2012年3月18日日曜日

「北野エース」について


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カンブリア宮殿を観た。

今回の主役は「北野エース」。
珍しい食材を多品種集めているスーパーだ。

まず北野エースの前に……、
ちょっと前に某国営放送でやっていた「仕事の流儀」の
「地域再生のデザイナー」が興味深かった。

四国在住の方で、
地域の特産物を製品化からパッケージデザインまでプロデュース
している人物。
昭和の時代はちょっと珍しいと高値でバンバン売れていた商品が
今ではまったく売れなくなってしまい、
地元の農家とか漁師さんとかすっごく困っている……
そこからリデザインが始まる。
てなオハナシ。

地方のオリジナリティを際立たせるのがポイント。

ここにネット直販とかも後押しする、と。

で、北野エースが扱っているのは基本的にそのテの商品なんだな。

もともとは尼崎の中堅スーパー。
それでも最大270億円の売上あったというから凄い。

けどイトーヨーカドーとかAEONとか近所に進出してきてダメ。
特に「安売り」では太刀打ちできない、と。

そこで現社長は新業態を始めた。

生鮮食料品は扱わない。基本的に定価販売。そんなスーパー。
基本的には御当地系の珍しい食材。

2002年に東京本格進出ということだから、
御当地グルメブームしかり、
先の四国のデザイナーさんしかり、
「地元特産系」商品の増加とも歯車あっていたのではないか。

結果、北野エースは、このご時世、着実に売上を伸ばしている、と。

しかも面白いのは、
「隣り合った駅でも売れるものはまったく違う」との指摘。
店舗ごとにラインナップがかなり違うのだそう。

これも北野エースのバイヤーが集めてきた商材を
店長が独自判断で仕入れ、
お客様の要望を着実に取り入れ続けると、
二、三年で地域ごとの特色が勝手に出てくる、とのこと。

基本的にはトップダウンで商品ラインナップを決める、
一般的なスーパーとは、これもかなり違う。
システムが違う、と。

で、北野エースが東京進出して失敗しそうになった時、
声をかけてくれたのが東武デパートの人だったとのことだが、
東武といえば物産展の盟主であるな……。
あれも考えてみれば「地方の珍しいもの」系の商いですね。

あと全国に出店するのは商材集めのアンテナの役割もありつつ、
まだ無名、店舗もないと、
取引きしてくれないところが多かった、というのも興味深い。
そんなもんなんですね……

しかもここで、店舗を確認してみたのだけれど、
地域性や出店場所にあわせて、
業態もすっごく細かく演出しているのだな、と。

地元関西ではOKストアっぽい業態もやっている、と。

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