二回、ある程度のケータイが捌けると嬉しいしね。

でも現状は間違いなく、トホホ状態でしょう。

理由は簡単で、安易にAndroidに手を出したから。

どうせバリバリに儲かっているんだからさ、docomoOS作れば良かったのよ。Appleみたいな垂直統合の監獄みたいなビジネスモデル構築してさ。i-mode時代みたくね。さすれば、OSのアップデートだとか、通信インフラの投資とか、すべてdocomoがコントロールできる世界を構築できたのに……。

金はある。きっと何とかなった。でもそれをしなかったのは何故か?

金でしょ。つまるところ。OSの開発なんかに投資したくなかっただけでしょう。

もしかすると夏野さんはこれを言ったのかもしれないな、ドコモ取締役時代。「Androidに手を出したら終わる」と。いくらコストがかかっても「i-mode OS」作らないとって。でも聞き入れられなかったから、未来は予想ついたから、むかついたし、とっととヤメたのでは? と。

Appleが携帯端末専用OSとして「iOS」出したばかりのタイミングだったしな。まだ当時のタイミングなら間に合ったよね。GoogleだってAndroid買収したわけだし。

ちなみにAndroid は既に「4.1.1」にまで進化している。4.1となって、「Google Voice Serch」や「Google Now」なんていうこれからの携帯端末に必須なコアテクノロジーも搭載している。もうやめますとは到底言えない。

ちなみにタブレットのNexus 7が、200ドル切る低価格で登場したでしょ? 確かに機能は省いているけど、かなり基礎体力はしっかりしている。

同じ「価格破壊」を次のNexusスマホでGoogleはトライしてくると思う。ハイエンドスマホの価格破壊。

これやられたら、国内キャリアの「2年縛り」みたいな因習は崩壊するね。

というかGoogleは日本のみならず、他国でも行われている因習から個々人を開放しようとしているのだと思う。搾取からの開放とまでは言わないけど。

またdocomoの作り上げた割高なビジネスモデルに乗っかりつつ、ギンギンに企業としての生産効率高めているソフトバンクなんか、それこそ今は笑いが止まらないわけね。今はね。

たとえば、Galaxy Nexusレベルの4.1走っている端末がGoogle Playでフツーに売ってて、それが二万円だったとして、その端末がWCDMAにもCDMAにも対応してて、Xiなんかにも対応しててさ。今持っているスマホからシム抜いて、本体は捨てちゃっても未練ない人って大勢いると思うんだよな。

でさ、今だってキャリア一社で到底エリアカバーできていないんだから、海外モデルみたいく「SIM二枚差しできるスロット」の価値とか、意味とかが判然とする社会というか……。

きっとスマホを中心にして、今までの常識はガラガラと崩壊してゆくでしょう。

これはね、docomoがどうしたってレベルじゃなくて、放送利権、大手代理店とかそういうレベルにも速攻で波及してゆくモノスゴイ流れなんですな。

ここから2年はきっと凄いぞ、というオハナシですた・笑。






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